fc2ブログ

    2011北アルプス裏銀座 登山計画書 2011年08月16日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    登山計画書
      平成23年8月12日
    大町警察署 御中
    目的山域:烏帽子岳~槍ヶ岳・新穂高温泉下山
    氏名 :xxxx
    生年月日:xxxx.xx.xx
    年齢:xx歳

    現住所: xxxxxxxxxxx
    携帯電話:xxx-xxxx-xxxx
    緊急連絡先:xxxxxxx
    TEL:xx-xxxx-xxxx

    行動予定
     8/12
      高瀬ダム-ブナ立尾根-烏帽子小屋[烏帽子岳往復]
    8/13
     烏帽子小屋-三ツ岳-野口五郎岳-水晶小屋-鷲羽岳-三俣山荘
    8/14
     三俣山荘-三俣蓮華岳-双六小屋-千丈沢乗越-槍ヶ岳肩の小屋[山頂往復]
    8/15
     槍ヶ岳肩の小屋-飛騨乗越-右俣林道-新穂高温泉

    エスケープルート、非常時の行動等
     三俣蓮華岳以北では戻る予定
     三俣蓮華岳以南では新穂高温泉に下山

    個人装備等
     全テント泊を予定、緊急時のアマチュア無線機持参
     食料:5日分+α
    スポンサーサイト



    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    食糧 2011年08月17日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    食糧
    いつも悩むのが食糧計画。とくにテント泊の単独行となると自分の食い物は自分で考えなくてはいけない。
    さらに昨年までとはだいぶ異なる。昨年までは多くて2泊、今回は基本3泊で場合によっては4泊になる可能性もある。
    どう違うかというと『厭きないか』という問題だった。
    重量もあるから乾燥食品の方がいい。しかし種類が限られてくる。
    2泊までならアルファ米の山菜おこわなどというものでやりくりしてしまうのだけれど、3泊ともなれば厭きてくるだろう。
    調べたところアルファ米だけではカロリーも足りないし、栄養源としてのタンパク質・脂質なども不足する。おかずやおつまみを多く持つことにした。
    基本的に、昼はフランスパンにチーズ・サラミなど手間のかからない物。
    夜はアルファ米半分におかずと汁物。朝は、昨夕作ったアルファ米半分とおかず、ふりかけ、汁物。それに嗜好品としてインスタントコーヒーを持った。


    12日昼食
    フランスパンにチーズ・サラミ
    12日夕食
    アルファ米半分、麻婆ナス、みそ汁、コーヒー、おつまみにサラミ

    13日朝食
    アルファ米半分、ちりめん山椒ふりかけのみ。周囲のパーティーがうるさくてお湯を沸かしている状態じゃなかった。
    13日昼食
    フランスパンにチーズ・サラミ
    13日夕食
    アルファ米半分、チキンカレー、ほうれんそう卵スープ、みそ汁、コーヒー、おつまみにサラミ

    14日朝食
    アルファ米半分、ちりめん山椒ふりかけ、みそ汁。
    14日昼食
    フランスパンにチーズ・サラミ
    14日夕食
    ペペロンチーノ、余りのパン、コーンクリームスープ、豚汁、コーヒー、おつまみにサラミ

    15日朝食
    アルファ米半分、親子丼、野沢菜ふりかけ、ほうれんそう卵スープ。
    15日昼食
    アルファ米半分を携行したが食べなかった。もったいないことをした。

    反省点

    夕食のメニューは親子丼→麻婆ナス→カレーと、臭いの少ない物から消費していく予定だったが初日から予定がくずれた。疲労すると多少刺激がある食べ物の方が食欲が出るのだった。
    あまりに汗をかいたので2日目以降は、汁物を2杯ずつとることにした。

    フランスパンには「チューブでバター」を添えた。カロリーが高いから、万一遭難したときにも高い熱源になってくれるだろう。ただし「チューブでバター」はあまりおいしくはない。ジャムもあったほうがよかった。
    3日目以降、水分を摂るときにパンも口に少しずつ入れることを覚えた。水分ばかり摂っているよりよほどいい。
    サラミがなくなったら、朝にコンビーフを調理する予定だったが、そんな面倒なことはしなかった。夜に食べるべきだった。

    その他に行動食として
    チョコレートとクエン酸飴を持った。信濃大町のコンビニで購入したクエン酸飴は役に立った。

    総括

    世の中にこれだけいろいろなフリーズドライ食品がでまわっているのだから、もう少し工夫して立派な夕食を作れるようになりたい。
    でも結局、登山中ではそんな余裕はないかもしれない。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    その他の装備の反省点 2011年08月18日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    その他の装備の反省点

    携帯電話の電池が切れたこと。
    基地局が少ないところに行くと、FOMAでなくても電池の消耗が激しい。
    次回からは、完全に電源を切って、予備の乾電池アダプタも持参するようにしよう。アダプタだけなら数十グラムしかあるまい。

    帽子
    もう少し、頭にフィットしてかぶり心地のよいものを探さねば。嫌うばかりに顔中日焼けしてしまった。

    水筒
    プラクティパスは好きになれないが、行動中にもう少し楽に水分補給が出来るところに装備できないか。
    水分は1.5Lが標準のようだ。裏銀座では1.5Lあれば補給はなんとかなる。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2013雲ノ平 第一日目 2013年08月11日 北アルプス トラックバック:0コメント:2

    8月10日22時、秋葉原発の夜行バスで、8/11有峰口5:30、折立7:00頃着という予定でした。
    雲ノ平を越えて双六岳から新穂高へ下りる順当なコース
    雲ノ平で予備日を1日とっていますが降りて来てしまうかも。さすがに5日も誰とも話さないのは飽きてしまうでしょう。
    帰りは、新穂高から松本行きのバスが結構走っていますので、松本で蕎麦でも食べて帰ってきます。

    8月10日の17:00に仕事が終了し、一旦家に帰ってザックを担ぎ、秋葉原の集合場所に向かいます。
    「毎日あるぺん号」のバスなので、竹橋の本社に行けばいいのですが、竹橋より秋葉原の方がラク。
    出発前に何か食べておこうと考えていたところ牛丼にしようと思いつきました。こういうとき秋葉原はファーストフードが多くて便利です。バスの中で眠らなくちゃいけないし、ビールも一本頼んでみました。500mlが280円って安いですね。
    時間通りバスが来ていました。案内人が立っていたので聞いてみると折立・立山行きのバスはまだだといいます。

    しばし待って、バスに乗り込みました。要するにこのバスは毎日新聞までのシャトルバスです。着いたところは竹橋の毎日新聞本社。新聞社ではなくバスの受付と化していました。
    ここで、予約していたメールのコピーを手渡し、バスの号車を受付します。

