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    呑川(考察編) 2009年04月09日 呑川 トラックバック:0コメント:4

    次なるターゲットは呑川に決めた。ただし、源流が数カ所に分かれ、立会川のように集中していないので分割して報告することになるだろう。

    地域

    • 東京城南部を流れる独立水系である。
    • これより北に位置する川は立会川・目黒川に流入し、南部の川は野川・多摩川へと流入する
    • 北の境は、環状七号線が通っているところ。
    • 南の境は?

    源流(判明しているもの)

    1. 国道246号 桜新町付近
    2. 駒沢公園東南の角(勝手に自由通り口と名付けよう)
    3. 洗足池公園
    4. 東根~駒沢通り(碑文谷呑川バス停付近)  
    5. 久品仏の浄真寺から発し、緑が丘駅付近で合流するもの

    NOMIGAWA.jpg

    実際、どこが源流だったのだろうかと、昔の地図を探してみた。ところが昔の地図って道が主体で川は案外書かれていないことが多い。

    そんな時、あてになるのが大昔の航空写真。米軍が1940年代後半に撮影した航空写真を国土地理院が公開している。画像は粗いながら、橋の影が見えるとか、周囲に木立が茂っているなどという昔の川の片鱗を見ることができる。

    これをみると、1.桜新町、2.駒沢公園、4.東根地区は、いずれも目黒・世田谷区の農村地帯で、どれが川で、どれが用水路なのかはっきりしない。まあ、用水路も川の一部だと考えて水源地を特定すると、

    駒沢公園東南端は、もっとずっと続いていて、現在の駒沢公園のサイクリングコースを東側ルートで北上し、国道246付近までたどることができる。駒沢公園の東南口を「自由通り口」などと勝手に命名したが、この入り口は駒沢公園一帯の水を集めて呑川に流す出口、本来、「呑川口」とでも呼ぶべきなのがわかった。

    同様に、東根地区の支流も柿の木坂を過ぎたところで西行し駒沢公園の東側、国立医療センター(昔の国立第2病院、さらに昔は陸軍病院だったかな?)を流れ、今度は北上して国道246と環状7号の交差点である上馬陸橋付近まで延びていたことがわかる。

    以上より、まとめると

    1. 国道246号 桜新町付近
    2. 国道246号・自由通り交差点付近の現ガーデンパレス付近に発し、駒沢公園中を流れ東南の角(呑川口と名付けよう) に出るもの
    3. 洗足池公園
    4. 国道246号・環状7号交差点(上馬交差点)付近に発し、東根地区~柿の木坂を流れ都立大学駅付近で合流するもの
    5. 久品仏浄真寺

    NOMIGAWA2.jpg

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    呑川源流部 2009年04月15日 呑川 トラックバック:0コメント:2

    呑川の源流を探す

    呑川の源流は主に3カ所に分かれている。いずれも駒沢公園周囲である。

    NOMIGAWA.jpg

    柿の木坂支流を下る

    IMG_0741.JPG

    野沢交差点

    このポイントは見つけやすい。環七の駒沢通りと上馬交差点の中間ぐらい。斜めに横切る道路はこれぐらいのものだ。

    ここが環七(右)・品川用水(左)交叉部。この左の細い道が品川用水の通り道らしい。

    IMG_0746.JPG その証拠に、反対側は品川用水の通っていた野沢水車からの道が通じている。
    IMG_0747.JPG

    振り返って撮った写真。

    でも、この川、遡っていません?

    なんか、下り勾配ではなく、少なくとも平坦ではないんですよね。

    土手を築いて水路を平坦にしたか、ここを通すのは大変だったと思います。

    IMG_0751.JPG

    品川用水の途中で出くわす呑川の「柿の木坂源流部」。完全に接している状態ですね。

    この源流部も見つけやすい方だと思う。環7の野沢交差点からの道をたどればよいのだから。一方、国道246側から見つけるのは難しいかもしれない。

    IMG_0755.JPG

    道の中央部に存在する緑道。

    緑道には石が並べられている。おそらく昔の川の護岸に使われていた物?

