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    真木・恵能野 2011年07月10日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    ふと、とある場所の地図を見ていたときのこと。

    真木恵能野.jpg

    「傾斜もなだらかだし、距離も数百メートルしか離れていないのに、なんで道がつながってないの?」
    と、疑問に思いました。
    ならば、確かめてみようと、夏の暑い盛りに出かけてみました。
    場所は、大月から真木温泉に向かう道の、さらにその先になります。

    大月で電車を降り、バスを待ちます。

    R0011695.jpg

    バスで終点のハマイバ前で下車します。

    R0011697.jpg

    ここから、目指す林道まで歩きです。
    「大した距離じゃない」
    と高をくくっていたのですが、夏の盛りのこと熱中症になるかと思いましたよ。

    桑西の駐車場とテニスコートにやっと到着しました。

    R0011706.jpg

    テニスコートとは言っても、こちら側は草ぼうぼうで、跡地のような雰囲気です。
    だいたい、交通機関もないこんなところでテニスする人がいるんでしょうかね。

    駐車場とテニスコートの間を進むと、きれいな川にでて、これを渡ります。

    R0011708.jpg

    川のあちらの木陰で、誰かが休んでいました。

    R0011709.jpg

    ここから、林道を歩きます。

    R0011714.jpg

    道は良いのですが、とにかく暑くて死にそう。
    林道歩きだったら秋にすれば良かったかも。

    しばらく歩くと、正面から涼しい風が吹いてきました。

    R0011715.jpg

    ここが、小沢ドウミという峠にあたります。

    今まではコンクリの舗装路を歩いてきましたが、ここからは同じ林道でも少々荒れた道となりました。
    この林道を下っていくと、ときどき分岐がありますが、私は地図で見つけたポイントを目指して下降する道を選びます。

    地図より更に下まで立派な林道が伸びていました。
    そして、この林道の下の堰堤がトヨミ沢といわれるところらしい。

    R0011720.jpg

    堰堤は、小さな池のようになっていました。

    R0011721.jpg

    「あれ、やっぱり道がない?」

    道がないのは解っていた筈でしたが、こういう終わり方になっているとは予想していませんでした。

    ほかに道がないかと思い、先ほどの分岐まで戻り、もう一つの方向へ進みます。

    R0011729.jpg

    出たところは、アモウ沢らしいのですが、
    「さすが土木王国、山梨県」というような、堰堤の連続です。

    R0011730.jpg

    よくまあ、こんな山奥にこれだけの費用をつぎ込んだものだ。
    あとあと調べてみますと、この恵能野川の山津波で、何回も災害が起こっているようですね。

    いや、この道でもない。

    再び先ほどの、トヨミ沢の堰堤に戻ります。

    R0011725.jpg

    道を探して小池の周囲を右往左往します。

    「こうなったらGPSで、地図にあった破線の登山道方向に進んでみよう」
    と左岸の岩ゴロゴロの支流を降り始めました。

    R0011731.jpg

    ちょっと降りたら、すぐに山腹に道らしき線が。

    どうやら、破線の道に出たようです。

    R0011732.jpg

    あとはひたすら下ります。

    いつの年代の車のルーフかというような、廃車を過ぎ、

    R0011733.jpg

    送電線の巡視路を過ぎ、

    R0011735.jpg

    朽ちた社を過ぎて、

    R0011736.jpg

    舗装された道に出ました。

    R0011743.jpg

    これを降りると恵能野の集落で、

    R0011749.jpg

    遊仙橋に出て真木の林道と合流し、

    R0011756.jpg

    上真木のバス停に到着となりました。

    R0011766.jpg

    ガイドブックに載っていない旅。
    たいした歩きではありませんでしたが、ちょっとした冒険で楽しい一日でした。

    真木恵能野2.jpg

    このときはまだ、
    「いくら立派な林道があっても、滝子山方面へ一本も登山道がないんじゃ使えないわなあ」と思っていました。

    ところが、実は網の目のようにバリエーションコースがあるのを知ったのは後日のことでした。

    これが、南大菩薩に通うきっかけとなった日だったのです。

    2011.07.10
    2014.12.27改

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    真木・デクゴヤ・岡松の峰 2011年07月24日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    先日、恵能野川を歩いた私は、家に帰ってきて調べました。

    よい風が吹いていた小沢ドウミと、堰堤てんこ盛りのアモウ沢。ここから滝子山の稜線へ至る道があるらしいのです。

    しかし、この暑さの中、ハマイバ前からテニスコート場まで再び歩くなんてしんどすぎる。
    ネット上の情報を追うと、真木の舗装路から恵能野側へ乗越す峠もあるらしいことがわかりました。
    イメージにするとこんな感じ
    恵能野

    下から、金山峠、キリメ峠、そして、先日歩いたときに見つけた送電線巡視路。
    この送電線巡視路はハマイバ前のすぐ上から出ていますので、これを使えばあっというまに恵能野川に出ることが出来るのではないか?

    行ってみました。

    ハマイバ前で降り、先日歩いたときに見つけた、横道に入っていきます。

    作業小屋があって、やはり整備された登山道が続いているようです。

    「暑っついわあ」

    現役の送電線巡視路ですから、階段はプラスチックの土止めでしっかり施工されています。
    ところが、滑るんだな。あまり歩きやすくはありません。
    それと、距離の短縮にはなるでしょうが、けっこうな急坂

    考えてみれば、送電線は高いところに這わせたい。
    しかも人が歩きやすい地形とは関係のない空中にあるわけですから、これをたどるのはしんどい。

    17番鉄塔に到達しました。

    進む方向が、いまいちはっきりしません。
    「送電線の直下に道がある訳じゃないもんな」

    ときどき、こういう標識が立っているのですが
    18番まで80分もあるの?

    大汗かきながら、真木と恵能野を隔てる丘陵の稜線に出ました。
    ここがデクゴヤ峰1241mのハズです。
    「丘陵」などと書きましたが、この尾根、これでも標高1,300mはあります。

    ちょっと進むと18番鉄塔。

    天気がよいときは南大菩薩の稜線がよく見えるそうです。
    今日は天気がいまいちで、残念ながら眺望がよくありません。

    19番へ至る道を探しますが……周囲がヤブで見つかりません
    あちらがわに降りるだけなのもつまらない気がしているので、この尾根を小沢ドウミの方まで縦走してみることにしました。

    北側にちょっとだけ開けた、稜線沿いの道をみつけました。 これを辿ります。

    やせた尾根を歩くと、鞍部に廃ワイヤロープがありました。

    この鞍部が人の通れる「峠」になっていれば楽だろうなと期待していたのですが、両側は切り立ち、とても乗越すことが出来るようなところではありませんでした。

    更に進むと岡松の峰という、この尾根の最高地点に出ます。

    木が茂り、あまり展望がとれませんでした。

    岡松の峰にまで出てしまったら、先へ進んで、小沢ドウミへ降りるしかありません。

    「小沢ドウミ」

    やっぱり、ここに出るんだな

    この先、滝子山へ登ろうかと思っていたのですが、その前衛を越えるだけで疲れ果ててしまいました。
    なので、先日の恵能野川の川沿いを辿って帰ります。

    そうそう、前回、堰堤から左の沢に降りたところ。ここの岩陰にタヌキの親子がいましたよ。

    恵能野川沿いの道にある標識。
    bw_uploads_R0011735.jpg
    ヤブで道が見えなかったけれど、送電線をたどっていればここに出たんだろうなあ。
    真木恵能野3
    mission incomplete !
    夏なら進退窮まってもビバークするのはラクだけど
    妙に体力消耗したのは、この夏の暑さのためだよな。
    ヤブも濃いし。次回はヤブが薄くなる秋にしようっと。

    そして月日は流れ、「ハマイバ丸~湯ノ沢峠」に続きます。
    2011.07.24
    2014.12.29改

    テーマ:散策・自然観察 - ジャンル:趣味・実用

    大菩薩 2011年08月08日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    2011-08-07大菩薩

    コース:
    甲斐大和駅---(バス)---小屋平
    小屋平---石丸峠---大菩薩峠---大菩薩嶺---丸川峠---裂石---大菩薩の湯
    大菩薩の湯---(バス)---塩山

    目的:
    夏山登山に向けての準備登山

    課題:
    靴の中敷きはどうか?
    ユニクロのドライポロシャツの着心地はどうか
    雨具の具合はどうか?
    結果:
    今度の中敷きは滑らなくて良いのだが、クッションが不足気味。膝の負担が大きかった。
    ドライポロシャツは、涼しくて良いのだけれど、汗を吸収し乾燥させるというよりは、そのまま、まとわりついている感じ。例えて言うと「濡れた水着をそのまま着ている感じ」かな。
    雨具はちょうど雨が降ってきたのだけれど、あまりに突然どしゃぶりになったので、ポンチョをかぶってしまった。ザックカバーを持参しなかったことも一因。試す機会がなかったということ。
    目止めを施した登山靴は機能せず。シームシーラーは剥がれてきてしまった。
    それでも、あえて川に足を浸けたのだけれど、我慢できるレベルだった。

    記録:
    甲斐大和駅からバスが小屋平まで入るのは画期的。運賃950円。

    甲斐大和バス

    ここから、わずか1時間で石丸峠に到着できる。

    小屋平

    石丸峠の名の由来だという『石摩羅』を探して歩いたのだけれど発見できず。

    石マラ探し

    土地の人に聞くなりして、その目的だけで入山しないと発見できないかもしれない。
    現在の石丸峠は旧峠より頭ひとつ分、北に位置していそうだ。旧峠へは、どうせそのうち行くだろうから、今回は行かなかった。

    石丸峠

    大菩薩峠には介山荘が建っている。軽自動車が並んでいるのには驚いた。

    大菩薩峠

    なんでも売っていそう。水ペットボトル500×2本を購入。それとクマ避けのベルを購入した。うるさいほど良く鳴る。
    はっきり言って、大失敗なのは水を用意していかなかったこと。水筒は持参したが駅で補給する時間がなかった。
    ただし、石丸峠経由でも長い距離ではないので、介山荘まで無補給でも問題はなかった。
    ここからは写真で見たような草地の尾根道を行く。森林限界というわけではなさそうで、さらに標高の高い大菩薩嶺は森林のなかにある。

    大菩薩嶺

    大菩薩嶺の山頂は、景色も見えないし休憩所もない何もない場所だった。三角点はある。
    ここから丸川峠に向かう。少し行くと水を補給できそうな水脈が2カ所あった。
    この辺で雷を伴う雨に降られた。ポンチョをかぶって丸川峠に急行する。
    ポンチョを大急ぎで着用したら前後が反対だった。ポンチョの前後をあわせるのは布が大きいだけに手間がかかる。次回はフードと胸の辺りに目印をつけていこうと思う。
    丸川峠に建つ山荘でコーヒーを飲みながら雨宿りさせてもらう。

    丸川莊

    コーヒーはうまかった。
    時間的には、さらに足を伸ばして柳沢峠に行きたかったのだが、雨で戦闘意欲消失。そのまま裂石へ降りる。

    丸川峠

    途中、雲峰寺に立ち寄る。
    なかなか立派なお寺だったが、武田家が消滅した今となっては繁盛しそうもなさそうだ。

    雲峰寺

    文化財の価値のみかな。

    大菩薩の湯

    大菩薩の湯

    いい湯でした。湯上がりに食堂に行って『特製ほうとう』と『ビール計1リットル』と、おつまみに『野沢菜』を注文。野沢菜てんこ盛りだった。全部残さず食べました。

    大菩薩の湯2

    入浴料300円、ほうとう1300円、ビール600+400円、おつまみ500円
    最終バスである次のバスまで、猛烈に時間が空いてしまったので寝る。
    18時台の便を作ってくれればいいのに。
    バスは僕を含めて5人の乗客だった。運賃300円は安い。
    帰りの電車は18:17発の特急かいじ。急ぐ往路が各駅停車で、どうでもいい復路は特急利用ってどういうこと?