    バスが発車し、池袋方面から関越道。その先は高坂SAで休憩。トイレとタバコタイム。
    次に起きたのは、セブン−イレブン立山あるぺん村店。時間によっては立ち寄らないこともあるといいます。
    ここで、今夜のおつまみにザーサイ炒めを購入しました。あと10分ほどで有峰口に到着するということです。

    有峰口のバス停は駅の前ではなく、単なる平野の道路脇でした。

    予約で失敗しているのは、連絡する折立行きのバスの予約ができなかったこと。
    次の次の7:20発のバスしかとれなかったのです。乗りたかったバスが到着したのでキャンセルがないか聞いてみたがないという。仕方がないので有峰口を散歩してみます。

    駅はすごくローカルです。「鉄道員(ぽっぽや)」に出てきそうな風景だけれど無人駅でした。

    こういう雰囲気のある駅はぜひ残して欲しい。新しい物はいくらでも買うけれど古いものを買うことはできないんだよね。

    そうこうするうちバスが来たので乗り込みます。

    折立
    キャンプ場があります。

    広くて気持ちが良いですが炊事場の蛇口には飲料水ではありませんと書かれているのが気になるところ。
    登山口脇にはセンターがあるが登山届けは太郎平で提出するとのことです。

    登り始める。登り始めてすぐに遭難慰霊碑があります。昭和三八年、愛知大学の山岳部13人が遭難したのだそうです。

    登山道は日本国中どこにでもありそうな樹林帯を通っていきます。

    急ではない。しばらく歩いて「三角点」まで出ると視界が開けてきます。

    道は石畳として整備され天国まで続く階段のようです。

    高校生の頃、夢の中でこういう道を延々と上っていく夢を何度も見たことがありました。あの夢の中では雪道だった気がしますが、こういう延々と続く道の風景でした。他人の夢の話ほど面白くないものはないと言われていますので、この辺でやめておきます。

    草原には花も見頃のようです。

    こちらはなんだったかな。

    石畳は手入れしないと歩きにくくなるのだそうです。メンテナンスが命だといいます。

    五光岩のベンチ
    五光岩とは横の尾根にあるコイツを指すのだそうです。

    あえて言うなら「五光岩見ベンチ」の方が正しいでしょう。

    太郎平が見えてきました。

    写真では、ゆったりして写っているけれど実は登山者の山でした

    太郎平小屋の前は大繁盛のようです

    キャンプ場はここから約20分ほど北にある薬師峠という所にあります。

    キャンプ場受付もキャンプサイトにあるといいます。
    ついでに、下にはビールもありますかと聞いたら一種類だけは降ろしてあるという話でした。

    上から見るキャンプサイトはほとんど満杯。管理小屋の上方に空き地が見えます。

    あそこにいってみましょう。
    すでに一張りだけテントがありました。もう一方は今着いたばかりのようで、これから設営にかかるようです。その上部に空間があったので、ここに張ってもよろしいですかと仁義を切る。こういうときは、ちゃんとお断りするのが気持ちよく過ごすための約束事でしょう。
    テントを設営します。今回はじめてテント用の前室を持ってきたのですが、濡れて重くなるのはイヤなので、雨が降りそうにない今夜は張らずにおきます。

    テントの中は、とにかく暑い。横にヤブがあったので、そこで休んでいました。そうこうするうち他の人も、この空間に侵入(いや、私の土地じゃないし)してきてテントサイトを探しているので、こちらを空けましょうか? とお譲りしてあげました。おかげで、また暑くなってしまいました。テントの中はなお暑いし。下の方のテントの方の横には日陰があったので、そこまで行って休ませてもらいます。こうして、ご挨拶するうちウイスキーまでいただいてしまいました。

    このキャンプ指定地の水場は、管理小屋の脇を1~2分ほど下がったところにあります。トイレもそこにあります。

    夕食は、α米の白米にフリーズドライのグリーンカレー、鎌倉ハムのチャツネハンバーグとしました。

    今回、食事を少しは良くしようとレトルトのハンバーグ2個、同じくレトルトの生姜焼き、シャウエッセンのソーセージ、ベーコンパックを持参したのですが、どれも10℃以下の要冷蔵製品です。どこまで持つでしょうか?

    食事も終わり、チャイを飲んでテントに入ります。さすがに寒くなってきたのでソフトシェルを着込んで寝袋に入ります。寝袋にはエスケイプヴィヴィをカバー代わりに重ねてあります。

    陽も落ちて、おやすみなさい。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2013雲ノ平 第二日目 2013年08月12日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    起床5時頃。今日の距離はそんなに長くはないはずです。おおよそ6時間~6時間半。
    そもそも、ご来光を拝もうという興味がないもので、陽が昇ってから歩くというのが日常になっています。

    暗いより明るい方が安全だろうし、折角遊びに来ていて景色を見ることができないのは、つまらないというものです。
    それでも、起床から出発までの時間を短くしたいと、朝食はシリアルにしてみました。スキムミルクでシリアルを浸し、食べ終わったあとインスタントコーヒーを入れると、ちょうどミルクコーヒーとなります。

    太郎平から薬師沢に降りるにはキャンプ場から小屋まで戻って黒部五郎方面に向かいます。すぐに分岐しますが、ここから薬師沢まで下り一方となります。

    道には昨日のように石畳が続いているわけではありませんが、途中「カベッケが原」などという高原のところは木道となっていたりします。

    普通、小屋の前後はよく整備されているものですが、少々段差のある山道を「よっこら」と降りると薬師沢小屋があります。

    薬師沢小屋は川の出会いに建っていました。
    ここにキャンプサイトがあれば、雲ノ平への第二日目は楽になりますが、そんな立地の余裕はなさそうです。小屋のテラスは登山客で一杯で、向こうの川岸へ吊り橋を渡って休もうとおもいました。

    これからつらい登りがあるとは言え、あと2時間半で着いてしまうのでゆっくり休みます。

    今回は試しに朝食をシリアルにしてみたのですが、思ったより腹が空きます。昼ご飯にはちょっと早いですが、半分ぐらい食べてしまいました。
    休んでいると昨日キャンプサイトでご一緒だった方が来て、「泳いでも良いですかね」と聞かれたのですが、相当冷たいと思うよと答えます。先程手ぬぐい洗っただけで冷たかったのです。