    IMG_0754.JPG 「呑川柿木沢支流緑道」の碑
    IMG_0762.JPG

    いい具合に、下り坂。

    川の源流から下流へは当然だがすべて下り坂。源流がわかっている川は源流から下るのが楽。

    一方、源流が不明な川は下流から上流へ溯行するのがよろしいようで。

    IMG_0763.JPG

    目黒通りとの交差点近く。本田病院裏手に出た。

    川は、目黒通りを越えて駅方向に向かい、途中で90度南西方面へ流れを変えて、都立大学メインストリートを横切る。

    IMG_0767.JPG 都立大学駅の横。
    IMG_0769.JPG 都立大学駅のメインストリートを横切り駅裏手に出る。ここは呑川本流部と合流するところだ。

    桜新町源流部を探す

    IMG_0768.JPG 東横線都立大学駅裏にある呑川本流・柿の木坂支流の合流地点。
    IMG_0770.JPG

    本流を遡り北側に向かうと、目黒通りにぶつかる。さらに先に呑川緑道が続いている。

    ここも目黒通り沿いなので見つけやすいポイントである。

    IMG_0771.JPG 途中に氷川神社。
    IMG_0773.JPG 自由通りとの交叉部
    IMG_0774.JPG

    しばらく行くと古い橋の欄干が残されていた。

    IMG_0775.JPG 「下山橋」とある。
    IMG_0778.JPG この遊歩道は気持ちがよい。散歩するにも子供が遊ぶのにもいいだろうなあ。
    IMG_0783.JPG さらに進むと清流復活。清流ではなくて2段重ねの上の箱にあたるのだろうけど。
    IMG_0784.JPG 都心の川の保存の見本みたいではないでしょうかね。水が流れていると和みますよね。
    IMG_0788.JPG 国道246との交叉部。246の下にも流れていそうだ。
    IMG_0789.JPG

    よく見なかったが、呑川源流を示す犬の像?

    なんで犬なんだろ。

    奥は「ゆ」

    この銭湯につかって、川岸を歩いて帰ったら気持ちよいだろうなあ。

    IMG_0790.JPG

    国道246を渡った反対側は緑道ではなく、広めの片側歩道となっていた。

    これを遡ると、とうとう歩道のなくなる場所。ここが呑川本流(桜新町)源流のようだ。

    ここを直接見つけるのは難しいかもしれない。桜新町のすぐ駅裏ではあるけれど。国道246からたどる方がたやすい。

    IMG_0794.JPG ここから、数十メートルも行けば、桜新町の駅に出る。 ビルとビルの間が源流に至るボクが抜けてきた道。
    IMG_0791.JPG

    ちなみに、この桜新町のメインストリートが、かつての「品川用水」の跡である。またしても、呑川源流と品川用水は接していたのであった。

    品川用水跡をたどる。というか駒沢に抜けるための最短距離。途中に「桜神宮」という神社があった。いい名前だね。 IMG_0795.JPG
    由来 IMG_0796.JPG
    国道246と自由通りの交差点。ここから駒沢公園に入る IMG_0797.JPG


    駒沢源流をたどる

    IMG_0797.JPG 国道246と自由通りの交差点。ここから駒沢公園に入る
    IMG_0798.JPG すぐにマンションの横に緑道が現れる。 これが駒沢支流の出発点らしい。ここも品川用水の近接点にあたる。
    IMG_0799.JPG 緑道は、奥まで続いている。
    IMG_0800.JPG

    これをたどれば、右が駒沢公園入り口。

    左は一般住宅街。実はこちらの住宅街への道の方が川にはふさわしく下り勾配。

    本当はあっちなんだろうなあと思いつつ、先は行き止まりなので公園に入る。

    IMG_0801.JPG このブタ公園の下あるいは周辺を流れているはず。 道は周回サイクリングコースの東側だ。
    IMG_0804.JPG

    この道は、自由通りと右のオリンピックスタジアムの間を、一段低くなって通っている。おそらく昔の川の跡。

    先に見える橋は、駒沢通りで、駒沢公園の中でも駒沢通りの下をくぐるのはこの道だけ。あとは駒沢通りの上に橋を架けて通っている。

    IMG_0802.JPG

    一般道である自由通りは階段を登らないと出られない。

    写真は自由通りに接する国立第2病院ではなくて今は国立国際医療センターと名前を変えている。

    IMG_0807.JPG

     駒沢公園東南口。おそらく駒沢公園内で標高の一番低いポイント。駒沢一帯に降った雨を集めてここから呑川が流れ出していたはず。 だから、ここを駒沢公園の呑川口と名付けよう。

     公園を出た先は、道の東側には水路を蓋したような歩道ができている。続いて自由通りとの交差点に出る。
     進行方向には呑川の遊歩道が続いており明らかに川の名残を残しているのだが、自由通りは高くなっていて川が乗り上げるのはおかしい。当初この印象があったため、駒沢ルートの源流は、ここ自由通りとの交差点ではないかと考えていた。
     いまになって考えてみれば、おそらく川の上に橋を架け、自由通りを作った後に車を走らせるために、盛り土をして自由通りの高低をなだらかにしたのだろう。