    かいじ

    甲府発下りの普通はほとんどが大月止まりのようで、東京まで帰るにはしかたがないようだ。
    前回、前々回で学習したのだが、自由席で十分座れる。ただし今日に限っては河口湖で行われた、なんかのイベントのため大月からは満員となった。
    ビール1リットル飲んでも、ジュース350ml飲んでも、余っていた大菩薩の明水を500ml飲んでも、おしっこがほとんどでない。脱水だったのだろうな。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    ハマイバ丸~湯ノ沢峠 2012年03月22日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    2012-03-21 ハマイバ丸~湯ノ沢峠


    唐突に休みができました。休日に行く場所で、東京から近いといえば高尾山か陣馬山なのですが、飽きるほど行っています。それと、今回は自動車利用での登山をしてみようと思ったのでした。大学時代は岩登りのゲレンデ通いでしたから、車はよく利用していましたが、独りで歩くようになってからは全く利用していません。
    その理由は、山行形態が、ある種の峠越えだったのが一番の理由かもしれません。この山を越えるとどこにでるのか、あるいは遠距離を歩く醍醐味が好きなのでした。
    二番目の理由は、疲れて下山したのに、さらに自宅まで運転したくない。できれば電車の中で寝て帰りたいということです。
    三番目は、「やったぞぉ」、という時にビールの一杯ぐらいは飲みたいじゃないですか。いままで最寄りの駅前でご当地の名物を食べてビール一杯飲んで電車に乗っていました。

    ところが、いま通っている南大菩薩あたりは交通の便が悪い。いや、西側:塩山側からのアプローチはバスも温泉もあります。東側の真木方面の交通がよくないのです。しかし、自動車使えば南大菩薩の最高峰である黒岳なんてあっと言う間だったりします。

    というわけで、車を使って黒岳に登山することにしました。首都高・中央高速乗りついで大月インターで甲州街道に降ります。バスで2回も通っていますので、甲州街道をどこで右折すればよいかもおてのものです。昨年、炎天下汗だくになって到着した桑西のテニスコート(跡地)に難なく到着しました。
    ここで大誤算。桑西から大峠までの林道が通行止めになっているのでした。昨日、真木の交通規制を確認して冬季閉鎖がないのを確認したはずなんだけどなあ。
    ちょうど、大月市の巡回のおじさんが来ていたので、ゲートについて聞いてみました。
    「連休からあけますよ」
    そうですか。連休からですか。
    「この駐車場は使っていいんですよね。駐車場のゲートは閉じませんか」
    これは、大丈夫だそうです。
    しかたなく、行動予定をあっさり変更しました。行って見たいと思っていた、恵能野川側から滝子稜線に出るルート。こいつにしましょう。懸念は、この駐車場に戻ってこなくてはならない訳で、はっきりとした下山ルートが地図にありません。
    まあ、雪で登ることすらできないかもしれませんので、行けるところまで行って見ましょう。
    テニスコートを抜け、川を渡りしばらく行くと林道が二手に分かれます。そういえば最初の時もGPSみて、コース取りしたんだっけな。
    ここで思案しました。行ったことのない右手の林道は、おそらくハマイバ方面に向かっているはずです。ならば、この道を歩いて見ましょう。
     
    R0013005.JPG
    しばらくは立派な林道でしたが、あっというまに山道になりましたが、川のそばを伝う気分のよい道でした。
    道にはピンクのリボンが巻かれており、道に迷う心配もありません。
     
    ふと見上げるとイノシシが頭上の崖を逃げて行きました。足下の残雪には動物の足跡ばかり残っています。
    R0013010.JPG
     
    北側に相当する尾根は切り立った断崖を呈し、みごとなつららを垂らした滝があります。
    R0013017.JPG
    写真を取ろうとしたらカメラがポケットの中にありません。どこかで落としてしまったらしい。
    最後に写真を撮ったのは錆びたワイヤーケーブルがあったところですから、そんなに遠くはありません。ということで道を戻りましたが、カメラは正にそのワイヤのあたりに鎮座していました。
    一瞬、このまま帰ろうかと思ったのですが進むことにしました。
    ハマイバ丸への旧道はいまは使われていないはず。ならば、この道はどこにでるのでしょうか。
     
    右手に滝を3つ見て、沢はこの先二手に分かれるというところで、頼りのピンクリボンが消滅してしまいました。
    はっきり言ってピンチですが、GPSによれば稜線まで300mぐらいしかありません。
    R0013020.JPG
     
    最後のリボンがあった2つの沢の中央を登ることにしました。傾斜はきつく、完璧なヤブ漕ぎで、鈴竹だけじゃなくて、棘とげの茨まで交じっています。
    R0013024.JPG
    私は直登してしまいましたが、いま調べたら、この辺でルートを右側に取り、滝の直下から北側の尾根に登るのがいいようです。といっても、頻繁に使われるルートではなく道は、やはり細いでしょう。
    GPS上は300m、しばらく歩いても300m。衛星補足していないんじゃないの?とあせりました。
     
    途中、大きな岩があり、この上部に出ると雪がクラストしていて危ないので、今回初物のチェーンアイゼンを装着しました。
    売り場のお兄さんは否定的な紹介でしたが使えます。ないよりよっぽどましです。
    R0013025.JPG

    岩を越えると痩せた尾根がありました。堀越ドーミもこんな感じなのでしょうか。もっと崩壊しているとも聞きます。
    R0013026.JPG
     
    必死の思いで稜線を目指していたら、ぽっかり開けた場所に出ました。左右に道が走り、道はよっぽど多くの人が歩いたのでしょう。泥がこねられたようになっていました。
    「ああ、たすかった」
    R0013028.JPG
    一服して、地図を見ます。いままでのヤブ漕ぎと雪の多さから見て、帰りは安全策を取った方が無難です。
    安全策とは、ちょっと遠くはなるけれど、湯ノ沢峠に出て真木方面に下るというもの。湯ノ沢峠からは、かなりの%で舗装林道がのびているはずですので。

    心配は時間。出発も遅かったけれど、カメラの捜索やヤブ漕ぎで、時間は切羽詰まっています。
    さらに、沢にははとんどないのに稜線上は予想以上に残雪があり、雪道歩きだから、この地図のコースタイムより時間がかかるかもしれません。
    遅い昼食をとり、歩きだしたところで道が消滅してしまいました。
    いままで登山道だと思っていたのは、ケモノ道で、あの泥んこは猪のヌタ場だったのでしょう。
    R0013033.JPG
     
    小高い丘の頂上に出ました。ハマイバ丸と書いてあります。
    あつ、そう、まだハマイバ丸越えてもいなかったんだ。
    R0013048.JPG
     
    ここからの稜線上は開けたカヤトの尾根で見晴らしがいい。振り返ると霊峰富士の立派なお姿が。ここまで気が付きませんでした。
    R0013052.JPG
     
    稜線の道はずっと雪が積もっています。チェーンアイゼンは、靴が重くなるものの調子は悪くありません。売り子のお兄さん曰く歯が短すぎて、雪がダンゴになるのが欠点だそうです。それを聞いていた私は新品のチェーンに錆止めを兼ねてシリコンオイルをたっぷり塗ってきたのでした。
    R0013054.JPG
     
    大蔵高丸を過ぎ、若干の登り下りと残雪を踏み締めながら、湯ノ沢峠に到着。
    R0013084.JPG
     
    せっかくですので避難小屋を見学しに行きます。
    R0013089.JPG
    小屋の前にはストックがありました。どうやらお客さんがいるようです。
    ノックをして、
    「こんにちはぁ」
    と努めて明るくドアを開けました。
    中にはお兄さんが一人、夕食の準備か、コンロをつけ小屋内は暖かい。
    「お泊まりですか、ちょっと見学させてください」
    避難小屋は外観のみすぼらしさに似合わず、中は結構立派。
    お兄さんいわく、ほら電気までついている。といって頭上の蛍光灯を指さします。
    個人的には避難小屋は、あまり使いたくありません。どこの避難小屋も、なんとなく陰湿なのと他人と一緒に寝て、鼾でもかかれたら逃げようがないというのが理由です。
     
    湯ノ沢峠 公衆トイレ
    R0013092.JPG
    湯ノ沢峠避難小屋 道案内図
    R0013090.JPG
     
    こちらは、急いで桑西に戻ります。ここからは指導票もしっかりしているので、ひたすら歩くだけのはずです。
    「光月院・秋月院方面、八大龍王界」の指導票。おそらく林道方向なのでしょうが「光月院・秋月院」って?
    R0013094.JPG
     
    先行者の足跡は人間のものはなくなり、イノシシか鹿のもののようです。
    R0013102.JPG
     
    途中は、土の林道だったり、簡易舗装の林道だったりいろいろですが、林道真木小金沢線に出た時はほっとしました。
    R0013106.JPG
     
    このゲートの看板には
    「この道路は、治山施設管理用であるため、関係者以外の通行を禁止します。」
    と書いてありますが、峠には何の警告もありません。ゲートの横にはれっきとした登山用標識もあり、こんなに厳重な看板にしなくてもという気がします。
    R0013109.JPG
     
    しばらく歩くと桑西のテニスコートが見えてきました。こうして見ると上段のコートは使えそうです。跡地などと失礼しました。しかし、こんなところまで来てテニスする奴はいないでしょう。民宿もないから合宿にも使えないし・・・
    R0013118.JPG
     
    駐車場に到着し、濡れた靴と靴下を履き替えます。その間に車に常備したコンロで湯を沸かしコーヒーをいれました。車できていると、こういうのは便利ですね。
    R0013127.JPG
    さあ、あとは帰るだけ。実は最後の心配事があって、この下のハマイババス停のところのゲートがまさか閉まってはいないだろうなというものでした。しかし、これは杞憂に終わり無事通過。この先、往路と全く同じ道を中央高速、首都高と乗り継いで帰宅したのでした。

    反省点
    出発を早くする。
    スパッツ忘れた。
    残雪期は、もう少し完全防水の靴を。
    食料品をもう少し多めに。保存食に手をつけはしなかったがカロリーメイト4本じゃ心もとないでしょう。
    非常時のためにシュラフカバーかツエルトぐらいは持参した方がよかった。
    緊急時に備えコンロセットも持つ方がいいかもしれない。

    以上

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    アモウ沢尾根からアモウ沢乗越、滝子山 2012年04月04日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    アモウ沢尾根からアモウ沢乗越、滝子山

    南大菩薩山稜の西(塩山)側は、日帰り温泉もあるし村営委託のバスもある。ところが東(真木)側は、途中までバスはあっても、登山口までバスは行かない。
    というか、そもそも登山口というような真木側からの登山道が少ない。地図をみても真木側から南大菩薩山稜に登る道は、大峠か湯ノ沢峠に至る林道しか書いていない。

    ところが、昔は掘抜ドーミを通ってハマイバ丸で雨乞いをしたとか、滝子山に行くとか、米背負峠を越えるとか、真木・恵能野集落での物語があったらしい。国土地理院の地図やガイドブックに書いていなくても、いくつかの道があることがわかった。

    真木側から南大菩薩山稜に至るルート(Webで見つけたもの他)
    北から(地図中の赤線・黒線の意味はない。統一するのが面倒くさかっただけ)
    mgai.jpg
    (1)大峠から黒岳
    (2)湯ノ沢峠への林道
    (3)湯ノ沢沿いを直上
    (4)ジョーロサス沢を遡行し、鹿鳴ノ滝を経てハマイバ丸
    (5)小沢ドーミから掘抜ドーミを越えてハマイバ丸
    (6)トヨミ沢堰堤の脇を尾根に向かって直登ルート? (追記:明らかな道は無いのが判明した)
    (7)アモウ沢尾根からアモウ沢乗越、滝子山
    これ以外にも、
    (8)山椒沢にかかっている送電線巡視路が滝子山方面に伸びているはずだ。恵能野川で尾根に向かうプラスチックの階段をみている。
    追記 (9)お上人のタルを越えて滝子山なんてのもある。

     
    このうち、有名な掘抜ドーミの道は崩壊しているそうだ。鹿鳴ノ滝経由の道は結構な直登だった。もう少し楽な道はないかと(7)アモウ沢尾根からアモウ沢乗越、滝子山の道を歩いてみた。
    アモウ沢乗越

    アモウ沢堰堤に行くには、桑西のテニスコート場から林道をつかって小沢ドーミを越えるのが楽だ。その他には間明野から切り目峠、あるいはハマイババス停の少し上から送電線巡視路をつかってデク小屋を越えるか、いずれにしろ恵能野川沿いの林道を遡行することになる

    立派な林道をアモウ沢堰堤の方へ歩いていくと、この尾根を曲がれば堰堤だというところを上り始める。
    P1000666.JPG
     
    この尾根をひたすら登っていけばいい。ルート図になくても、ルートファインディングしなくてはならない道ではなく、岩場でテクニックを要する所もない。
    P1000670.JPG
     
    稜線に出たところは、滝子山への標識と、ご丁寧にも立入禁止のトラロープが張ってあった。地図上でみると登山道が“」”字型に曲がっているところだ。
    P1000694.JPG
     
    とにかく尾根を外さずに直登すればよかった。前回はGPS上の300mが縮まらずへろへろだったが、今回は400mが縮まらない。それでも鹿鳴ノ滝の道よりは楽だった気がする。
    P1000708.JPG
     

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    滝子山から藤沢川 2012年04月05日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:2