    さて、とうとう雲ノ平へのコースに入ります。標識には「直登コース」とか書かれています。初っぱなから道は悪いです。道も狭く下山者を避けようとして手を着いたら、枝先で左手掌を怪我してしまいました。
    手袋をしていなかったのを反省します。バンドエイドをして、手袋をして身支度を完全にします。
    途中先ほどの彼が抜いていきました。

    (この間写真がありません)

    この坂は長くて急で道が悪い。ちょうど先月の南アルプス、鳳凰小屋から青木鉱泉への下りを登っているようでした。
    何度もGPSを見直しますが、雲ノ平の末端である木道末端は標高約2330m、一方、出だしの薬師沢小屋は1920mぐらいしかありません。一気に400m登ることになります。へろへろになった頃、ようやく壊れた木道が現れてきました。

    登ってしまうと雲ノ平は見事に平らで楽勝です。
    名前が付いている見所のうち、最初に現れるのはアラスカ庭園で樹林帯でした。アラスカというよりカナダとかツンドラのタイガとかそういうイメージだったのでしょう。

    お次は奥日本庭園で石がゴツゴツの広場という場所。

    これは枯山水のイメージでしょうか。
    小屋に着く前に祖母岳に登るはずでしたが、

    登りで一緒だった若者2人に出会います。彼等いわくキャンプサイトは岩がごろごろしていて、平坦だと思っていても水が流れ、良い場所が。ほとんどないそうです。

    小屋でテントの登録を済ませて、ついでにビールを買おうとしますと、なんと一人一缶しか売ってくれないそうです。
    山荘からキャンプサイトまで20~25分ぐらいかかります。途中はギリシャ庭園と名前が着いていますが、べつにアポロンは立っていません。アポロンの代わりに鳩じゃなくて夏色の雷鳥がいました。

    鳥の視界は広く、遠くからでも危険を察知するといわれていますがぜんぜん逃げませんね。
    テントサイトに着き、土地を物色します

    テントサイトに着き、土地を物色しますと、確かに良好な場所がありません。

    平だと思うと水が流れていたり、水がなければ岩がごろごろしていたり、広範囲にうろつきます。

    テントを張る場所を探していると遠くから声がかかりました。
    「狭いけど一張り張れるぞう」
    自分のことか判らなかったので、鼻先を指さしてみます。向こうはうなずいている。行ってみると、先住者のテント入り口の正面になってしまいますが平坦なのはありがたい。隣が川なのも洗い物には都合がいい。

    植生保護のためあちらこちらにロープで囲いがしてあるけれど、収容テント数を越えているため傍若無人の状態を呈していました。
    植生保護をするより、まずキャンプ場の整備をしないと、もっともっと荒らされてしまうでしょう。

    夕食は、セブンイレブンのレトルトの生姜焼き・アルファ米の白米・フリーズドライの卵スープとしました。

    今晩は、ペルセウス座流星群がよく見える日だといいます。

    午前0時ごろ、北東の方角だと新聞に書いてありました。このため三脚を用意しようかと悩んだのですが、三脚・レリーズを用い歩いて使わなかったら悲しいので写真撮影は断念しています。
    見るだけでもいいですから早めに休みましょう。お休みなさーい。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2013雲ノ平 第三日目 2013年08月13日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    昨夜は流星を見ました。「うわわ、流星群だぁ」というほどではなくて「あ流れた。おやすみなさい」ぐらいの印象でした。

    さて、三日目は休養日の予定でした。
    休養日だとしても一日中テントに閉じこもっているわけではありません。飽きてしまうし、第一、暑くてテントの中へ閉じこもる気がしないでしょう。
    雲ノ平を訪れることは当分ないかもしれませんので、高天原で温泉に浸かってこようかと考えていました。
    それと、明日は祖父岳を越えて鷲羽岳を通りますので、黒部源流の碑手前の日本庭園や第一第二雪田などを見物しようと考えています。
    朝食はアルファ米の赤飯にしました。時間があったのと重量を占めているアルファ米が余りそうになったためです。
    おかずはシャウエッセンのソーセージを茹でました。すでに要冷蔵とは程遠い保存状態にありますが、茹でてしまえば食べられるか、そうでないかも判るでしょう。
    ナップザックに水筒とお菓子、入浴時のタオルなどを入れ出かけます。今回はこの紐ショルダーの古典的なナップザックが、バス車中の小物入れとか水汲みとか散歩などに大活躍してくれました。
    まずは日本庭園を見学します。キャンプ場の直上、祖父岳の方へ登って(植生保護のため直登できない。

    雷岩から登る) 三俣山荘方面へ分岐、

    祖父岳の中腹をぐるっとまわることになります。

    その先は雪渓が残っていて第一第二と名称がついていますが、今年は雪が多くてつながっているようにも見えます。

    さらに進むと急坂になって源流の碑に下りてしまいますので適当なところで引き返しました。

    つぎは雲ノ平山荘を過ぎて、昨日登り損ねた祖母岳に行きます。

    祖母岳への標識には『アルプス庭園』などと書かれています。

    雲ノ平がぐるっと見渡せて、雲ノ平を囲む山も見渡せます。







    低い割には良いところでした。

    祖母岳を降り、いよいよ高天原の温泉に向かおうとしました。高天原へは雲ノ平山荘前からコロナ観測所を過ぎ、高天原峠を越えて至るのが順当なコースです。
    コロナ観測所まではしばらく登りですが、

    あとは下りのはずです。ところが最高点の観測所付近を過ぎてから高天原峠方面を見下ろしたとき、

    突然やめることにしました。
    風呂は熱望するほど入りたいが、あそこまで行って戻ってきたら休養日にならないじゃないかというのが理由です。
    明日からの2日間、魔境じゃなくて秘境からの脱出のため体を休めようと思っていたのでした。それに昨日までに母指底にマメを作ってしまい悪化するのが心配なのでした。
    まあ、いいや。高天原には別の機会に訪れよう。その時は薬師沢からぐるっと廻ればいい。
    そうと決まれば帰ります。山荘に寄ってビールを買いキャンプサイトへ戻ります。
    まずは水浴びです。今回のルートは水が豊富なので昨日も頭から水をかぶっていますし一昨日もやりました。
    今日は半ズボンになって足まで洗います。

    お次は、あまりに汚れたズボンを洗濯しました。換えのズボンを持ってきてはいますが、下山後の交通機関で使いたい。
    これだけ期間が長いともう一本着替えを用意した方が良かったようです。