    IMG_0809.JPG ここから、先も呑川緑道になっている。
    IMG_0812.JPG

     自由通りを越え呑川遊歩道をたどる。道は間違えようがない。しばらくいくと正面にも同じような遊歩道が現れる。暗渠と化した緑道のT字路って珍しくありませんか?
     これを右手(西側)にたどると桜新町の源流方面。
    左(下流側)は東横線都立大学駅に向かう。

    呑川源流の図

     青い線が「呑川」の3本の支流。上の緑の線が「品川用水」が通っていたと思われる場所。近接しているのが良くわかる。下手をすれば、せっかく調布から引いてきた水が呑川に全部流れ落ちてしまう。実際にも漏水で極度に水が減ってしまったとか。ここに「品川用水」を通すのは設計・施工とも大変だったと思う。

    コメントを頂きました。 品川用水の流路が間違っているとのこと、たしかに1909年の陸地測量部作成による10000図(碑文谷)を参照しますと、品川用水は国道246号の北側を流れ、上馬交差点付近から現在の環七に沿って野沢交差点まで南東へ進路を変えるようです。

    呑川源流(訂正)

    しかし、ちょっと不自然だなあ。玉川通りの北側は蛇崩川方面へ傾斜が落ちてしまうし、進行方向にちょうどよい道も残っている。ひょっとして、呑川に水が漏水するからと流路変えてません?

    テーマ:散策・自然観察 - ジャンル:趣味・実用

    呑川中流部 2009年04月16日 呑川 トラックバック:0コメント:1

    呑川には大きな3本の源流があった。3本の源流は東横線都立大学駅裏で1本になり、大田区方面に流れていく。その途中には久品仏からの流れと洗足池公園からの流れが合流する。

    IMG_0769.JPG

    東横線都立大学駅裏手

    ここで、3本の源流が合流し本流となって流れる。

    IMG_0813.JPG

    東京工業大学内の道

    この下に、呑川は続いている。

    IMG_0815.JPG 振り返って撮った、呑川緑道が東工大内に入ってくる部分。
    IMG_0816.JPG 東工大を抜けると、緑が丘駅のそばにでる。ここは東急目黒線と大井町線の交差するところ。
    IMG_0819.JPG この線路をくぐったところで、川は表に出る。
    IMG_0817.jpg 川の蓋を取ったというのではなく、落合浄水場からの処理水をわざわざここまで運んで、通水しているのだそうな。
    IMG_0821.JPG その処理水の出口がこれ。黒いゴムカーテンがその出口である。
    IMG_0823.JPG

    さらに進んで、中原街道の石川台交差点。

    本日の捜索はここで終了だが、帰り道にもう一本の支流である洗足池を見て帰る。

    IMG_0828.JPG 洗足池。広々していて気持ちがよいですな。
    IMG_0827.jpg 日蓮神話があるのだそうな。
    IMG_0826.JPG

    洗足池公園を背にして中原街道反対側の洗足池駅。

    その横に通る道が、おそらく支流。

    IMG_0830.JPG

    洗足池の上流部にはこんな小川がありました。

    昔は、こうして付近から雨水が洗足池に集まってきたのでしょうね。



    次回は、洗足池公園支流と久品仏からの支流を探します。

    呑川下流 2009年04月22日 呑川 トラックバック:0コメント:0

    城南地区の川下りは日曜日の午後には、ちょうど良い時間と長さである。
    本日は呑川の下流域を走ってみた。
    残りの支流である久品仏川と洗足池公園からの流れ、それに下流域全部である。

    本日の成果のマップ
    青線は呑川の事前調査ルート。赤線は本日走ったGPSのトラックデータである。

    20090419map.jpg

    久品仏のあたりで南にいったん下っているのは、川の名残らしき遊歩道を見つけたため。結局、どこにつながっているのかは判らなかった。
    雪が谷あたり(都立荏原病院あたり)で蛇行しているのは、川の支流を見つけられなかったため。ここはしつこくJRの線路沿いに北上すると、線路の高架下にトンネルがあり、ここの道の北側をよく探すと、細い暗渠と化した洗足池公園からの流れを見つけることができる。

    IMG_0832.JPG 自由が丘駅大井町線出口方面を望む
    IMG_0833.JPG 川は大井町線線路を渡る
    IMG_0842.JPG 途中写真撮るのを忘れた。あっという間に久品仏寺の裏。ねこじゃらし公園という。
    IMG_0834.JPG 人工的な川が流れていて、子供たちは楽しそう。
    IMG_0837.JPG ここが、呑川源流である久品仏川の最上流のはず。
    IMG_0841.JPG 川の後らしき歩道を見つけた。追ってみるがどこに続いているのか判らず。
    IMG_0844.JPG 久品仏川を下り、自由が丘に戻る。休日とあってか大変な人手だ。
    IMG_0846.JPG なおもたどると、大井町線をいったん渡り北側に出る。
    IMG_0847.JPG 緑道が続く
    IMG_0848.JPG 緑が丘駅を過ぎ東京工大が見えたところで呑川本流に合流する。合流地点は例の黒ゴムカーテンの向こう側。
    IMG_0849.JPG

