ハマイバ丸~湯ノ沢峠 2012年03月22日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    2012-03-21 ハマイバ丸~湯ノ沢峠


    唐突に休みができました。休日に行く場所で、東京から近いといえば高尾山か陣馬山なのですが、飽きるほど行っています。それと、今回は自動車利用での登山をしてみようと思ったのでした。大学時代は岩登りのゲレンデ通いでしたから、車はよく利用していましたが、独りで歩くようになってからは全く利用していません。
    その理由は、山行形態が、ある種の峠越えだったのが一番の理由かもしれません。この山を越えるとどこにでるのか、あるいは遠距離を歩く醍醐味が好きなのでした。
    二番目の理由は、疲れて下山したのに、さらに自宅まで運転したくない。できれば電車の中で寝て帰りたいということです。
    三番目は、「やったぞぉ」、という時にビールの一杯ぐらいは飲みたいじゃないですか。いままで最寄りの駅前でご当地の名物を食べてビール一杯飲んで電車に乗っていました。

    ところが、いま通っている南大菩薩あたりは交通の便が悪い。いや、西側:塩山側からのアプローチはバスも温泉もあります。東側の真木方面の交通がよくないのです。しかし、自動車使えば南大菩薩の最高峰である黒岳なんてあっと言う間だったりします。

    というわけで、車を使って黒岳に登山することにしました。首都高・中央高速乗りついで大月インターで甲州街道に降ります。バスで2回も通っていますので、甲州街道をどこで右折すればよいかもおてのものです。昨年、炎天下汗だくになって到着した桑西のテニスコート(跡地)に難なく到着しました。
    ここで大誤算。桑西から大峠までの林道が通行止めになっているのでした。昨日、真木の交通規制を確認して冬季閉鎖がないのを確認したはずなんだけどなあ。
    ちょうど、大月市の巡回のおじさんが来ていたので、ゲートについて聞いてみました。
    「連休からあけますよ」
    そうですか。連休からですか。
    「この駐車場は使っていいんですよね。駐車場のゲートは閉じませんか」
    これは、大丈夫だそうです。
    しかたなく、行動予定をあっさり変更しました。行って見たいと思っていた、恵能野川側から滝子稜線に出るルート。こいつにしましょう。懸念は、この駐車場に戻ってこなくてはならない訳で、はっきりとした下山ルートが地図にありません。
    まあ、雪で登ることすらできないかもしれませんので、行けるところまで行って見ましょう。
    テニスコートを抜け、川を渡りしばらく行くと林道が二手に分かれます。そういえば最初の時もGPSみて、コース取りしたんだっけな。
    ここで思案しました。行ったことのない右手の林道は、おそらくハマイバ方面に向かっているはずです。ならば、この道を歩いて見ましょう。
     
    R0013005.JPG
    しばらくは立派な林道でしたが、あっというまに山道になりましたが、川のそばを伝う気分のよい道でした。
    道にはピンクのリボンが巻かれており、道に迷う心配もありません。
     
    ふと見上げるとイノシシが頭上の崖を逃げて行きました。足下の残雪には動物の足跡ばかり残っています。
    R0013010.JPG
     
    北側に相当する尾根は切り立った断崖を呈し、みごとなつららを垂らした滝があります。
    R0013017.JPG
    写真を取ろうとしたらカメラがポケットの中にありません。どこかで落としてしまったらしい。
    最後に写真を撮ったのは錆びたワイヤーケーブルがあったところですから、そんなに遠くはありません。ということで道を戻りましたが、カメラは正にそのワイヤのあたりに鎮座していました。
    一瞬、このまま帰ろうかと思ったのですが進むことにしました。
    ハマイバ丸への旧道はいまは使われていないはず。ならば、この道はどこにでるのでしょうか。
     
    右手に滝を3つ見て、沢はこの先二手に分かれるというところで、頼りのピンクリボンが消滅してしまいました。
    はっきり言ってピンチですが、GPSによれば稜線まで300mぐらいしかありません。
    R0013020.JPG
     
    最後のリボンがあった2つの沢の中央を登ることにしました。傾斜はきつく、完璧なヤブ漕ぎで、鈴竹だけじゃなくて、棘とげの茨まで交じっています。
    R0013024.JPG
    私は直登してしまいましたが、いま調べたら、この辺でルートを右側に取り、滝の直下から北側の尾根に登るのがいいようです。といっても、頻繁に使われるルートではなく道は、やはり細いでしょう。
    GPS上は300m、しばらく歩いても300m。衛星補足していないんじゃないの?とあせりました。
     
    途中、大きな岩があり、この上部に出ると雪がクラストしていて危ないので、今回初物のチェーンアイゼンを装着しました。
    売り場のお兄さんは否定的な紹介でしたが使えます。ないよりよっぽどましです。
    R0013025.JPG