    インスタントの焼きそばを作りました。そろそろアルファ米に飽きてくる頃です。それと今朝の残りのソーセージ、味噌汁です。
    満腹になったところで、しばし昼寝をします。15時過ぎると周囲がやたら騒々しくなってきました。寝ていられません。原因は某山の会のテントで、つまらない内容で声がでかい。
    公共の場の、それも昼間ですから非難する理由もつけられないので、ここで愚痴ってみました。
    さっき焼きそばを食べたばかりなので夕食はあまり食欲がありません。腹が減ったら『どん兵衛』を持ってきていますので、それを食べることにしますが、タンパク質は摂取しておいた方が良い。鎌倉ハムの醤油味ハンバーグをビールのつまみにして食べておくことにしました。これも要冷蔵品でしたが大丈夫でした。初日のチャツネ味よりは良かったかな。これで『なまもの』で残すのはベーコンのパックのみとなりました。
    いよいよ明日は脱出行ですから、荷物の準備などしっかり整えてから眠ることにします。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2013雲ノ平 第四日目 2013年08月21日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    いよいよ魔境じゃなくて秘境からの脱出行が始まります。

    雲ノ平からの下山は、どうやっても2日はかかります。まず、ここから三俣山荘へ抜けるためには、昨日散歩した日本庭園から黒部源流の碑に一旦降りて三俣山荘へ上り返すか、祖父岳を越えてワリモ北分岐から鷲羽岳を越えることになります。
    一昨年、黒部源流が見たくて下のコースは歩いてしまっています。そのため、鷲羽岳を残してしまったので、どうしても上を歩きたかったのです。
    祖父岳へはキャンプサイトを直上すればよいのですが、植生保護のため通り抜け禁止になっています。

    R0013036.jpg

    それでも何人かは登って行きましたが、雷岩へ戻ってもそんなに手間ではないし歩きやすいし景色も良いので正規コースを歩くことにしました。

    R0013034.jpg

    2万5千図とは異なり、黒部源流側へ巻くコースとなっている部分があります。

    R0013039.jpg

    大したこともなく、祖父岳に着く。眺めがいい。

    R0013044.jpg

    R0013048.jpg

    R0013053.jpg

    R0013061.jpg

    ちょっと降りると

    岩苔乗越に着きます。とうとう戻ってきたことになります。

    R0013075.jpg

    大学生の物らしいザックが沢山置いてありました。こんなところにデポして一体どこに遊びに行ったんだろう?

    見上げるとワリモ北分岐へ見事なジグザグ道がついています。

    R0013069.jpg

    ジグザグは退屈だけれどむしろ登りやすいと思います。
    一曲がりふた曲がりと勘定していけば、そのうち着いてしまいます。

    R0013079.jpg

    着いたところがワリモ北分岐で、ここから鷲羽岳に登らなくてはならないわけですが、一昨年、黒部源流で会ったオジサン曰く、三俣山荘に行くには黒部源流へ降りるより鷲羽岳を越えた方が楽だと言っていました。

    R0013090.jpg

    これを信じて登っていきます。岩場が少しだけ現れます。鎖じゃなくてビニールホースで被覆したロープが付いていました。これを越えるとワリモ岳頂上の標識があるですが、ワリモ岳頂上は頂上ではなく山腹に立てられていました。

    いよいよ鷲羽岳に取りかかります。

    R0013094.jpg

    登りだけれどあまりくたびれた印象はありません。

    R0013095.jpg

    R0013098.jpg

    R0013112.jpg

    頂上では先ほどの荷物デポの大学生だろうか記念撮影をしていました。

    R0013100.jpg

    今日になってネットを見ていたら、岩苔乗り越し付近で活動していた大学生のグループが岩場で足を骨折、搬送されたといいます。あの荷物デポ組だったのでしょうか。

    ここからは槍方面がよく見えます。

    R0013116.jpg

    R0013120.jpg

    降りる。こちらは下りだからまだいいですが、

    R0013118.jpg

    昭文社の地図には急坂と記入されているように、登ってくる人には気の毒です。
    正面に三俣山荘が見えるので、どれぐらい降りてきたのかよくわかりますが、遅々として近づいているように感じられません

    あまり急ぐといつものように膝が痛くなるので、一歩ずつ降りて行きます。
    最後は、這松の灌木の中の小道を抜けると

    R0013132.jpg

    三俣山荘にやっと着きます。

    R0013127.jpg

    山荘の前後の道は、この灌木で出来ていて迷路のようです。
    山荘の前で残りの昼食をいただく。朝をフレークとしたためか、やたらお腹がすきます。このため昼食に用意した五目飯をちびちび食べながら歩いてきたのでした。

    R0013128.jpg

    ここの山荘は、建物内のトイレを使わせてくれます。奥秩父の某山小屋なんか記念品を購入しようとして上がるだけでも誰何されるのとは大違いです。ルートの状況もホワイトボードで掲示してくれていたりもします。

    とは言っても宿泊したことがあるわけではなく、テント泊だけだったりします。
    そのテントサイトは三俣蓮華岳方向へ少し歩いた所にあります。

    R0013133.jpg

    テントサイトは褒められたものじゃありません。
    雲ノ平と同じように張るところが限られてしまうのです。

    R0013138.jpg

    この先、双六小屋に至るには、三俣蓮華岳に登る稜線コースと巻き道コースの2本の道があります。三俣蓮華ー双六岳と歩いているので今回は巻き道でいいです。

    R0013139.jpg

    望遠で撮った巻き道の絵。なかなかいいじゃないですか。

    R0013142.jpg

    途中、涸沢の様になっているカール地形もありました。

    R0013172.jpg

    花もたくさん咲いていました。

    R0013175.jpg

    が・・・この道なんか長いです。

    R0013179.jpg

    稜線歩いても変わらない気がする。三俣から見えていた双六小屋が近図いてきません。

    R0013186.jpg

    稜線を越える登山道と合流してやっと小屋が眼下に見えました。

    R0013188.jpg

    前回、ちらと横目で見ただけでしたが、双六のテントサイトは良いです。

    R0013189.jpg

    平らでまるで駐車場のよう。地面も砂地でクッション性に富みます。

    R0013202.jpg

    張る場所を探して双六池の方まで降りてきたら、

    R0013199.jpg

    初日から一緒だった岡山氏とまた一緒になりました。

    R0013197.jpg

    前方のダンロップ氏は水晶岳まで往復してきたという。夕食時間までご近所4人でコースについて雑談しました。

    最後の夕食は、フリーズドライのチキンカレーにベーコンを加熱して入れ、スープを添えました。4日も暖めた要冷蔵のベーコンが心配でしたが、無事食べることが出来ました。食べ終わってから、セブン-イレブンあるぺん立山店で買った要冷蔵の『ザーサイ炒め』が残っているのを思い出し、これをつまみ代わりにお茶を飲みます。煮る訳にいきませんでしたが、とりあえずこれも大丈夫でした。
    双六小屋は山と山の鞍部にあるので陽が暮れるのが早い。