    滝子山から南陵に降りる途中、岩場危険の道標をみつけた。
    岩場危険とはいいつつ、道標なのだから行けるだろうと考えた。
    いや、事前にWebに、「どこが危険だったんだ?」というレポートをみていたせいもある。
    降り始めて、しばらくすると岩場帯がでてきた。しかし南大菩薩にはどこにでもある。尾根筋に鎮座する大岩以外の何物でもない。
    これを、何個所か通過しているうちに道を見失った。
    いまから考えれば、ここで道を間違えていたことになる。戻るべきだったし、もう少し詳しい等高線の入っている地図を用意すべきだった。
    いや、もちろん昭文社の大菩薩の地図ぐらいは当然持参していた。
    いままで、滝子山周辺のバリエーションルートを歩いてみて、尾根筋にはなんらかの道があり、沢沿いの植林体には林道もあるから大丈夫だというイメージがあった。
    だから、そのまま落ち葉に足をとられながらも急斜面を降りてしまったのだった。
    それでも、遭難時に指摘される沢に降りたというわけではなく、尾根筋を選んで下降していった。
    もう一つの誤算は、送電線巡視路とどこかで交差するはずだという目論見があった。
    しかし結局、惠能野川にでるには尾根をもう一つ越えねばならないが巡視路は発見できず、初狩方面に出ることしかできないことがわかった。
    そうこうするうちに尾根筋がなくなり、とうとう沢筋に降りるしか方法がなくなった。
    今回の場合は結果的に沢筋に降りて良かったことになる。
    この沢は藤沢川といい、滝子山に源を発し初狩の駅の方に流れていく。
    右の斜面に取り付き、次は左の斜面と、右岸へ左岸へと、何度も渡渉を繰り返しているうちに、とうとう陽がくれてしまった。
    こんなこともあろうかと、ビバークできる用意はある。余分の非常食もツエルトもある。
    しかしGPSをみるかぎり、もう少しで林道に出るはずだった。
    舗装されていない林道だったとしても、フカフカの杉の枝を踏み締め歩けるだろうと考えていた。
    ところが、フカフカの道もなく倒木だらけだし、ふとみるとGPSでは、すでに林道を歩いていることになっている。
    それなのに道はない。
    昭文社の大菩薩の地図には「迷」「廃道ぎみ」などと書き込まれているが、廃道ぎみじゃなくて廃道そのものとなっている。
    何度か渡渉をくりかえし、前方の暗闇に黒い地平に不気味な白い物体が屹立しているのがみえた。
    近寄ると砂防ダムを形成するコンクリートだった。
    ここで思い浮かんだのは次の2点
    1.ダムがあるということは、ダムを作るために立派な道があるはず。
    2.ダムの手前は湖になっていて、しかも右岸は崖で渡れそうにない。
    これが、今日のクライマックスだなと言う気がした。
    左岸の斜面にとりついた。足跡もなければ足場もない。しかしそこには、みなれたピンクのテープが巻きつけてあった。
    これがルートだというのか?
    杉の根元を足場にして崖の向こう側を観察すると砂利の岸がある。
    木の根っこを掴み、なんとか岸に降り立つ。あとは堰堤を越えなくてはならない。
    堰堤のサイドはコンクリートで固めてある。アクロバットなどというほどではないにせよ、よじ登る。
    堰堤の上に立つと、ダムの向こう側は、遠くまではみえないものの広々していた。
    しかし試練はもうひとつ待ち構えていた。ダムの堰堤に登ったはいいが、降り口に階段があるわけではない。
    堰堤の横に白ザレを網で固めた崩落防止ネットがあるだけだった。
    この崩落防止ネットを10m近く、捕まるところもなく降りなくてはならない。
    ヘッドランプを固定し直し、靴底のフリクションを確認しながら一歩一歩降りていく。あと1m下に砂場に立つ杭が見えた。
    あそこまで降りれば生還ということになる。
    ちょっと大げさに書いたけれど、あたりは夜中でそういう気分だった。
    しかし心が萎えなかったのは、天気が良く満月に近い月明かりがあったことだ。
    河原に降り立った。対岸には林道と思しき平場がみえる。
    右岸に渡渉し平場によじのぼって、そこに車止めのポールをみたときに、生還の実感が沸いたw。
    ここで話はおわらない。林道は簡易舗装のコンクリート製で、どこまでも続く。藤沢の集落につくまで長かったこと。初狩の駅までさらに長かった。
    わざわざ駅を目指したのは、桑西の駐車場に車が置きっぱなしであること。あれを回収しなくては帰れない。
    タクシーで桑西まででるしかないのだけれど、駅にいけばタクシーの電話番号もわかるだろうし、運転手さんにもわかりやすいだろうと思ったからだ。
    反省はありすぎて書けない。
    夏に沢登りを目的にする以外には、滝子から藤沢川に降りようなどと考えないこと。
    植林帯だが沢の上部は倒木だらけで手入れされていないので時間がかかる。

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    トヨミ沢 2012年04月16日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    真木側から南大菩薩の稜線に出るシリーズも、残すところ『堀抜ドウミ』と、『お上人タル』を残すのみになった。
    いや、検索してみたら恵能野川の源頭のトヨミ沢を直登した記録がある。もうひとつ、この沢の尾根2つ北に、ジョウロサス沢と大ゴ沢を挟んだ尾根。稜線上の1626ピークに向けて向かう、この尾根を歩いた人がいるらしい。
    堀抜ドウミとお上人タルは、大分崩壊が激しいらしいので残すことにする。

    というのは言い訳で、実は行きたくても行けない訳がある。大した事じゃないんだけれど・・・実は・・・四十肩で・・・左腕が挙がらない。これじゃあイザというとき三点確保もできないじゃん。

    桑西のテニスコート場で車を止める。今日は休日だからか珍しく車が多い。
    真木川を渡ると林道に出る。ゲートを抜け、右にハマイバへ続く道を分け、左手に進むと植林中の県有地に出る。この斜面の尾根を登ればピーク1626に出るはずだ。しかし、今日は体調が悪いのでパス。しばらく歩くと植林地の中をジグザグに登る道となる。ここにも、さっきの尾根に向かう道がある。これもパスして、何度目かの小沢ドウミに続く道を行く。P1000648.JPG
    「せっかく立派な林道なのだから、両側に花でも植えたらちょうど良い散歩コースになるのになあ」
    などと考えながら歩く。実際、真木温泉って売り物が少ないのでは? 恵能野川の林道整備して遊歩道にすれば、小沢ドウミをぐるっとまわって、よいハイキングコースになるんじゃないかなあ。

    小沢ドウミから掘抜き方面の登山道入り口
    入り口数メートルは道みたいに見えるけれど、その先は完全にヤブですなあ。
    P1000653.JPG

    さらに下ってトヨミ沢方面に向かう。
    これこれ、この道が気になっていたのでした。
    P1000659.JPG

    登山道というか林道というか車が入れそうなぐらいの幅があり、先述の方はこれを入っていったのだと思う。
    google earthでみると、この上部には砂防堰堤がいくつかあるはずだった。要するに堰堤工事のために作った道なのでしょう。
    道の中央には低潅木が既に生え、使われなくなってからの年月が偲ばれます。
    予想通り、堰堤を(3つ?)越えたところで道は唐突に終了。
    この先は、沢をつめていくしかなさそうだ。
    堰堤は平成16年竣工。まだ大して時間が経っていないのですね。

    結論=道は無い

    体調の悪い本日はこれの探索にとどめる。車に戻って装備したMUKAバーナーでコーヒーを沸かす。車に常備するには便利だわ、このガソリンストーブ。

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    小金沢連嶺縦走 第一日目 2012年05月04日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    第一日目
    予定していた小屋平ではなく、終点の上日川峠でバスを降りました。
    R0013222.jpg
    バスの中で考えていたのですが石丸峠は昨年歩いています。
    昨年発見できなかった石摩羅様を探索するのもよいけれど、できれば知らない道を歩いてみたいので、大菩薩峠を経由して石丸峠に出ることにしました。
    約30分ほど余計にかかりますが、本日の行程からすればたいしたことはありません。おそらく15:00ごろには小屋に着いているでしょう。

    バス停前のロッヂ長兵衛で準備します。
    R0013228.jpg
    改良したスパッツをつけて、帽子をかぶり、手袋はめて、
    「ようし、行くぞ!」
    と歩き出した所で、GPSのスイッチ忘れていました。

    昨年、大菩薩峠上の介山荘で乗用車を目撃しているから、道はさぞや立派だろうと予想していましたが、たしかに立派でした。
    R0013236.jpg
    良い道をひたすら歩くだけだから余計な事に注意がいきます。
    R0013244.jpg
    前のカップルはご夫婦ではないようで、
    男「きょうは、娘さん放ったらかしにしてきたの?」
    女「ええ、そうよ」
    男性の方は、ピッケルにシュリンゲ背負っています。う~む。よくわからん。
    『この時期に雪あるか?、大菩薩じゃ使う場所ないでしょ?』

    R0013245.jpg
    介山荘について一休み。昨年、ここで熊除けの鈴を買ったのに、もう忘れてきています。
    しかし今回は特に鈴が必要な気がします。
    なにしろ一箇月前にハマイバ丸で、明らかに草食獣ではない動物のでっかい糞を見かけているのですから。
    しかたがないので、昨年とは別のデザインの鈴を買いました。
    この鈴、フックがちゃちで、すぐになくしてしまいそうです(実際にフックは当日中に紛失していました)。
    そこで細引でザックに直接固定するようにしました。

    大菩薩峠で登山客と分かれます。南下するのは僕一人のようです。
    峠から熊笹ノ峰に踏み込んだ途端、荒れているのがわかります。

    石丸峠
    R0013256.jpg
    ここまで来ると、登山客はめっきり減って、まばらとなります。
    なんでこうも有名処しか登らないのか不思議でしょうがありません。

    石丸峠を越えると雨が降ってきました。カッパだけ着ることにしましたが、すぐ止んで暑くなります。
    まだ冬枯れの尾根を歩きます。
    R0013254.jpg
    君は一体どこから飛んできたんだい?

    晴れていれば気持ちのよい場所なのでしょう。
    樹林帯の中で、溶け残った雪を見つけました。行程中最初で最後の雪発見。

    小金沢山
    R0013264.jpg
    今日のピーク、小金沢山。なんか荒れ果てた感じの頂上でした。
    時間があれば倒木を整理して片付けてやりたいような気がします。
    R0013258.jpg

    牛奥ノ雁ヶ腹摺山
    R0013272.jpg
    ここも秀嶽十景に指定されていた場所だったと思いますが、ガスっているので感慨なし。
    残念だなあ。(晴れていれば)気持ちのよい尾根道を歩きます。
    R0013287.jpg
    樹林帯に入った所で、動物の臭いをかぐ。注意しながら進むと、道の中央に鹿のご遺体がありました。
    腹が喰われているけれど、その他に外傷はありません。
    餓死するほど痩せているようにも見えないし、病死なんでしょうか。

    川胡桃沢ノ頭
    「カワクルミザワノアタマ」だと思っていたけれど、標識によれば単なる「クルミザワノアタマ」らしい。
    しばらく進むと樹林帯に入ります。
    R0013299-1.jpg
    周囲は暗く、霧で見通しも悪いので、魔女の森に突入したかのようです。

    黒岳
    R0013300.jpg
    黒岳と名前がついているとおり、樹木に被われ展望が利きません。
    すぐ近くには大峠の駐車場もあるし、もっと開けた所かと思っていました。

    白谷丸
    R0013312.jpg
    この頃から雷が鳴り出しました。ときどき雨も降ってきました。
    雷鳴は近くで鳴っているようには聞こえませんでしたが、白谷丸という名のとおり樹木は少なく、私が一番背が高いので雷が怖かった。
    潅木のない所々崩壊した白ザレの斜面を大急ぎで降ります。
    ガイドブックには抉れて歩きにくいとありましたが、たいしたことはありませんでした。
    しばらく歩くと、びしょ濡れになる前に湯ノ沢峠の避難小屋に到着しました。

    湯ノ沢峠・避難小屋(泊)
    R0013314_20150101180449d1d.jpg
    湯ノ沢避難小屋には先客がいました。
    R0013324.jpg
    その後お話をして成増の若者だということがわかりました。
    2番目に到着したのが僕です。少し休んでいると自称中高年初心者の川越在住氏が到着して3人になりました。
    川越氏いわく、今日の同宿は全員タバコを吸うからいいなあ。などといっているうちに、もう一人到着しました。
    軽装で、
    「あれは泊まらないだろう」
    と話をしていたら、やっぱり宿泊の方でした。