    ひたすら下ると、東海道新幹線のガードが見えてくる。 ここには横須賀線、東海道新幹線が通っている。

    IMG_0852.JPG

    ここらには、まだ畑が残されていた。

    むかしは、こうして呑川の水が使われていたのだろうなあ。と感心した。

    IMG_0856.JPG 呑川で見られる生き物だそうだ
    IMG_0858.JPG

    六郷用水との分流部

    「六郷用水北堀は、南北引き分けから東進してくると呑川に突き当たります。そこで呑川を横断させ、新井宿(現在の中央一帯)方面へ流すため「八寸」と呼ばれる堰が設けられました。
     この堰で分流された流れは、北上して旧池上道の山下橋(現存しない)をくぐり、養源寺橋の上流で呑川と一旦合流しました。ここは、少し下流に設けられた堰によって、呑川からの水量を確保し分流された分水路の跡です。 」

    IMG_0861.JPG JR蒲田、東急蒲田駅前
    IMG_0862.JPG

    東急蒲田駅を過ぎたらでかいフェンスに建ちふさがれてしまった。

    京浜蒲田駅の立体交差工事だそうな。

    IMG_0866.JPG 地下道をくぐり反対側に出て見た図
    IMG_0864.JPG 確かに、駅と路上は一体で羽田線などは手が届くような踏切だ。渋滞が激しいだろうな。
    IMG_0865.JPG 蒲田を過ぎると水量も増え、川らしくなる。
    IMG_0872.JPG とうとう、呑川終点に着いたようだ。
    IMG_0870.JPG

    付近の見取り図

    すぐ南は羽田空港、そして六郷川もすぐ近くだ。この地図を見て帰りは多摩川を遡上しようかとも思ったのだが、北の方面に旧呑川の緑地公園が広がっている。

    IMG_0871.JPG 海老取川に向かう。
    IMG_0874.JPG これかあ。話には聞いていた方向転換する開口式の橋
    IMG_0878.JPG 金網越しに撮った海老取川の写真
    IMG_0881.JPG これが旧呑川の出口
    IMG_0884.JPG 旧呑川はサイクリングコースとネコの運動場であった。こいつのほかに最低3匹
    IMG_0887.JPG 旧呑川出口。本流との合流部というか、本流が曲げられてしまった場所。
    IMG_0852.JPG

    さて、また畑の所に戻る。JRとの交叉部だ。

    このJR陸橋の脇に洗足池公園からの流れが合流しているはず。

    IMG_0889.JPG

    ところが、合流する流れも、穴もみつからない。まさか、このコンクリでフタしてある穴がそれ?

    場所的にはあっているのだが。

    IMG_0897.JPG JRの高架を伝い品川方面に進むと、最初のトンネル北側に小さな祠のそばに遊歩道が現れる。ここが洗足池公園からの支流だ。
    IMG_0893.JPG しばらくいくと、東雪が谷5丁目の長慶寺の横に出る。
    IMG_0896.JPG

    このお寺の貴重なものは

    日蓮聖人座像だそうな。 この日蓮像、もとは碑文谷村にあり弾圧の末ここに運ばれてきた。 江戸時代の弾圧って円融寺のあれか?

    IMG_0894.JPG IMG_0895.JPG
    IMG_0890.JPG

    さらに、上流へ向かうと本当にそれらしい小川になる。

    コイは泳ぐわ、フナ?も泳ぐわ・・・

    IMG_0899.JPG

    カワニナもいる。

    カワニナって確かなんかの

    寄生虫がいたような。

    『横川吸虫』 だ。

    ・・・そんなことばかり思い出すのは

    悪いクセだ

    IMG_0902.JPG

    さらにたどると、東急線洗足池駅の裏手で水が吹き出している場所に遭遇する。

    「この水は洗足池の水を利用しています」

    IMG_0903.JPG 水は、このガード下をくぐってきているはず。
    IMG_0905.JPG そしてガード下をくぐると中原街道をはさみ終点、洗足池公園に到着する。


    久品仏からの支流と洗足池公園からの支流、そして下流域を走破した。下流は日本の町工場を代表する蒲田周辺を通り抜ける。湾岸接岸部では護岸が船舶の係留場になっていて抜け道がない。なんとか川に沿って走ろうと行ったり来たりの連続となった。護岸に自転車も人も歩ける道を造って欲しいものだ。

    ということで、東京の川さらに一本走破!