    R0013201.jpg

    明日は、新穂高温泉にゆっくり浸かりたいので早めに眠ます。
    おやすみなさい。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2013雲ノ平 第五日目 2013年08月22日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    とうとう最終日となりました。

    休みを限度まで使っていますので、雨にでも見舞われ一日でも延びたらどうしようかと心配していましたが、ここからは下るだけですので一安心です。

    早朝、山岳救助隊のヘリが一機飛来しました。

    調べたたところ8歳の子供が高山病のため搬送されたんだとか。
    これだけ、登山人口が多いと事故も頻発しますなあ。

    朝食は再びシリアルです。シリアルだけだとすぐに空腹になることが解ってきましたので、できるかぎりたくさん食べます。四日間一緒だった彼にご挨拶をし、食料が少な目だというのでアルファ米等、腹に貯まりそうな物を餞別として渡します。あとは味噌汁とかスープとかシリアルの残りだけになりました。
    双六池の脇を下ります。さぁ、下界には風呂が待ってるぞ。

    下りますが、結構長い道程です。

    笠ヶ岳方面との分岐を過ぎ鏡平方面へ下ります。

    一昨年、千丈乗越から見た鏡平の小屋が美しく、行ってみたい場所として記憶に残っていました。

    ひたすら降りて、やっと鏡平に到着です。

    小屋の前は池で、槍ヶ岳も遠望できますし良いところです。

    ただ、ここに泊まってもちょっと中途半端ですねぇ。翌日のプログラムを考えると泊まるなら双六小屋の方が選択肢の数が増えます。

    鏡平からわさび平への道程がまた長い。
    逆に登って来る人も沢山居て、道を譲るだけで時間が過ぎていきます。

    ちょっとヤバくなってきましたので、譲るのはぎりぎりにして降りられるときはどんどん進むことにしました。
    途中、秩父沢出合でしばし休息します。

    水が豊富で冷たく美味しかった。
    秩父沢の流れに沿うように沢音を聴きながら降りていきますと、

    やっと林道に降りました。
    炎天下の林道歩きは嫌なものですが我慢して歩いていると、林道は森の中の道となります。

    すると、やっとわさび平の小屋に到着です。

    店の前には冷たい水でビールやリンゴ・トマトが冷やされています。

    ビールを飲みたいのですが、新穂高までまだ一時間もあるのに、ここで飲んだら潰れてしまうでしょう。ぐっと我慢してジュースとトマトを買いました。冷えたトマトに塩かけて食べるのは美味しかったなあ。ジュースは飲み終わってから、ノンアルコールビールも売っていたことに気づき、こういう時こそアレにすれば良かったかと思いました。
    わさび平から新穂高温泉までが長いです。

    しっかりした林道ですから、休日だけでもマイクロバスでも運行してらありがたいのですが。
    こうして耐えて歩くとホテルが見え、

    あれそろそろかなと思ったらロープウェイが見え、新穂高温泉に着きました。

    さて、温泉です。
    手前のホテルにも日帰り入浴の案内は出ていたのですが、バスの予約をしていない私としては、まずバスじゃなくてバスの券を買わなくちゃいけなかったのでした。
    ところが、バスターミナルがなくなっている。

    なんか狐に摘ままれたような気がしますが、入浴に行きましょう。前回も入浴した中崎旅館で入浴し、蕎麦とビールを味わい、バスを待ちます。現在工事中のためロープウェイ乗り場が始発で、この下に降りてくるとのこと。
    満員になるかもしれないし、券も買えるようなのでロープウェイ乗り場に移動します。

    乗り場のお姉さまに聞くと、松本へは平湯乗り換えになるとのこと。
    時間前にバスは到着し、運転手さんと雑談してました。
    運ちゃん曰く、最近荷物が大きい。収容できなくなってバス会社はトランクがある車を導入したが、この辺りの山岳路線は道が狭くて大型バスには向かない。一番壊しそうなのがサイドミラーだなどと話してくれました。
    予想通り満員となって出発です。大学山岳部と思われる若者の荷物はひどかった。どうしたら、あんな大きくできるのだろう。

    平湯に着いて、乗り換えです。ここで電池を消耗してしまった携帯の補助電源を購入出来ました。
    メールサーバーにつないで、下山のご報告等書き上げ送信したら乾電池2本消費してしまいました。携帯は満充電にして、殆ど電源切ってたのに、予備電源、もうすこし考えなくちゃなぁ。
    さて乗り換えたバスは順調に走っていました。ところが市内に入る頃になって雷を伴う大雨。
    バスから降りてバスターミナルから出られません。

    時間つぶしにこのビルの最上階でラーメンを食べていたのが大失敗。駅に戻ると大雨のため電車が止まっています。

    一昨年もそうでしたが、この日は諏訪の花火大会がある火で、混乱に拍車がかかっています。
    結局、なんと6時間遅れであずさは発車。7時間遅れの午前3時13分新宿着となりました。

    ただ、JRもサービスが良くなったのか、八王子・立川と山手線の内回り・外回りで、それぞれ一本ずつではありますが臨時列車を走らせてくれました。

    帰宅して1時間ほど仮眠をとって仕事に出勤。この日が一番つらかったかも。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2013雲ノ平 4泊5日の総括(その1) 2013年08月24日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    まずは、このたびの登山に際して、作成したウェイポイント集。参考になれば幸いです。

    より大きな地図で 雲ノ平周辺WP を表示
    このブログ中には、Google Mapの地図が出てきますが、「大きな地図」をクリックして、KMLをクリックするとデータがダウンロードできます。
    カシミール3DやGPS機器へ、インポートできます。

    その他、失敗談の方が参考になるだろうと思って独り言を少々

    東京から折立までアプローチするには、「毎日あるぺん号」が便利。ただし、そんなに立派なバスじゃないので窮屈ではあります。「毎日あるぺん号」は、有峰口で折立行きの富山地鉄バスに乗り換えなくてはなりません。富山地鉄バスも予約制なので早い時点で同時に予約しないと満席になってしまいます。私はこれが遅れて、次の次のバスになってしまいました。
    帰りの新穂高からのバスも、もう少し早く降りていれば松本直行のバスに乗れたのに乗り損ねました。