    私はツエルト泊の予定だったのでツエルトを張りに行ったら雹が降り始めました。
    ツエルトを張ったは良いが使う気になれりません。小屋に戻って宿泊する旨を伝えます。
    R0013319_20150101180800482.jpg
    各自、夕食を作りタバコを吹かしていると遠くから女性の声がします。
    「おおい、こっちだぞう」
    若いカップルが暗くなってから到着しました。彼らはテント泊の予定だったそうで駐車場を見に行きます。
    しばらくするとテント泊をあきらめ小屋に同宿するということになりました。これで6人となります。

    小屋には使いきれないほどの布団が用意されており、私は敷布団のみ使わせてもらいました。
    R0013321_201501011807045f6.jpg
    小屋に泊まりたくない理由のひとつは、知らない人に大鼾をかかれると眠ることも出来ないということがあります。
    特に無呼吸症候群の人がいると睡眠のリズムに乗れないのでした。
    川越氏がいびきをかいていたが気にならないレベルで安心しました。そのかわり一晩中風が吹き荒れていました。
    2012-05-04
    2015-01-01改

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    小金沢連嶺縦走 第二日目 2012年05月05日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    第二日目
    湯ノ沢峠
    R0013320.jpg
    朝になって一番最初に起きるのは、やはり年季の入った川越氏でした。
    次いで私ですが、そんなに急ぐ旅でもないのでツエルトを乾かしたり、小屋周囲のゴミ拾いをしてすごしました。

    焼山沢から小屋まで延びる林道は、崩壊のため車が入れないという情報がありましたが、朝になると多くの自動車が駐車していました。
    通行規制は解除されていたのでしょう。しかし、こんな所に車を停めて、いったいどこに行くのでしょう。

    私と同じ南方向の成増氏が出発し、小菅まで降りるという軽装氏が出発。
    遅着きカップルは、まだ寝ています。

    私も出発の時が来ました。お世話になった小屋に感謝の気持ちをささげ歩き出します。
    R0013326.jpg

    大蔵高丸
    湯ノ沢峠からは見えませんでしたが、富士が美しく遠望できました。
    R0013345.jpg
    ここで写真撮影されておられる方がいて、さっきの車は、おおよそ写真撮影の方たちだということが判明しました。
    ここからの道は歩いたことがあり、気持ちよく歩きます。

    今回、腹が空いたらパンをかじりながら歩きました。
    パックのジャム+マーガリンセットは便利でした。
    フランスパンだけでは喉を通らないものが、甘みがちょっとでもあると食欲がわきます。
    今回の成功の一番はこれだね。

    ハマイバ丸
    R0013356.jpg
    ここからしばらく歩いて(こんな急坂の下りだったとは)、登りにかかると強烈に印象に残っている場所に出ました。
    鹿鳴ノ滝から直登してきたときに稜線に出た場所です。

    天下石
    R0013365.jpg
    みたことがあるような気がするけど、始めての場所のはずです。

    米背負峠
    エスケープルートとして、ここから降りることも考えていたのですが、まだ8:30前でした。予定通り先に進みましょう。

    大谷ヶ丸
    R0013366.jpg
    おそらく、最後の大ピークであろう大谷ヶ丸直下の分岐に着くと成増氏が待っていました。
    彼は予定通り滝子山~初狩への道を行きます。私はコンドウ丸への道を行きます。
    互いに写真撮影を行い、安全を祈ります。

    8:51大谷ヶ丸着
    R0013371.jpg
    コンドウ丸への道は楽でした。
    ガイドブックには滑りやすいとか記述されていますが、どうということはありません。
    楽しい落ち葉の道をたどることになります。
    R0013379.jpg
    ちょっとトリッキーなのは、この防火帯は登山道じゃありません。これのすぐ脇に道があります。

    コンドウ丸
    R0013380.jpg
    大菩薩周辺では、まだ冬景色でしたが、
    ここまで南下して標高を下げると春の訪れを感じます。
    R0013383.jpg
    曲沢峠10:14着
    曲沢峠は荒廃しているので注意の看板。
    R0013388.jpg
    景徳院への分岐でちょっと悩みましたが、大鹿山を越えて、大鹿峠から田野への道を選びます。

    大鹿山10:47着
    R0013402.jpg
    大鹿山はたいしたことがありませんでした。この辺は尾根道と巻き道が通っています。

    大鹿峠にでて、景徳院への標識の指す先を見ると通行禁止のロープが張ってあります。
    R0013408.jpg
    「しまった、通行禁止なのか?、戻らなくてはならないのか?」
    とよくよく見たら、ちょっと戻る方向への分岐が出ていました。
    これを登ってピークを巻けばいいのかとほっとします。

    ところがこの道、東電の巡視路らしく、例のプラスチック階段で出来ています。
    R0013411.jpg
    ありがたいような、そうでもないような。

    とにかく、巡視路をたどれば田野の村まで下山することはできるようですから、苦情を言わす淡々と降りていきます。
    R0013417.jpg
    尾根が長くて田野の村の屋根屋根と氷川神社の屋根が見えたときにはほっとしました。
    R0013433.jpg

    氷川神社に手を合わせ、鳥居を抜け鹿止めフェンスを越え、一般道に出る場所は民家の庭先でした。
    R0013437.jpg
    「これ通っていいの?」

    景徳院
    田野の集落は、春まっ盛りという感じで新緑が美しかった。ヤマザクラも咲いています。
    R0013440.jpg
    景徳院は失礼ながら参拝しありませんでした。
    R0013441.jpg
    階段を登りたくなかったため以外の何物でもありません。
    武田ファンの私としては、いずれ単独の目的で訪ねてみようと思います。
    県道218号大菩薩初鹿野線、景徳院入り口のバス停で大休止します。
    シャツを見ると汗が塩になって析出しています。ザックのショルダーも同様でした。
    この季節だし、そんなに汗をかいたつもりもないけど、やはり運動にはなっているんだなあ。

    まずはスポーツドリンク買うでしょ。温泉に入るでしょ。風呂上りにビールと何か名物喰うでしょ。
    などと順序を考えています。

    バスが来るまで2時間もあるので、タクシーを呼ぶことにしました。
    歩けないわけではなくて車道に降りたからには歩きたくありません。
    タクシーの料金は1790円でしたが、もう歩きたくない私としては助かりました。

    やまと天目山温泉
    R0013448.jpg
    やまと天目山温泉は規模が小さい方でしょう。脱衣所は満員でした。
    ここの食堂でビールとそばを注文しました。
    山梨の名物は『ほうとう』なんですが、ここには置いていありませんでした。
    R0013449.jpg
    なかなか、良い旅でした。また、行きたいかも・・・

    2012-05-05
    2015-01-01改

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    林道真木小金沢線 2012年09月10日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    「今年の夏は暑かった」

    熱中症になるといけないので、夏休みにはどこにも出かけなかった。
    というのは、言い訳で昨年の北アルプスがつらすぎたというか、満足してしまって、私の冒険人生は終わったような気になってしまっていたのだった。
    とはいえ、どこにも行かなかったわけではなくて、友人に誘われて典型的な登山、雲取山一泊と富士山には登った。

    今後、どこかに行くとしても、典型的な登山ではなく、時間と技術を生かしたニッチなアウトドアがしたい。

    連休の最終日、県営林道真木小金沢線を車で大峠まで行って、その先を自転車で降りてみようと思った。
    この道は、かつては国道130号線、深城ダムまで続く車も通る林道だったから自転車でも走れるだろうと、たかをくくっていた。
    車を大峠の駐車場に駐める以上、深城ダムまで行くつもりはなく、小金沢山の東側中腹にある意味不明なトンネルを見られれば、いいかなと思っていた。

    大峠には立派な休憩所が建っていた。

    P1000780.JPG
    これで水さえあれば、ビバークするのは問題ない。

    P1000782.JPG

    入山者のみなさんへ
    森林は災害防止、水資源の確保などで役だっています。
    大切な財産を護るため次のことを守ってください。

    一、たき火は場所を選んで延焼の恐れのある場所はさけ
    まけましょう。

    んんん、たき火していいの?

    P1000786.JPG
    ゲートを越えて侵入

    P1000787.JPG
    長期間清掃されていないため、落ち葉が堆積しているが、道は問題ないじゃないか。どこで崩壊しているんだろう?

    P1000802.JPG

    ううむ、やっぱり崩壊しているわ。車が入れないわけだ。

    P1000803.JPG

    P1000804.JPG

    MTBではなく、折りたたみ自転車で挑戦したわけだが、

    P1000788.JPG

    帰り道が恐ろしくなるほど、下り坂が続く。もうそろそろ左折してトンネル方向へ行く道がでてくるだろうと思ったところで、

    機械の圧縮空気が作動したような音。この休日にどこかで工事やってるんかい?
    と一瞬考えたけれど、音の原因は

    P1000796.JPG

    げっ! 自転車の後輪のパンクでした。うむむ、工具持ってきてねえぞ。。。
    自転車をデポしてトンネル見学だけしてくることも選択肢にあったが、これだけ下ってきて自転車押して上り返すとすれば、相当な時間がかかるはず。

    やめました。

    P1000792.JPG

    P1000793.JPG

    P1000794.JPG

    自転車押すのって本当につまらない。延々と押して峠に着いて、休憩所で

    P1000784.JPG

    お茶を沸かしておにぎり食べて帰ってきましたとさ。

    牛ノ寝通り 2014年11月17日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    奥多摩湖側から大菩薩へ至るには主に2つのルートが知られています。

    ひとつは、現青梅街道の南側、丹波から発して大菩薩嶺に至る「大菩薩丹波道」と呼ばれる尾根。丹波道などとも言われ古来の青梅「裏」街道といわれていました。
    もうひとつは丹波道の一つ南側の尾根で、松姫湖の北側に位置し、小菅から大菩薩に至ることから「大菩薩小菅道」。通称、「牛ノ寝通り」と呼ばれる尾根です。

    牛ノ寝の由来に関して武田博士は
    「牛の根とも牛の寝とも書く 意味のおもしろそうな地名だが、今もって明解な説明がなされていないのが遺憾だ。これあるがために、小菅土室両川の分水尾根を牛ノネ通りと呼ぶ人もある。」と書かれています。岩科小一郎:大菩薩連嶺,朋文堂:234,1959

    奥多摩湖周辺は歩いた。大菩薩も登った。そこで、大菩薩から小菅の間を歩いてみたいと思っていました。今春から行こう行こうと思っていて、忙しかったり雨が降ったりでバスが冬季運休になる直前になってしまいました。
    大菩薩から小菅までのなだらかだけど、ちょっと長い道を歩いて、小菅の湯でリラックスしてこようという腹積もりです。

    甲斐大和8時台のバスには間に合わないので、9時10分発のバスをターゲットとします。
    終点の上日川峠まで行かず小屋平で下車するので、補助席の先頭に座らせてもらいました。

    駅周辺の下界は紅葉ですが、山の上はもう過ぎているだろうとのこと。

    小屋平で降ります。降りたところは標高1,600m近い高さ。栄和交通やってくれます。夏に出かけた金峰山の大弛峠といい、この大菩薩路線といい超便利なバス路線です。

    ここから、正丸峠までは登りだけれど一時間そこそこなので少しの間だけ辛抱です。
    もう霜柱が立っていて、これが溶けて靴にへばりついて重くなります

    途中、イシマラ様を探しながら行きます。
    古書によれば元祖イシマラ様はいまの場所ではなくて小屋平から少し登って、林道の上部、標高1,820m前後の辺りにあるはず。


    「石マラ様は明治初年ごろから子授けの神として、子のない婦人が参詣すると子が授かるとあがめられ、各地にある金精様と同じ信仰が、ここにも生じ、中には授かった女性もあったか、大願成就申歳の女という赤い幟が立っているのを見た人もあったという。
    石は一坪ぐらいの大きさで高さ二尺余、上部にやや凹みを見せ、そこに直径五寸ぐらいの溝があって、(中略)その穴に親石とは全然異質の花崗岩の長さ三尺、直径三寸、先にいってスリコギ形に太る天然石が刺さっていて、ゆすればガタガタするが絶対に抜けない。その形が男根そっくりであるから石マラと呼ばれた」岩科小一郎:大菩薩連嶺,朋文堂:35-37,1959

    残念ながら、ちょっと登山のついでに見つけようとしても無理っぽいですね。

    いつもながら正丸峠は良い風が吹いています。

    今日は富士山までバッチリです

    牛ノ寝通りへ下るには、小金沢山の方へ百メートル程歩いてから東へ進路をとります。

    ここが本来の正丸峠らしいです。

    下りはじめると左手に大きな岩が鎮座しています。これが駕籠掛岩。

    古くは「神懸(かんがけ)岩」と呼んでいたという。たしかに注連縄でも張りそうな岩です。

    さらに下ると、榧ノ尾山。

    良い日に来ました。

    一年のうち数日だけ、綺羅綺羅した日があります。

    それにしても静かです。バス2台に満員だったのに、牛ノネでは3パーティ10人にも会っていません。

    そこで、今日の御守りはコレ
    DSC01479.jpg
    大分昔に大菩薩峠の茶屋で購入した鈴です。
    小金沢近くでは、草食動物のソレではない大きな糞に出くわしたことがあります。クマ注意です。