    岩を越えると痩せた尾根がありました。堀越ドーミもこんな感じなのでしょうか。もっと崩壊しているとも聞きます。
    R0013026.JPG
     
    必死の思いで稜線を目指していたら、ぽっかり開けた場所に出ました。左右に道が走り、道はよっぽど多くの人が歩いたのでしょう。泥がこねられたようになっていました。
    「ああ、たすかった」
    R0013028.JPG
    一服して、地図を見ます。いままでのヤブ漕ぎと雪の多さから見て、帰りは安全策を取った方が無難です。
    安全策とは、ちょっと遠くはなるけれど、湯ノ沢峠に出て真木方面に下るというもの。湯ノ沢峠からは、かなりの%で舗装林道がのびているはずですので。

    心配は時間。出発も遅かったけれど、カメラの捜索やヤブ漕ぎで、時間は切羽詰まっています。
    さらに、沢にははとんどないのに稜線上は予想以上に残雪があり、雪道歩きだから、この地図のコースタイムより時間がかかるかもしれません。
    遅い昼食をとり、歩きだしたところで道が消滅してしまいました。
    いままで登山道だと思っていたのは、ケモノ道で、あの泥んこは猪のヌタ場だったのでしょう。
    R0013033.JPG
     
    小高い丘の頂上に出ました。ハマイバ丸と書いてあります。
    あつ、そう、まだハマイバ丸越えてもいなかったんだ。
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    ここからの稜線上は開けたカヤトの尾根で見晴らしがいい。振り返ると霊峰富士の立派なお姿が。ここまで気が付きませんでした。
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    稜線の道はずっと雪が積もっています。チェーンアイゼンは、靴が重くなるものの調子は悪くありません。売り子のお兄さん曰く歯が短すぎて、雪がダンゴになるのが欠点だそうです。それを聞いていた私は新品のチェーンに錆止めを兼ねてシリコンオイルをたっぷり塗ってきたのでした。
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    大蔵高丸を過ぎ、若干の登り下りと残雪を踏み締めながら、湯ノ沢峠に到着。
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    せっかくですので避難小屋を見学しに行きます。
    R0013089.JPG
    小屋の前にはストックがありました。どうやらお客さんがいるようです。
    ノックをして、
    「こんにちはぁ」
    と努めて明るくドアを開けました。
    中にはお兄さんが一人、夕食の準備か、コンロをつけ小屋内は暖かい。
    「お泊まりですか、ちょっと見学させてください」
    避難小屋は外観のみすぼらしさに似合わず、中は結構立派。
    お兄さんいわく、ほら電気までついている。といって頭上の蛍光灯を指さします。
    個人的には避難小屋は、あまり使いたくありません。どこの避難小屋も、なんとなく陰湿なのと他人と一緒に寝て、鼾でもかかれたら逃げようがないというのが理由です。
     
    湯ノ沢峠 公衆トイレ
    R0013092.JPG
    湯ノ沢峠避難小屋 道案内図
    R0013090.JPG
     
    こちらは、急いで桑西に戻ります。ここからは指導票もしっかりしているので、ひたすら歩くだけのはずです。
    「光月院・秋月院方面、八大龍王界」の指導票。おそらく林道方向なのでしょうが「光月院・秋月院」って?
    R0013094.JPG
     
    先行者の足跡は人間のものはなくなり、イノシシか鹿のもののようです。
    R0013102.JPG
     
    途中は、土の林道だったり、簡易舗装の林道だったりいろいろですが、林道真木小金沢線に出た時はほっとしました。
    R0013106.JPG
     
    このゲートの看板には
    「この道路は、治山施設管理用であるため、関係者以外の通行を禁止します。」
    と書いてありますが、峠には何の警告もありません。ゲートの横にはれっきとした登山用標識もあり、こんなに厳重な看板にしなくてもという気がします。
    R0013109.JPG
     
    しばらく歩くと桑西のテニスコートが見えてきました。こうして見ると上段のコートは使えそうです。跡地などと失礼しました。しかし、こんなところまで来てテニスする奴はいないでしょう。民宿もないから合宿にも使えないし・・・
    R0013118.JPG
     
    駐車場に到着し、濡れた靴と靴下を履き替えます。その間に車に常備したコンロで湯を沸かしコーヒーをいれました。車できていると、こういうのは便利ですね。
    R0013127.JPG
    さあ、あとは帰るだけ。実は最後の心配事があって、この下のハマイババス停のところのゲートがまさか閉まってはいないだろうなというものでした。しかし、これは杞憂に終わり無事通過。この先、往路と全く同じ道を中央高速、首都高と乗り継いで帰宅したのでした。

    反省点
    出発を早くする。
    スパッツ忘れた。
    残雪期は、もう少し完全防水の靴を。
    食料品をもう少し多めに。保存食に手をつけはしなかったがカロリーメイト4本じゃ心もとないでしょう。
    非常時のためにシュラフカバーかツエルトぐらいは持参した方がよかった。
    緊急時に備えコンロセットも持つ方がいいかもしれない。

    以上

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