    お盆の時期は、できれば避けた方が良いでしょう。特に15日、すれ違う登山客が多すぎて、交差に時間をとられました。
    また、テント泊だと、薬師平でも雲ノ平でも双六小屋でも、午後着だとテントは満足な場所に張ることができません。
    それにしても、休みが取れない現役勤務者は仕方がないとしても、夏休みの学生もリタイアされた年配の方々も、どうしてお盆の時期に登るのでしょう。ちょっと避ければ、本人達にとっても楽だろうし、他の登山客にとってもありがたいのに。

    今回のコースで難しいところはありません。薬師沢から雲ノ平末端までの登りがきつかったことぐらい。
    水場も困りません。洗濯できるほど水は豊富。
    トイレはよろしくない。一度に登山者が押し寄せたから、(大)の方は、薬師平でも雲ノ平でも双六小屋でも30分待ち。特に雲ノ平のキャンプ場は、個室が男女兼用で3つしかありませんでした。
    雲ノ平山荘ではビールの販売制限をしていました。売っていた一番搾りは350mlが500円、500mlが700円でした。
    この小屋に限ったことではありませんが、ビールの値段について、ちょっと計算してみましょう。
    缶ビールは350mlが24本で9.2Kgとされています。およそ350ml一本384gとなります。
    おっとゴミの計算も忘れていた。缶も軽量化されてきたようで昔の缶は350mlが20.6g、最近の缶は14.6gだそうです。重い方の数値をとります。
    すると、350ml一本当たりの運ぶべき総重量は、おおよそ(ヘリ吊り下げの資材とかは考慮に入れていないから)
    9.2Kg/24本+0.021Kg=0.405Kgとなります。
    一方、ヘリの荷揚げは500Kg~1tで、
    1tなら、1,000/0.405=2,470本運べる計算になります。
    ヘリの荷揚げは1トンあたり約10万円と聞きます。
    100,000/2,470=40.5
    とすれば、一本あたり40.5円しかかかりません。
    売っていた一番搾りは350mlが500円、500mlが700円でした。街中では高くても350mlが250円、500mlが300円です。十分採算はとれているはずです。ならば販売制限をしていたのは、単に在庫・納品管理ができないということでしょうか。

    日昼は暑かった。あらためて感じたのは、テント生活では木陰が得られないこと。下界のキャンプ場だったら良いですが、森林限界以上のキャンプサイトでは一日中、陽に炙られることになります。
    森林限界以上では、長袖・帽子を必ず着用のこと。日焼けで大変なことになります。また日焼け止めも持参した方がよいでしょう。
    夜中は寒かった。寒がりの私にとっては、夏用シュラフとエスケープヴィヴィの組み合わせは幸せでした。

    4泊5日で、ガス使用量は105gでした。110缶でも足りてしまう計算になります。ただし料理らしい料理はしていません。

    食糧計画については別項で。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2014夏 薬師岳から室堂 第一日目 2014年08月19日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    2014夏 薬師岳から室堂



    第0日目
    昨年と同じ「毎日あるぺん号」に乗車します。昨年は秋葉原駅前から連絡バスに乗って毎日新聞社のある竹橋へ行ったのでしたが、神保町から歩いてもさほどの距離がないことを確認したので、集合場所の竹橋へ直行することにしました。
    昨年は、受付システムやらバスの乗り方やらで不安一杯でしたが、今年は慣れたもんです。

    受付が始まったと思ったら、誰かに腕を掴まれました。
    場所柄、皇宮警察でも来たかと思ったら、Dさんでした。DさんだけでなくMNさん、MKさんまで見送りに来てくれていました。ひょっとしたら、今生のお別れに来てくれたのでしょうか。

    縁起でもない冗談はさておき、餞別までいただいてしまいました。
    1cupずつ小分けにされているパックワイン4本。便利なものがあるじゃないですか。



    ところでワインが増えたわけですが、今回の背負う装備は

    ザック乾燥重量 11.1Kg
    飲料水込で 12.7Kg + ワイン400g
    総重量 13.1Kgとなります。

    テントと寝袋のオーソドックスな生活を前提にすると軽量化も事実上、そろそろ限界かなと思います。この装備については別口で報告していきます。

    この「あるぺん号」は、寝て行きさえすれば、富山地方鉄道「有峰口駅」に着いてしまうという便利なバスなのですが、長距離バスの割に座席が狭く、かなり窮屈な思いをします。



    今年は、となりの人が小柄な男性なので助かりました。

    第一日目
    なんとか一夜明け、翌朝、有峰口で下車します。登山口の折立に行くには、ここでバスを富山地鉄の路線登山バスに乗り換えます。これも予約が必要なのですが、今年はちゃんと連絡できるバスを予約してあります。
    バス停は駅から少々離れていますが、水を汲みに駅に出かけます。



    いいよなあ、この駅舎。ぜひ保存して欲しい。

    登山口にあるキャンプ場の水場には「飲用不可」とか書かれているので、ここで補給しておこうというわけです。

    登山口は駐車で一杯。



    道中一緒になった人に聞くと、雲ノ平 - 三俣小屋 - 黒部五郎岳の周回コースとか、ここに車を一台おいて、仲間の車で室堂方面に向かうとか、いろいろな人がいるようです。

    身支度をして出発します。この道は昨年も歩いているので精神的に楽です。距離は長いけれど急勾配がありませんので身体的にも楽です。



    天国へ続く石畳を歩いて、太郎平に到着です。



    太郎平で登山届を提出します、



    受付のお兄ちゃんは、私の登山届をじっと見て、
    「室堂へ下山ですか。だけど明日から天気悪くなりそうですよ」
    と気の滅入るようなことを教えてくれました。昨日、チェックした天気予報より一日早いじゃん。

    山の天気による週間予報はこんな感じでした。
    13日 曇 40%
    14日 曇 40%
    15日 曇のち雨 50%
    16日 曇一時雨 60%

    ここから20分ぐらいで薬師峠のテントサイトに到着します。テントサイトに降りる前に、上から空き地チェック!