    牛ノ寝は「一三六五米独標のある所よりも西に寄った、一四〇〇米を最高点とした一三八〇米前後の平坦地」を牛のネという由を記している。岩科小一郎:大菩薩連嶺,朋文堂:234,1959
    旧版地形図も調べてみましたが、現在の地形図でいうと1354と1352の三角点の間。1352に近い辺りの平坦地が牛ノ寝なのでしょう。

    尾根は不思議と1,400m前後で推移し、標高が下がりません。
    「こういう道を、陽が暮れるまで延々と歩くのが好きだったんだ」と再認識しました。

    こんなに歩きやすくて気持ちの良い道を、ずっとずっと歩いていたい。この時間が終わって欲しくない。

    そう思っているうち、大ダワ(小屋跡)に着いてしまいました。

    ここから、モロクボ尾根を下って小菅に降りるのが古来の小菅道なんでしょう。
    かといって、このまま下ってしまうのは惜しい、実に惜しい。

    大マテイ山を越えて松姫峠に向かうか、松姫峠まで出てしまうと、遠回りする車道を延々と歩かなくてはなりません。
    そこで、大マテイ山を越えて、引き返すように降りていく山沢川沿いの道を下ることにしました。

    大マテイ山を目指して登り始めたは良いけれど、あまりの落ち葉に道がはっきりしません。

    横にあるピークが低くなり始めたので、GPSを確認すると既に通り過ぎてしまった模様。
    ショートカットして山頂に到達しました。

    頂上は、見通しの利かない樹林帯の中かと思ったら、案外、見晴らしの良い場所でした。

    さて、降りましょう。

    ところが落ち葉でトレースがはっきりしません。GPSで確認して鞍部に向かいました。
    家に帰って調べてみると、大マテイ山とは「大惑い山」が鈍ったものらしい。
    私と同じように迷う人がいたんですね。

    鞍部には「山沢入りのヌタ」と標識がかかっていました。

    「ヌタ」というのは猪が体を洗うところでしたか?

    陽も西に傾くと、沢沿いの道は日陰になってしまいました。そうなると、あとは温泉だけが楽しみとなります。

    どんどん下ると大きな木。

    木に子供が抱かれているような微笑ましいようなコブ。これが地図や標識に記されていたトチの大木ですかね。
    ちなみに、この木の上方には水が流れていて、下から登ってくると、ここが最後の水場となりそうです(飲用については自己責任で)。

    さらに下ると、ワサビ田に出ました。

    ワサビを観光客用に見せ物として栽培しているのかと思いましたが、

    下流に向かうにしたがい、沢という沢すべてがワサビ田になってきました。

    そのうちに林道に出て、しばらく歩くと森から抜け、小菅の集落に到着したようです。

    里では干し柿用だという柿の実を収穫していました。

    小菅の湯

    良かったけれど、露天の湯が少々汚れていました。なので内湯を使用しました。
    湯から上がって、食堂へ。

    ニジマスの蒲焼き、岩魚の塩焼き、岩魚の刺身などがありましたが、川魚を美味しいと思ったことがない私にとって、なんか珍しそうなものはと岩魚のフライを頼んでみました。

    しかし、こいつは失敗でした。もともと淡泊な岩魚をフライにすると、あまり味がなくなってしまうんですね。

    そうして、バスへ。

    バスは村営の連絡バスが廃止となり、奥多摩駅へ直通となったそうです。そして上野原駅へ直通の便もできていました。
    奥多摩駅へは1時間ぐらい、上野原へは1時間20分ぐらいかかるそうです。

    発車時刻は、上野原行きが16:30で奥多摩行きは17:45なので、上野原を選択しました。バスは笹尾根の西側の川沿いを走るような路線です。
    じっくり車窓の風景を楽しんで行こうと思っていましたが、あっさり熟睡。

    上野原駅に着いたときには、確かに1:20経っていました。

    歩行距離的には、雲取山から笠取山の近く、おおよそ唐松尾山ぐらいまでの長さがあります。よく歩いたもんだ。

    松姫峠への下調べ。というか脳内登山 2014年11月20日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    先日、牛ノ寝通りを降りてきたとき、結局、松姫峠には降りませませんでした。

    理由の一つは、松姫峠には春・秋の日祝日のみではありますがバスが通っていることなのでした。
    バスで2時間ほどかかるとはいえ、ソレに乗って行けば労せずして松姫峠に着いてしまいます。だから、あえて松姫峠に行かなくても、「後々の楽しみにとっておけばいいや」ということなのでした。

    ところが、帰りのバスで車窓を眺めていると「11/17松姫トンネル供用開始」という看板が目に飛び込んできました。
    調べてみると、深城ダムから一気に小菅の湯近くまで貫通しているトンネルです。さらに、大月からもバスが運行されるんだとか。

    こうなってしまったら、おそらく松姫峠行きのバスは将来、廃止されてしまうんでしょうね。
    もし、バスが廃止されてしまったら、どうやって行けばよいのでしょう。

    深城ダム・松姫湖が最近のダムのせいか、この湖側から牛ノ寝の稜線に登る登山道がなぜか正丸峠まで一本もありません。



    そうは言っても、昔はあったんだろうなあと調べてみると確かにありました。


    「1915年版地形図」 注:「入釜」ではなくて「釜入」です

    名称がないと、記述するのも一苦労なので、まずは古来の名称を探してきました。

    岩科小一郎:大菩薩連嶺,朋文堂:p238,1959

    これでいうと、松姫峠の南方に位置する1092mの三角点がある尾根。これを「ダンゴアブリ尾根」と呼んでいたらしい。
    団子炙」でしょうかね。
    さらに一本東南の尾根、現「ふかしろダム」堰堤あたりから868mの三角点を経由し奈良倉山西方への至る尾根を「釜入」と呼んでいたらしいことが判りました。

    見やすいよう色を付けてみました。



    現在の地図には、両登山道は消えてなくなってしまっています。

    調べてみると、1945年の地図ではダンゴアブリ尾根登山道が消え、



    1982年版の地図では、ダンゴアブリが復活した代わりに、「釜入尾根」登山道が消滅しています。



    そして、ふかしろ湖はまだできていないものの、比較的現代の2008年版地図で、いよいよ両道が消滅となっています。



    「この道は、今どうなっているんだろ?」と気になりました。

    脳内登山ですから、パソコンで調べてみます。
    最後まで残っていたと思われる「ダンゴアブリ尾根」は、深城湖の尾っぽあたりの深城トンネルの上を通っていたはずです。

    さて果たして、この尾根にアクセス可能な道があるか?、
    ストリートビューで見てみます。



    ううむ。これは無理そう。トンネルの脇は湖直上らしく、尾根に登るなどということは出来そうにありません。

    もう一本の「釜入尾根」の方はどうだ?



    おや、階段がある・・・?

    ヤマレコで調べてみると、ありました、ありました。
    牛ノ寝通りからこの階段に降りてくるという記事がありました。
    どうやら、現在でも深城ダムから松姫峠・奈良倉山へ行こうと思えば行けるようです。

    ただし、登りはじめの坂はきつそうですけど・・・

    注:机上の調査ですので、通行止めだったり崩壊している可能性もあります。
    結局、どうしようもなくて帰ってくるはめになったり、怪我する可能性もあります。
    ですので、あくまで自己責任ということでお願いいたします。

    テーマ:散策・自然観察 - ジャンル:趣味・実用

    大菩薩丹波道 2014年12月01日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    行けるっ!

    朝6時に目が覚めました。昨夜、飲んだため行くかどうか悩んでいたんですよね。

    大急ぎで支度して、家を飛び出します。
    途中、特急あずさを使ったりして、



    電車を乗り継ぎ、甲斐大和に到着。

    前回、牛の寝通りを使って小菅に下りましたので、今回は「丹波みち」を降りてみようと思ったのでした。



    バスを終点の上日川峠で下車して、しばし考えます。

    大菩薩峠に出るには車道を歩いていけばいい。だけど、前にも歩いているし、ちょっとつまらない。
    かといって、唐松尾根から登っても、手前の峠の方が目的ですので戻る方向になる。
    何気に地図を見ていると、川沿いに峠に向かう旧道が破線で書いてあります。

    「コレダ」

    そう決めたは良いけれど、福ちゃん荘の地図では、この道はわざわざ消されていました。



    「あ、登っちゃダメ」ということね。

    仕方がないので唐松尾根にとりつきました。



    思っていたよりは楽でしたが、



    昨日、雨が降ったりしたためか、道はぬかるみ非常によくありません。
    雷岩に出てしまいますので大菩薩峠まで戻るような感じになります。



    なんとか転けずに、介山荘に到着。



    ここのベンチで腹ごしらえをして、いよいよ丹波道に踏み込みます。



    いつの時代のものでしょうか、ときどき整備された石畳が残っています。



    丹波道は悪くはないんだけど前回みたいに晴れていないのと、樹林帯の道ですから、少々寂しい雰囲気です。

    フルコンバ


    ここで小菅道を別けます。私は当然、丹波方面を目指します。

    ノーメダワ



    この丹波道、稜線ではなく一段下の巻き道を延々と歩くような感じです。古くからの道であり、歩き易さを優先したためなんでしょうが、おかげで眺望に乏しく、ちょっと残念でした

    山と高原地図に、林業用の作業道があるから、入り込まないようにとありますが、



    確かに2本ほど間違えそうな道がありました。上段で古そうな整備されてない方の道が正解でした。

    追分の前後に水がチョロチョロ流れている渓がありました。



    ここらあたりが最後の水場になるんだろうなあ。

    追分



    追分を越えて、ここでやっと登山者に会いました。ここまで人っ子ひとり見ず。大菩薩ではあんなにたくさん居たのに。
    深田久弥も罪なことしてくれたよなあ。百名山だけ大混雑するような流行作っちゃって。



    時間は2時半を過ぎるところ。
    丹波で温泉入る時間があるかなあ。
    それだけが心配です。

    藤ダワ



    いよいよ丹波村が近くなってきました。ここから沢一本降りれば丹波に着きます。

    さて、ここから3本道があります。
    貝沢沿いの道と高尾天平を越える道とマリコ川沿いに越ダワに向かう道。
    折角、古道を歩いて来たのですから、昔から使われていたであろう貝沢沿いの道を行くことにしました。

    少し降りると、偽木で出来たガードレールのついたハイキングコースになっており、



    「こりゃすげえ。だけど丹波村やり過ぎでしょう」

    ところがです。
    このガードレール、セメントの台に乗せてあるだけなので、一本が倒れれば繋いである鎖に引かれて一気に倒壊してます。ついでに路肩もえぐりとってしまうのでなお始末に悪い。



    「誰だあ、こんな施工したのは」
    架かっている橋も倒木の直撃を受けてひん曲がってます。



    どの道を通っても一時間の道を歩いて、無事丹波山村に到着しました。



    河原に降りて歩行者用の橋を渡り、青梅街道に出ました。
    出たところが丹波のバス停で、次のバスはええと・・・
    18時20分。まだ3時間近く時間があります。というかそれまでバスがない。
    ならば、温泉探そう。

    登山専用バスタオルと替えの下着、靴下、それに歯ブラシは常に持参しています。
    山から降りると歯を磨きたくなりませんか?

    GPSを見ながら歩くと、のめこい湯の看板発見。



    道の駅丹波を突っ切って川にかかった橋を渡り、対岸に出るとありました。



    さっそく入浴。
    悪くない。というか東京周辺の山の日帰り温泉の中では一番かも。
    湯上がりに食堂にいって、ビールと蕎麦定食。
    御休み処でゆっくりくつろいで、バスまでの時間を潰しました。

    大菩薩丹波道

    先々週も大菩薩に行ったばかりなのに、何故また今週も来る気になったのか?
    頑張っているのではなくて、標高1600mまで連れていってくれる大菩薩のバス路線が12月第一週で冬季運休に入ってしまうからなのでした。

    牛の尻尾作戦 (松姫峠~奈良倉山~西原峠~北峰) 2014年12月08日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    松姫峠に来ています。なにせ、ここまで遠かった。

    とは言っても、先日書いたバリエーションコースではなく普通にバスで降り立ちました。
    バスが12月第二日曜まで運行していると聞いたので出かけてきました。

    バスは上野原を出て延々1時間は走って小菅の湯に立ち寄り、それから松姫峠に上ります。
    これで判ったのは、「バスが廃止されることはないね」ということ。

    この路線は、小菅に行くおまけみたいなもの。大月からの路線と併せて、小菅の湯からピストン輸送みたいなことになるかもしれないけど廃止はないでしょうね。

    ここから歩きます。今日の目的は牛の寝の先、上野原方面へ続くこの尾根をどこまで下れるかです。
    牛ノ寝の尻尾あたりを歩きますので、作戦コードネームは「牛の寝の尻尾」略して「牛のシッポ作戦」と命名しました。


    Webで探すと10時間かけて鳥沢駅に出たという方の報告がありましたが、日も短い冬だし、そうしてまで歩くのは私のスタイルじゃないし、浅川の出合い辺りまで行ければ御の字です。

    歩き始めると登山道は消えかかり、その代わり立派な林道がついてます。

    15分も歩くと奈良倉山への標識。

    これに従い、さらに10分も歩けば頂上に着きます。

    頂上の一角から富士山が望めます。

    松姫峠に来られていたライダーの方々へ、「折角ですから、ここまで来ると良いですよ」とお勧めしたいですね。

    再び林道に出て南下を開始します。

    この林道は草も生えて廃道化しつつありますけど、冬に歩くなら快適です。
    しかし、夏だったら暑くて嫌気がさすでしょうね。

    途中、見晴らしの良いポイントもあります。

    奈良倉山を超えると誰にも会わなくなりました。
    昨日、下調べしていると、深城ダム監視員の方が12月4日に雪の上についたクマの足跡を見かけたという記事がありました。
    そういうわけで、本日のお供はコレ

    このミュージックプレーヤーにはスピーカーがついていますので音楽を鳴らしながら歩けます。
    ここまで登山者がいたので使いませんでしたが、ここからはクマ避けとして音楽を聴きながら歩くことにします。

    ちょうど良い具合に廃道化してますな。道幅の広い立派な登山道という感じです。

    「あまりに快適なので尾根筋をたどらなくていいや」

    そうこうしていると西原峠についてしまいました。

    西へ下れば松姫鉱泉に出るはずです。

    ここで馬蹄を見つけました。

    いったい、いつの時代のものなんでしょう。

    私はまだまだ南下します。
    私が進みたい左の小寺山方面への林道は、いきなりのヤブ道化。

    この林道がどこまで続いているのかも気になっていたので、檄藪に突入しました。

    トゲのあるイバラをかき分け、道の中央に生えた灌木をかわし、
    「いやあ、今日はマウンテンパーカに革のビレー手袋で良かった」

    しばらく進むと路肩崩壊。

    最初の崩壊地点は何とか突破したものの、二つ目の路肩崩壊で進めなくなりました。

    ここは勇気ある撤退、ではなくて転進します。山肌にとりついて頂上方向へ直登します。
    どうせ、そのうち尾根へ出なくちゃならないのは判っていたので仕方がないと諦めます。

    落ち葉のため滑りながらも稜線に進出成功。

    「なんだ立派な登山道が尾根にあるじゃないですか」
    一体、どこで分岐していたんだ?

    頂上で一息。GPSを見ると、ここは1165mの小寺山だろうと思います。

    さらに南下します。いくつかのコブを越えて、小寺山の次は大寺山。と予想していたんですけど、
    標識があったのは「小寺山」??

    あれ、さっき越えたはずだけど、この標識、間違っているんじゃないの?
    だけど、地図より地元の方が合っていることも多いし。たとえば葛野川の上流に「マシユ沢」と地図には書いてありますが、「マミエ沢」が正解です。

    この(偽)小寺山を越えると、あっというまに大寺山に着きました。

    ここは正解でしょうね。
    また、いくつかのコブを越え・・・・・・この尾根(仮称:牛のしっぽ)大した高さではないけれど急なコブをいくつも越えます。

    この大寺山の下りなんか、ジグザグコースもとらずに一気に高度を落とします。落ち葉で滑るこのシーズンはきつい。

    やっと、北峰直下に出ました。

    ここが、下界に降りる鋸尾根の分岐になります。
    北峰から下山するには、この「鋸尾根」と麻生山から分岐する「長尾根」の2本があります。私の登山スタイルの特徴は、ちょっと進んだ方の道をチョイスすることですので、この先の「長尾根」が今日の下山ルートの予定です。

    北峰に出ました。
    ここは西面が刈り取られていて眺望が良く、良いところですね。

    この写真は、大峰から雁ヶ腹摺山につづく楢ノ木尾根のようです。次は、この尾根を歩いてみたいのですけど、大峠への林道は5月連休にならないと開かないんですよね。

    なんか、意味不明な鏡が架かっていました。これは何かのまじないですか??

    ここから、また急な檄坂を下ります。さらに岩のコブも数カ所。

    実は間違えようもないこの尾根で道を間違えてしまいました。
    とあるガイドに、「北峰から降りたらピークの中腹を巻く」という記述があったために、道らしく見えた落ち葉の堆積に踏み込んでしまったのでした。
    頑丈な木の根やら幹やらを掴んで尾根道に復帰。今回はこういうのに時間を浪費してしまいました。

    これを越えて尾名手峠に出ました。

    やっと、確かな標識。ここから中腹に巻くのですね。

    ということで巻道に進出。

    落ち葉が半端じゃありません。

    落ち葉に埋もれている隠れ石や、枯れ枝のトラップにかかり、何度も躓きながら下っていきます。

    ところで、トレッキングシューズの中敷きをクッション性の良いものに取り替えてみたのですが、これは失敗でした。
    拇指の部分にゲル状のクッションがついているのですが、ここが柔らかすぎて左右にずれます。
    落ち葉の滑る坂道では、靴の中で足指が右左に押しやられて歩くのに一苦労です。

    1~2本の枝尾根を越えると、駒宮への標識がありました。これで、もう心配ありません。

    しかし、長尾根の名が示すとおり、ここからがまた長い。
    落ち葉を蹴散らしながらとにかく下ります。

    ひたすら下ると、<左は天神峠から駒宮、右へも駒宮>の標識。

    そろそろ、嫌気が差していましたので、人家の近そうな右・駒宮の方を選びましたが、左の尾根筋を真っ直ぐ下る天神峠方面の方が良かったかな。


    今日のコースの総括としましては

    松姫峠から西原峠までは歩きやすい。林道歩きが主体なので秋から冬の季節がよいでしょう。雪化粧した富士山も見えるし。
    西原峠あたりに出たら松姫鉱泉に降りるか、坪山方面に行くのが順当なハイキングコースとなります。
    小寺山・北峰方面へは、心して掛かって下さい。そもそも西原峠から北峰の間は国土地理院地図に破線すら書いてありません。

    牛のシッポ作戦と名付けましたが、

    「大菩薩地方の金脈の話となると、毎度出るのが、この辺の金脈は牛の形に埋蔵されているとの伝説である。黒川の金山はその牛の首に当り、北都留郡賑岡村の中村金山が脚に当る。この巨大な金牛の背骨は、大菩薩嶺の主稜で、腹部が小金沢ということになっている」大菩薩連嶺:岩科小一郎:p61



    伝説とは、ちょっと向きが違いますが、こうしてみると牛に見えなくもないような?

    桑西テニス場から1626尾根 2015年01月04日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:1

    昨年の初めに、こういう記事を書きました。

    再び真木へ


     滝子山周辺を除いてハマイバ丸や大谷ヶ丸、大蔵髙丸といった縦走路へ、真木側からは登山道が書かれていません。
     けれども、登り道はいくつかあります。

     このうち、桑西テニスコートからほとんど直線上に伸びている尾根があります。
     
     調べてみると、ある方のHPに、これを下ってきたという記事がありました。

     これが使えれば、ハマイバ丸・大蔵髙丸、湯ノ沢峠と周回コースを組むことが出来ます。
     そこで、興味があったのでした。


    この尾根は、1626mの補助点に向って延びていますので1626尾根などと書きましたが、大ゴ沢に沿って存在していますから、「大ゴ尾根」とでも呼ぶべきなんでしょうね。

    テニス場のすぐ近くから真っ直ぐに登りますので解りやすいし、勾配も他に比べれば緩く見えます。
    さらに、ここの駐車場は冬期林道閉鎖のゲート直前にありますので、ここが登山口となれば都合が良いのです。

    昨年は雪のために途中断念しましたが、リベンジのため再度挑戦してみました。

    まず、テニス場の間を通り抜けて橋を渡ります。

    林道を進むと、新しく植林された斜面に出ます。ここがその尾根の登り口となります。

    DSC01593.jpg

    植林された苗を痛めないように、土砂も崩壊させないように歩くべきです。

    だいぶ登ってきた。

    だけど、

    傾斜は緩くなるどころか、だんだんきつくなります。

    DSC01603.jpg

    いくつか、岩を巻いたりもします。

    DSC01611.jpg

    上部に出ると、地面が凍結するようになってきました。

    DSC01608.jpg

    そこで、完全装備にします。

    DSC01617.jpg

    最後は、獣道を伝って登山道に出ました。

    DSC01623.jpg

    出たところは、この標識があるところ。

    DSC01629.jpg

    結論として、あまり登りやすい尾根ではありませんでした。

    まず、第一に道が悪い。
    いや、道じゃないんですけどw。特にイバラの低灌木が痛すぎです。
    第二に、最初から最後までずっと坂。

    登り始めから稜線まで、ずっと直登していた気分でした。

    桑西-1626.jpg

    地図上での勾配は、この近辺の尾根では2番目ぐらいに緩やかに見えるのですが、
    整備されたことがないわけで、急勾配をジグザグでかわすわけでもなく、ひたすら直登しなくてはなりません。

    1626傾斜

    平均傾斜角19.7度、ところによっては30度を超える。

    〔坂道の勾配〕
    傾斜角 5°:緩やかな登山道で休憩せずに登っていける。 一般的な林道の勾配
    傾斜角10°:やや緩やかな登山道で60分に5分程の休憩が必要。 勾配は約18%で林道の最大勾配15%よりはきつい
    傾斜角15°:普通の登山道で30分に5分程度の休憩が必要。 勾配は約25%で水平方向100mで25mの登りとなる
    傾斜角20°:やや急な登山道で、20分に5分の休憩が必要。 勾配は約35%。
    傾斜角25°:急な登山道で10分に数分の休憩が必要。 勾配は約45%
    傾斜角30°:かなり急な登山道で5分に数分の休憩が必要。 直登の限界となり階段が無いと登りづらい。 勾配は約55%
    傾斜角35°:階段があってもきつく、ジグザグ道でないと登りづらい。 勾配は約70%
    傾斜角40°:砂や砂利の安息角で、ずるずると滑り落ちる。 ジグザグ道も崩壊しやすく梯子が必要。 勾配は約85%
    傾斜角45°:上から見ると絶壁に近く、梯子が無いと通行不能。 勾配は100%

    丹沢写真館様より引用させていただきました。

    これが2時間超続きます。登って登れないことはないけれど、面白味に欠けて、しかもしんどい。

    DSC01658.jpg

    帰り道は安全を考え、湯ノ沢峠まで出ました。そもそも地図には湯ノ沢峠の道しか載っていません。

    湯ノ沢峠からは、湯ノ沢沿いに降りる道と、もうひとつ、「光月院・秋月院方面、八大龍王界」という

    R0013094.JPG

    この標識方向へ進めば、林道焼山真木線に出るようです。
    ただし、八大龍王神社って湯ノ沢峠の反対側、甲斐大和方面のようなんですけど。

    湯ノ沢-林道.jpg

    しかし、これもあまりよい道ではありませんでした。

    まず、湯ノ沢峠から林道方向へは、鈴竹の「ヤブ」と言ってもよいような道になってしまっています。

    そのヤブを抜けると、水の流れる渓に出くわします。ここは元々そうなのか、それとも崩壊してこうなったのか、道になっていません。

    これも越えると、やっと林道に出ます。ところがこの林道も、終始、落石で埋まっていたり、路肩が崩壊していたりで、車が通れるような道ではありません。

    しかも、この林道焼山真木線は、大峠に向かう林道真木小金沢線の、かなり上部に出てしまいますので、桑西のテニス場まで戻るのが大変なこととなります。

    真木からハマイバまで観光コースにでもなるような良い道はないかと探していたのですが、なかなか適当なものはなさそうですね。

    真木からも富士が、こんなに美しく見えるのに

    DSC01695.jpg

    道は使えませんでしたが、宿題をとうとう完成させたような気分です。

    他人の興味を惹きそうにもない場所の話を何回も何回も書きましたが、これで、やっと終わったような気がしています。
    2015.01.02

    笹子峠越え 2015年05月07日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    「私、旧街道が好きなんですよね」
    とあるアウトドア好きのお父さん達が集まった飲み会で語りました。
    「東海道と甲州街道はちょこちょこ歩いてます」