    「おお、今年は昨年より2時間早いせいか、テント場ガラガラで、よりどりミドリじゃないですか」
    だけど、昨年と同じ場所が空いているので、アソコにします。

    なんと、テント受付もまだ開いていません。
    「14時頃から受付します」との張り紙。
    テントを設営し、だいぶ時間があるので雨のための溝まで掘って、万全の体勢を整えました。



    そのとき、一羽の鳥が舞い降りてきました。
    隣のテントのオバちゃんたちは

    「キャーッ、雷鳥よ雷鳥」
    「だれか、早くカメラ、カメラ」
    「なんで、こんなところに」
    「カメラ、どこに行ったの」

    そこで、私が一言

    「あのう、どう見てもハトだと思うのですが」

    キャンプ場は、一瞬にして静寂に戻りました。
    まあ、こんなところに鳩が来るのも珍しいといえば珍しい。
    だけど、雷鳥が舞い降りてきたというのも聞いたことがありませんな。

    トリ

    13:55ごろアナウンスがありました。

    「本日は薬師峠キャンプ場を御利用いただき、ありがとうございます。これより受付を開始いたしますが、一度に来られてもお並びいただくことになりますので、ゆっくりいらしてください。また、ビールやジュースを販売いたしますが数に限りがございます」

    そうなんです。ここのテントサイトは太郎平小屋からビールを降ろしてくれているんです。トイレの清掃は行き届いているし、キャンプサイトが少々狭いことを除けば至れり尽くせりですわ。

    やることがなくなってしまったので、見送りに来てくれた皆様方へ入山のお知らせを書きます。(昨年よりネットへのつながりが良くなったと喜んだのですが、翌日、雨になったら全くダメ)

    そして、夕食です。



    今回は軽量化のためすべてフリーズドライとしてみました。



    この南極料理人が作ったという「チリコンカン」というのは、結構いけます。だけどマックで食事するより高くつきます。

    夕立が少々ありましたが長続きせず、明日の天気を祈りながら就寝します。

    ところで、寝袋を新調しました。今のシュラフは30年物の羽毛量150~180gぐらいの元来インナーシュラフだったもの。最近、寒く感じるようになってきたのでウェスタン・マウンテニアリングのサマーライトというものを購入しました。スペック的にはモンベルの#3と同程度のシロモノです。これにシュラフカバーを被せます。暑いかなとも考えましたが、テントがシングルなので濡れても困るし、まあ、やってみました。ただし保温性が良くなりましたので薄着で眠れます。

    夜中、暑くて目が覚めました。枕元の水を飲んで、シュラフの口を開けて二度寝とします。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2014夏 薬師岳から室堂 第二日目 2014年08月20日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    快晴ではありませんが、雨は降っていません。

    まずは、トイレと洗顔のため水場に急ぎます。

    OPS10058.jpg

    この時期のテントサイトはトイレに行列が出来ますので、可及的速やかに用を足さなくてはなりません。

    今回の山行での試行がもう一つあって、それは栄養剤やら薬やらが効くかどうかでした。
    ひとつはアミノ酸製剤で、アミノバイタルと同様の薬剤を用意しました。ただし内服薬です。
    もうひとつはビタミンCとビタミンB群の複合剤。ビタミンCは飴玉にも入っているものがありますが、昨年、帰宅後口内炎で苦しめられましたのでビタミンB群も摂取することにしてみました。
    さらに、ビオフェルミンです。下界ではお腹を壊すことはめったにありませんが、ろくな食事でもないですし、道中腹下しは勘弁願いたいので、これを朝夕で服用してみます。

    さて、準備完了となって出発します。

    本日の予定は、今回の山行中、最も標高の高い「薬師岳」を越えて、事前調査で危険箇所があるという「北薬師岳」を越え、スゴ乗越小屋のテントサイトで宿泊となる予定です。

    登り始めて、すぐに小渓が流れているのに気が付きました。

    OPS10077.jpg

    「なんだ、ここで水を満タンにすればよかった」
    わざわざ反対方向の水汲み場に行かなくても良かったのでは。

    昨日の登りに比べれば急坂ですが、体調は良好で休みもせずにずんずん行きます。

    早速、ケルンに出ました。

    OPS10091.jpg

    この大きなケルンには特別な意味があるはずです。
    折立の登山口に立派な慰霊碑がありますが、あれは富山県警山岳救助隊の発祥経緯のひとつともなった昭和38年1月の愛知大学山岳部大量遭難。ここは、その尾根への入り口にあたることになります。

    OPS10090.jpg

    池塘もあって良いポイントなのですが、冬には迷い込みやすい東南尾根の分岐点にあたるとのことです。

    ここを過ぎると登りはだんだんきつくなりまして、目の前に薬師岳が聳え立つようになります。

    OPS10111.jpg

    「禿山だし、あれを登るのかあ」

    OPS10112.jpg

    そして、ひょっこり現れるのが薬師岳小屋。こぎれいな山荘です。

    さて、いよいよ薬師岳の頂上に向かいます。ひたすら我慢して登ります。
    頂上に着く直前に、雨が降ってきました。雨より問題なのが風が強いこと。いきなりコンディションが悪くなってきました。

    寒くはないよな。低体温症について調べておいて自分が遭難したらシャレにならないよなあ。などと考えながら歩いています。
    (中略)
    目の前になにか小屋らしきものが見えてきました。

    OPS10116.jpg

    中には何もありません。薬師様が安置されていた祠の廃墟でしょうか。それとも、これが地図にあった避難小屋てやつ?

    さらに行くと、今度は木彫の薬師像が安置されている祠がありました。

    OPS10120.jpg

    さらに、少々進んだところで、やっと薬師岳の頂上です。

    OPS10128.jpg

    こちらは現役のお堂で、中には金色の薬師様が安置されています。

    OPS10124.jpg

    風が強くて、私もお堂の中に入りたいぐらいです。

    お堂の東側の風の弱いところで休んでいると、北薬師岳の方から登山者が来て、やはり風の弱い私の横で休憩です。

    ところで、薬師岳へのピストン組とか、私とは反対方向の立山方面からの登山者は、そこそこ見かけるのですが、私と同方向の立山方面へ行こうという登山者は見かけません。抜かしもしないし抜かされもしません。