    酔っぱらった友人
    「へえ、それで何処まで行きました?」
    「小田原で止まってます」
    「ぎゃははは、それ短すぎますよ。箱根越えてないじゃないですか」

    「で、甲州街道は?」
    「笹子で止まってます」
    「それも近すぎ! 両方とも難所越えてないんですね」

    うむむむむ。
    言われてみれば、確かに難所越えてない。

    約半年も山登りしていなかったリハビリも兼ねて、武田勝頼が越えられなかった笹子峠を越えてあげようじゃないですか

    笹子駅で下車します。

    なにしろ笹子峠が目的ですから、朝はゆっくりです。

    笹子峠だけじゃつまらないだろうから、
    もうひとつ、宿題を作りました。
    甲斐国志によれば、追分の沢を1Kmほど?入ったところに洞窟があるとのこと。
    一、笹子坂
    追分より北の山間に入ること数町ヨケ澤と云う地あり。
    その所に十國岩と云う巌窟あり。
    廣さ方八丈許其の傍らに飛泉一流あり。
    其の澗流れを瀧ノ澤と云う。
    甲斐国志 巻之三十六 山川部第十六ノ中 都留郡

    追分の沢ですから米沢川だと思うのですが、

    どこから遡上して良いのか入り口が見つからない。
    あっさり宿題を放棄しました。

    旧道へは、矢立の杉方面へと看板が出ています。
    旧道へ
    笹子峠旧旧道は、このスクラップ置き場から入ります。

    おお、山らしくなって来ました。
    時間はたくさんあるので、ちょっとしたゴミを拾いながら歩きます。


    昔の地図を調べてみると、この辺から右手の岸にうつるはずなんですけど、

    1900年地図

    岸が崩れて歩けるような道はありません。

    それでも、旧道の痕跡を探して、右岸・左岸と探索します。

    堰堤ができたりして、こりゃもうあかんと諦めて右岸を行くと立派な林道になってます。

    明治天皇行幸記念碑

    そして、この立派な林道を辿ると
    矢立の杉

    樹齢千年
    1,000年前かあ。イイクニツクロウ鎌倉幕府より古いわけですね。
    幹周りの割に高さが低いようなんですけど、25mのところで折れちゃったそうで。

    矢立の杉を越えて、なお道なりに進むと、
    ありゃ出ちゃいました。

    旧国道と旧笹子隧道

    笹子隧道は観光しようとおもっていましたので
    トンネルに入ってみます。
    「まっ暗だあ」

    文化庁登録有形文化財に指定されたためでしょうが、内部は綺麗になっていました。

    このまま甲斐大和駅に降りてしまうのでは、あまりにつまらないので、

    一旦、甲州側に抜けて、ひき返し。

    トンネルは堪能させていただきました。

    隧道の脇から山道をとり、本来の笹子峠に向かいます。

    難なく笹子峠に着いてしまいました。

    あんまり運動になっていません。リハビリにすらなってない。

    この先、甲州側の旧旧道って、旧国道とそんなに変化していないようですから、車道を歩いて甲斐大和に降りてもつまらないなぁ。

    地図を見ると、1時間40分で笹子雁ヶ腹摺山に行けるらしい。
    現在地笹子峠
    往復しても14時には戻ってこられる。

    行くか?
    行くか?
    行っちゃおうか?

    笹子峠から尾根に取り付く最初だけ白ザレで難儀しましたが、それ以外は極めて順調。
    あっという間に山頂に着いてしまいました。


    ここまで来ると欲が出ます。


    折角だから、大鹿峠まで進出しようか?

    大鹿峠に出れば、田野方面・笹子方面とも下山路があります。
    現在地笹子雁ヶ腹摺山
    大鹿峠の道も甲斐国志に記載のある古い道です。

    笹子峠より北に坂路あり是白野より初鹿野へ越える道なり
    甲斐国志 巻之三十六 山川部第十六ノ中 都留郡

    どうせ、提出場所が解らなくて登山届けも出してないし・・・
    なんか無謀なようですが、準備だけは整っています。
    いつかは歩こうと思っていたので、下調べは十分に済んでいます。

    あまりに順調だったので調子こいていたら、足がつりました。
    あっという間にペースダウン。

    これから通過しなくてはならない米沢山もお坊山も遠くに見えます。

    でも近づいてみれば普通のピークです。

    お坊山ってピークが2つに見えますが、これを越えれば、あとは大鹿峠まで下るだけ。
    案外長かった。

    大鹿峠は3年前のゴールデンウィークに小金沢から降りてきたときに使っています。
    ですから、接続する道4本のうち3本は、これで歩いたことになります。
    そうなると下山は必然的に、残る一本の道かな。

    大鹿峠を掃除してきました。捨ててあったカップヌードルの容器や吸い殻、飴の空き袋なんかを拾ってきました。さすがにティッシュペーパーは怖くて拾えないな。
    今までも不可抗力で落としたような飴の空き袋など、目についたものは拾って、下で捨てていたのですけど、今後は、気がついたらゴミを拾ってくることにしよう。

    ここから、ひたすら下りなんですが、これがまた長いんだな。

    しばらく降りると林道となりました。

    この林道を飽きるほど、

    飽きてもまだ歩いて

    甲州街道へ。

    そして、下山したところは、なんと出発地の笹子駅となりました。

    駅についたら登山届けのポストがちゃんとありました。

    ごめんなさい、ごめんなさい。

    結局、当初のリハビリ目的ではなく、普通の登山になってしまいました。
    コース全体
    しかしだな……やっぱり笹子峠こえられなかったじゃないですか!

    早朝登山の決定版 2015年06月15日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    「困った。早起きができない」

    もちろん、お誘いのときは目覚まし時計を3つかけて、なんとか出掛けます。
    問題は単独行のときで、目覚ましが鳴っても、
    「まいっか」
    で出発を逃してしまうのでした。

    そこで、決定的な解決策をひとつ。
    前夜泊にしてしまえば、何があろうと山登りが出来るだろうと。
    最近、生活がマンネリ化しているので、変わったことをしてみるのも良いかもしれない。

    今回はとりあえず試しですので自分の知っている場所がよかろう。
    それに土曜日がフルに仕事なので、あまり遅くに着いてもキャンプ場では迷惑になるだろうと、湯の沢峠の駐車場にしました。

    車で入ってみたかったというのもあるのですが。

    夕方6時に家に戻って、7時に出発。
    途中でコンビニに寄ってあれやこれや買い込み、ようやく到着したのが夜10時過ぎ。

    誰もいません。

    物音ひとつしないので、おそらく避難小屋にも誰もいなさそう。

    写真は公衆トイレで、バイオトイレだし、照明も灯くわの至れり尽くせり

    せっかく色々買い込みましたが、何をやるのにも真っ暗すぎ。
    ビールを2缶あけて、車内で寝袋を拡げました。

    夜間2度ほど起きて、次に目覚めたのが朝6時。

    知らないうちに私の車の周囲に3台も駐車してました。

    前夜泊なのに、既に出遅れていますw

    「さあて、目的の車中泊もやったし、もう帰ろうか?」
    という気分になってますw

    いやいや、高速代もガソリン代も遣ったのだし、まだ温泉も営業時間じゃないから、ちょっとは山登りしてこよう。
    仕度をして、皆様とは反対方向の黒岳方面へ歩き出します。

    車だとピストンか周回コースを選定しなくてはなりませんので、その点が問題です。
    今回は、黒岳からなおも北に進み、川胡桃沢(くるみさわ)の頭から大菩薩湖側に降りて、林道を戻ることにしました。

    湯の沢峠から白谷ノ丸の間は、3年前に反対方向から歩いています。
    あのときは白谷ノ丸手前が白ザレの崩落で要注意となっていましたが

    白ザレを通らない新ルートが出来ていました。
    ただ、出来たばかりだからなのか、もともと通行人が少ないためなのか刈り取った笹が滑ること。

    もう少しで白谷ノ丸というところで寄り道。


    眺めが良いなあ。こんな良いところがあったんだ。


    3年前に来たときは雷が鳴ってましたので、こんな眺望を楽しむなどという余裕がありませんでした。
    昨年から登りたいと思っている姥子山方面の稜線がよく見えます。

    白谷ノ丸

    この先、尾根道は樹林帯の中に入ってしまいますので、眺望は楽しめませんが、ここからは、ほとんど平坦な道になります。

    前に来たときも思ったけど黒岳というぐらいだから、鬱蒼とした森で、

    ヴォルデモートが住んでいそうだよなあ

    白谷ノ丸から黒岳へはあっというまに到着しました。

    頂上を少々片付けて来ました。
    三角点の周囲まで倒木が散乱してるのですから。
    朽ち木の下には新しい生命があるからあまり動かしてはいけないとか言われますけど、ここらへんは国立公園外ですし、
    元来植林帯ですので聞かなかったことにしてください。

    さて、この先、川胡桃沢の頭から大木賊沢方面へと下山します。

    ところが、川胡桃沢の頭を越えても分岐がない。
    1往復半して草原の木にピンクリボンがついているのをようやく見つけました。


    これは難儀なことになるかもしれないと、この時点で覚悟しました。

    DSC02556.jpg
    ハッキリとした道がないのでGPSを頼りに歩きます。

    当初、GPSだけを参考に歩いていたのですが、効率が悪いのに気がつきました。
    DSC02562.jpg
    獣道が多すぎて道らしく見える方に進むと、登山道から外れていってしまう。
    コースを外してしばらく経ってからGPSをみて復帰。というのを繰り返したからです。

    GPS上の地図で登山道の方角を読み、方位磁針で進む方が間違いが少ない。

    GPSをヘッディングノース、要するに、GPSの地図の北が常に上になるように設定し
    進むべき方向の道の方位を読み、
    次いで方位磁針で目標を視認して進む。

    それと、上から見下ろすと道らしく見えないが、

    下から見上げると道が見える。というのもわかりましたので、振り返り振り返り進みます。
    登山道と獣道の区別がつきません。

    そうこうするうち、結構近くで
    ずっどーんという鉄砲の音が・・・

    「やめてくれぃ!」

    あたしゃ正に獣道歩いてるんだし、私の装束はアースカラーなんだ。
    帽子なんて、鹿さんそっくりの色しているし・・・

    狩猟のときの識別はオレンジ色のベストとか帽子を被ることと聞いていますので、
    何かないかと思い出したら、私の雨具はオレンジ色に近い。
    ゴアテックスの雨具を取りだしザックに被せました。

    こういう時のためには、ザックカバーはオレンジ系の派手な色にすべきだなと思いました。

    GPS上の地図とコンパスとの連携にようやく慣れてきたので、少しスピードが上がるようになってきました。

    しかし、地図上では道のはず、というところが笹の密集地
    藪をかき分けようやく大菩薩につながる林道に出ました。

    どうみても、ここに道があるとは思えんだろコレ

    ここからは林道を3キロほど歩いて湯の沢峠に帰着しました。

    いやあ、今日は良い運動になったし、方位磁針の勉強にもなった。

    車ですので温泉に向かうのも楽です。
    やまと天目山温泉

    温泉に浸かって食堂へ

    ここで大問題が

    ビールは?

    ねぇ、ビールはダメなの?

    テーマ:散策・自然観察 - ジャンル:趣味・実用

    やたら暑いし、やたらツイていない日 2015年08月03日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    あっちい

    この暑さじゃ、よっぽど高い山に行かなくては涼めないだろうし、かといって家に居ても暑い。
    じゃ冷房の効いた車でドライブにでも行きますか?

    目的地は特にないのだけれど、

    最近、ストリートビューがやたら充実して、上野原から小菅辺りまでの山道の奥まで結構見ることが出来るようになってます。
    ストリートビュー
    これで見つけたのが奈良子の奥

    林道ゲートの直前らしいのですが、ここ良いじゃん。
    奈良子林道
    すぐ側に涼しそうな小川もあるし、冷やし素麺作って食べて帰るには良さそう

    中央高速を大月に向かって走りますが、反対の上りは既に渋滞してます。
    大月で降りて上野原方面へちと戻り、岩殿山の麓を北上します。

    小菅に通じるバス路線が開通した割りには、道がえらく狭いなあ。
    運転手さん大変そうだなあ。

    しばらく走って奈良子への看板があったので左折。
    奈良子入口
    いよいよ山村の風景になってきました。

    集落を過ぎて林道をしばらく行けば・・・
    立入禁止
    あれっ・・・?

    Googleさんは終点まで行けてるのに、あたしゃダメかい?
    車を置く場所もないし.仕方がないので戻ります。

    ならば、この道沿いでは、大峠からつながる真木小金沢林道に行ってみよう
    真木小金沢林道
    あちら側は大峠でゲートが閉鎖されているから、
    こちらもどこかでゲート閉鎖になっているだろうけど、行ける所まで行ってみよう。

    まずは、深城ダム
    深城ダム
    ポスター

    ダムマニアという人達がいるんですか?

    深城湖の上に橋があって、これを渡ると小金沢公園、
    小金沢公園
    そして、その横に林道があるらしい。
    真木小金沢林道入口
    なんだと?
    初っぱなから、キープアウトですかい?

    ならば、深城湖の奥、大菩薩に繋がる土室川の林道に行ってみよう。
    土室川の奥には、森林鉄道の線路が残っているそうだ。

    ここも、途中からゲートで入れなくなっているだろうけど、どこまで入れるのか行ってみよう。

    そこに行くには、昨年末に開通したばかりの松姫トンネルは使わずに、
    旧来の奈良倉トンネルを抜けて松姫峠方面に行けばよい。
    奈良倉トンネル

    ところが・・・

    奈良倉トンネル通行禁止
    今日は、どうして、こういう日なの?

    仕方がないので、新しい松姫トンネルを抜けて、小菅で温泉でも入って帰りますか。
    松姫トンネル入口
    松姫トンネル
    平成26年11月17日に供用開始
    松姫トンネル
    主要国道でもないのに全長3,066メートル
    本気で作ったのが判ります。

    温泉の前に松姫峠に寄って行こう。
    約半年前にバスで来ましたが、路線バスも通る道のはずなのに、倒木は落ちてるし、
    松姫峠
    で、ずいぶん荒れてます。
    片側が通行止めになるだけで、ずいぶん荒れるものなんだな。

    この先に進んでも、どこかで通行止めですので小菅に戻ろう

    小菅に到着したら、
    「どうせ温泉に入るなら丹波山温泉の方がよいだろう」
    という気分になってきました。あっちの方が湯が綺麗だった。

    ということで、丹波山に向かうことにしました。
    小菅と丹波山って「山ひとつ隔てた隣だろう」ぐらいにしか認識していなかったのですが、
    小菅丹波
    実際走ってみると、案外、遠いんだな。

    昨年秋に大菩薩から降りてきたときに通った丹波天平の横を抜けて丹波山村へ

    ここまで来てしまえば、よく知った道です。
    丹波山村
    温泉に浸かり
    のめこい湯
    さて、帰りはどうしよう?

    実は、本日は中央道小仏トンネルの迂回路を探そうという目的もありました。
    小仏トンネルの回避というのは、結局、笹尾根をどうするかということに他なりません。

    Web上では、
    1 和田峠を越え、圏央道の八王子西インターで乗り直す
    という迂回作戦があるようですね。
    2 浅間トンネルを抜けて五日市へという方法もありそうです
    3 相模湖の南岸を走って相模原ICへはどうだろうと、思っていたのですが、
    数ヶ所、延々と遠回りしなくてはならない場所があって、よほどのことでもないと無理っぽい。

    まあ、丹波まで来てしまえば、奥多摩湖から青梅街道を普通に走るのが楽でしょうね。

    シルバーウィークにソロキャンプ 2015年09月22日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:2

    巷ではシルバーウィークらしいのだが、私の副業の方に休みはないらしい。
    よく学生が学園紛争しないものだと思うけれど、おかげで私の連休も前後が刈り取られる形となった。
    だけど、どこにも行かなかったら後悔する。恐らく・・・少なくとも年末までは後悔するだろう。

    それで、キャンプに行くことにした。

    荷物を、35Lで10Kgまでに抑えようと、日頃の研究が実を結んで32L・7.5Kg(水なし、食糧含む)となっている。
    シュラフ、シュラフカバー、マットありでこの数値。
    これなら、登山もできるけど、この連休じゃ混みこみだろうし、体調にも少々不安がある。

    そこで、奥多摩の最深部を目指し、車で向かった訳だが、
    何なのこの渋滞!
    連休も2日目だというのに、中央高速は調布から渋滞してます。

    大月まで走って、諦めました。
    ここで降りて、林道の脇で野宿することにしよう。

    急遽、知った場所に目的地を変更しました。

    DSC03139.JPG

    ちょっと前に調べていて気がついたのですが、ここら辺は国立公園外にあたります。

    林道工事現場が少々近いことを除けば、川は流れているし、

    DSC03143.JPG

    台地になっているので水害もなさそうだし、

    DSC03113.JPG

    宜しいんじゃないですか?

    野宿のルールは、堅気の方々に不安を与えないこと。
    かの有名な「木枯らし紋次郎」も、そう言ってます。

    DSC03126.JPG

    だから、テントの設営は夕闇が迫る頃、人が通らなくなってからが望ましい。

    DSC03118.jpg

    それまでは、食事を作ったりして時を過ごします。

    DSC03121.JPG

    そろそろ、誰も来ない時間になったので、焚き火の準備にとりかかります。
    住民が気にするのは、不法投棄と火の不始末でしょう。
    そこで、最初は焚き火台を使って燃やすことにしました。

    ところが、着火しない。そこで、石組みのかまどにしました。
    なんと、これでも火がつかない。

    こうみえても、私は自称焚き火マスターである。
    子供達にも教えて、ここ10年ほど失敗したことがなかった。

    風の通り道を考え、2度までも石組みを変えて挑んだが、着火しない。
    小枝が燃えても数センチで消えてしまうし、着火材の紙すらなぜか燃え広がらない。
    そういえば、近くにあったかまどの痕も燃焼した形跡がなかったな。

    ひょっとしたら、ここは『禁断の森』なのではあるまいか。

    辺りは既に真っ暗闇である。

    「このへん熊が生息してるんだよなあ。猪も沢山いるし・・・」
    数年前に熊のデッカイ糞を目撃してるし、タクシーの運ちゃんもそう言ってた。

    火がないと急速に恐くなってきた。

    ランタンは持ってきていないし・・・
    飯は食べちゃったし、ビールも飲んじゃった。

    どうすっかなあ。

    「こうなったら、車の荷台で寝ることにすんべ」

    自分が、こうまでヘタレというか、怖がりだとは思いませんでした。

    あたしは、全く霊感がないもので変なものも見なかったし、猛獣にも襲われなかったけど、荷台という寝心地の悪い場所で眠れぬ夜を過ごしました。
    というのは嘘で、実はよく寝たのですが、設営がないと暇でウォークマン聴きまくりの夜でした。

    朝になり、今日は仕事の準備をしなくてはならない日

    DSC03123.JPG

    昨日の中央高速上り車線をみた感じでは午前中から結構渋滞していました。
    そこで、さっさと帰宅することにしました。

    まだ9時だというのに、そこ彼処で短いながら渋滞ができていました。

    家に帰って、自宅の庭を眺めてみれば、昨日の野営地より雑草が繁っている。
    草取りを始めたら、汗だくになるわ、ドクダミの草で全身に蕁麻疹が出るわで酷い目に遭いました。

    キャンプ場より苛酷だわ我が庭は。

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    落ち葉の罠に泣いた長峰下り 2015年11月02日 大菩薩・小金沢 トラックバック:0コメント:0

    と、標題を木枯らし紋次郎風に付けてみた。

    大菩薩側から上野原側には2本の尾根道があると書きましたが、その他にも深城湖へ下りる長峰と、大峠から上和田に抜ける楢ノ木尾根があります。
    楢ノ木尾根は大菩薩からはちょっと離れているし、大峠へ一旦下るから別として、
    牛ノ寝から分岐する長峰(ながねと読むらしい)へは是非行ってみたいと思っていました。

    この長峰は、国土地理院の地図にも昭文社の地図にも破線すら記載されていません。
    しかし昨年、牛ノ寝を降りたとき立派な標識があったので、
    「苦労する気になれば使えるんだろうな」と興味津々でした。

    最寄りは石丸峠だから、大菩薩の上日川峠に行くバスが冬季運休に入る前に行っておかねばなるまい。
    紅葉の季節になって、ようやく出かける気になりました。

    あずさ1号と各停を乗り継いで、甲斐大和に到着。
    9:10発のバスで小屋平で下車

    ここから、ルンルン気分で石丸峠まで登りました。
    なにしろ、ここが本日の最高標高です。

    「あとは、下るだけぇ」
    と思っていたら甘かった。

    まずは、牛の寝方面へ歩き、

    昨年、牛ノ寝を歩いたら気持ちよかったんだよなあ。

    さて本日は、この標識から先が本日のメインイベントとなります。

    一応、ヤマレコなどで予習はしてます。
    それによれば、当初は激下りらしい。

    道が整備されていないのでステップがないのと、落ち葉で滑りまくりです。

    そして、落ち葉に埋もれた枯れ枝や根っ子、石なんぞに難渋します。

    ヤマレコで見た昔のエバニューの水筒が落ちていました。

    この、おおよそ1450m地点から勾配が緩くなりますので、ここを水筒坂と名付けましょう。
    ここまでに3回はコケました。

    この水筒坂からは、私好みの尾根道となりますが、落ち枝や倒木のトラップは延々と続きます。
    元々かぼそい登山道の痕跡を追いますが、倒木を避けると解らなくなって道をロスト。

    標識は全くありませんが、ピンクリボンは有り難かった。

    これがなければ、さらに時間がかかったことでしょう。
    それでも、ピンクリボンが落ちていることもあり、前回習得したGPSとコンパスの連携が役に立ちました。

    この辺にはワイヤーロープが残置されています。
    長峰ワイヤー
    土室川に沿って曳かれていたという、土室森林軌道と無関係ではないんだろうな。

    白草の頭

    私は南側から登ってしまいましたが、尾根を忠実にたどり、西から登るのが正解のようです。

    スズメ型?(フグ型?)の標識が架かっていましたが、文字は既に読み取れません。

    カネツケの頭

    私製の標識には「カケネノ頭」、下の標識には「カケッネノ頭」とあり、どれが正しいのか岩科小一郎の本で調べてみました。

    岩科の本によれば「カネツケ」となっており、昭文社はこれをとったものと思われます。
    しかし、こんなところで鐘撞きでもないだろうし、この辺りには金鉱脈があるのですから、ひょっとしたら、金っ気(カネッケ)なのではないでしょうかね?

    ここを下るとドラム缶がありました。

    この辺になると、倒木というより、伐採された間伐材が道を塞いでいます。
    通らせていただいている立場ですので、文句を言えた義理ではありませんが、
    どうなのさ。

    更に下ると小さな祠がありました。

    岩科の本によれば、「七本木山ノ神」という名称があるようです。
    「もとは一幹七岐の神木の根方に祀られ、神名もそこから由来したものだ。小金土室両山の守護神として尊ばれ、この山を伐採する時には必ずここに幣物を捧げる信仰があった」

    そして、最後の939.6mの三角点に到着。

    これも、前記の岩科小一郎の本によれば「八丁坂三角点」というようです。

    さて、いよいよ深城湖へ下山します。
    北東の角を探すと赤や白の目印のある木が立っています。

    とうとう最後だと思ったら甘かった。
    ここから直滑降。しかも落ち葉つき。

    獣すら通った跡もありません。獣道にもなっていないじゃあ、あ〜りませんか。

    木々の幹に、赤テープや白テープのコース表示はあるものの、
    斜面に一本線を引いて、こっちですよ。
    と言っているだけのように見えます。
    勝手にジグザグコースをとり、なんとか少しずつ下っていきます。

    おや、なんか山道に出たぞ。

    しかし、どうみても左右・直進ともに消えていそう。
    GPS上は直進方面なので、尾根をまっすぐ進みます。
    ところが、大きな木が尾根上に立ち塞がり、通過するのが面倒そうでした。
    ならば、可能性の2番目である右の道に進みます。

    ジグザグになっているようで、消えそうではあるが、なんとか痕跡のある道をたどります。

    おお、すぐ下にガードレールが見えた。
    やっと、文明世界に戻りました。

    しかし、ここから、またも試練です。
    一番近いバス停が2キロ先の深城ダム

    終バスはすでに出てしまっている。
    次の、竹の向バス停ならば18時まである。
    ということで竹の向まで歩いたのですが、日曜日は本数が限られていて、その最終の18:17まで待たないとバスが来ないらしい。
    あと2時間もあるぞ・・・

    捻った膝が、「どうしても歩きたくない」と言うものだから、バスを待つことにしました。

    山の夕暮れを堪能するのも良いだろう。

    あまりに暇だし寒くもなってきたので、非常用固形燃料でコーヒーを沸かしました。

    真っ暗の国道139号の脇にずっと佇んでいるのは、
    「本当にバスが来るんだろうな」と、すっごい不安でした。

    うん、面白かったな。
    深城湖あたりの登り口が整備されてバスが頻繁にあれば、大菩薩からの下山路として、もっと使われてもよいのかもしれません。
    ですが、行く時には、手袋とストック、GPSの持参をおすすめします。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

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