    「それほど人気ないのかなあ。そういえば、昨日来挙行されているTJAR(トランス・ジャパン・アルプス・レース)も逆方向だしなあ。」

    事前調査では、薬師岳から北薬師岳への稜線が今登山中、最も危険な行程だという情報でした。
    なにが危険かって、途中ナイフリッジの岩稜帯があって、

    OPS10133.jpg

    落ちれば黒部側、有峰側どちらへも簡単に逝けます。

    風が強く難儀しましたが、なんとか北薬師岳に到着です。北薬師岳の標識には

    OPS10136.jpg

    「ここが雨なら稜線風雨 荒天時薬師厳し」

    と書かれていました。たしかにねえ。

    OPS10146.jpg

    「やぁ、パトロールご苦労さん」
    「え、ここは、オレの縄張りだから早く消えろって?」

    ここからの下りは結構急坂です。反対方向からの登山者はへろへろになっていました。

    関西方面のご夫婦のおばちゃんは
    「まだつかへんの」
    「は? 北薬師岳はもう少しです」
    「じゃなくて薬師小屋までどのくらい?」

    と山より山荘に早く着きたいご様子。気持ちはわかります。なにしろ風と雨でコンディション不良ですから。

    OPS10157.jpg

    間ノ岳をなんとか越えて小屋までもうひと踏ん張りというところで、ザンザン降りになってしまいました。

    こちらは小屋まであと少しだし、すでに樹林帯の中にいるので被害少なめですが、先ほどのご夫婦とか大丈夫でしょうか。

    遥か下には、黒部川が見えました。

    OPS10180.jpg

    上の廊下など黒部上流の蛇行を見下ろせるポイントって案外ありませんので感動してしまいました。

    雨脚はだんだん強くなり、樹林帯の中にいても大変な状態になってきました。と、そのとき眼前に・・・・

    眼前に現れたのはスゴ小屋でした。

    OPS10195.jpg

    風は多少弱くなりましたが、大雨の中をスゴ小屋に到着した私。
    宿泊受付のため、小屋の中に入った途端、テン泊をあっさりあきらめました。

    受付のお兄ちゃん
    「いらっしゃいませ」
    「ええと、テン泊の予定だったのですが、小屋は空(す)いていますか?」

    お兄ちゃんはニヤニヤしながら
    「ええ、空いていますよ」
    「足伸ばして眠れるぐらいですか?」
    「大丈夫です」
    「ならば小屋泊でお願いします」

    「食事はどうされますか」
    「ええ、夕食・朝食付きで」
    なんか私は、相当気弱になっています。

    指定された2階へ上がると、30名程度の蚕棚に10名程度が既に休まれていました。

    トイレに行くと、トイレ前には、ストーブがつけっぱなしになっている乾燥室。ありがたい。
    さっそく、濡れた衣類を全部吊るしに行きました。小屋泊って便利だなあ。

    夜眠れなくなると困るので昼寝するつもりはなかったのですが、横になっていると自然にうつらうつら状態でした。

    OPS10202.jpg

    ふと、目が覚めると雨が上がっています。

    そうこうしているうちに夕食。

    なかなか豪勢でした。いや山小屋ですからステーキ・フルコースとかではありませんが、おかずの品数が多い。かつ、ご飯がおいしい。さすが富山県と申しましょうか、コメがうまいと、味噌汁だけでもごちそうになります。
    相席になった、オジサンは小屋泊専門のようですが、しきりに感心されて褒めちぎっていました。
    ちなみに、私の経験上、中国の方が経営される中華料理店で、良いコメを使っているところは少ないような気がしますね。

    食事も終わり外に出ると、一昨年登った烏帽子岳が見えます。

    OPS10189.jpg

    そして北東方向には、どう見ても明日登らなくてはならない「越中沢岳」

    OPS10188.jpg

    「やだなあ。あれ登りたくないなあ」

    まあ、越中沢岳を越えさえすれば、五色ヶ原へ下る方向になります。頑張るベエ

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2014夏 薬師岳から室堂 第三日目 2014年08月20日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    翌朝 高曇りという感じです。ところどころ黒い雲も見えます。

    4時半起床
    5時 朝食 朝食も品数多く立派なものでした。
    6時 出発

    お世話になったスゴ乗越小屋に別れを告げます。

    OPS10196.jpg

    テントサイトは狭いながらも平坦で快適そうでした。

    OPS10206.jpg

    越中沢岳を越える前に、スゴの頭に登らなくてはなりません。

    OPS10211.jpg

    5万図では頂上を巻くように見えるのですが、実際の登山道は、ほぼ頂上に達します。

    OPS10220.jpg

    ここは大きな岩が積み重なり急坂でした。

    OPS10226.jpg

    スゴの頭から見た越中沢岳。けっこうな急坂ですね。

    ここから降りて、いよいよ越中沢岳の登りにかかります。

    OPS10231.jpg

    急登かつ足場も悪く、一箇所、満足にステップのきれない岩がありました。怖かったよお。

    とにかく休みたがる気持ちを抑え、

    「3時間かかってもいいから止まるな」

    と念じて、一歩々々と登ります。ガスのため見通しは効きませんが、

    「やっと頂上が近づいてきたようだぞ」

    というところで再び「強烈な雨」になりました。そして、稜線に出ると猛烈な風。

    OPS10235.jpg

    頂上に滞在すること20秒で先に進みます。

    昨日、小屋から観察した限りでは、ここから、緩らかな稜線が続いて、最後に鳶山を越えて五色ヶ原に下るようです。

    OPS10238.jpg

    昭文社の地図では「迷いやすい」と書かれている広大な稜線を下ります。晴れていたらワタシ好みのアルプスらしい、とっても気持ちの良い稜線なんでしょうが、風は強いし雨も強いし、広大な場所で雷も鳴っているしで、それどころではありませんでした。

    這松の背の高いところで風を除けて休みます。
    そうしていると、なんかモーターの音。とうとう幻聴が聞こえてきたかと心配になりました・・・

    モーターの音と聞こえていたのは、なんと登山道整備の作業されている方で、本当に芝刈り機を使っておられました。
    「この風雨の中、驚いたなあ」
    この風雨ですが、草刈りしているぐらいだから大したことはないのだろうと、少し安心しました。

    だけど、草刈機で高山植物まで一緒に刈ってるんですけど、それ良いのでしょうか?

    刈り取られた道を歩きます。風を避けながらなんとか進んでいくと、眼前に大きな頂きらしきものが見えました。

    OPS10236.jpg

    「あれが鳶山か」
    というとき、私を追い越していくお兄ちゃんと出会いました。

    お兄ちゃんいわく
    「あれが最後のピークですかね。あれを超えれば五色ヶ原でしょう。お互い頑張りましょう」
    「そうですね」

    風が強くて踏ん張りながらピークをやっと超えました。そこで私が見たものは・・・・・・

    ・・・・・・そこには、さらに大きなピークの影が・・・・・・

    傷つきながらも、波動砲で彗星を壊滅させたのに、無傷の巨大帝国が現れたかのような絶望感・・・

    「なんだ、まだ先じゃん」

    なんとか、コレに登ると鳶山で、

    OPS10237.jpg

    下りは、いきなり木道が出現。

    OPS10241.jpg

    木道って雨の時は滑りやすくて厄介ですが、もう少しで五色ヶ原かと思うとルンルン気分で下れます。
    そうこうしていると、とうとう五色ヶ原山荘が目の前に出現しました。

    OPS10244.jpg

    この雨だから、「また小屋泊りか」と諦めながら、入り口を開けると、土間がやたら混雑しています。
    従業員の、高校生ぐらいに見えるお姉ちゃん達が、

    「いらっしゃいませ。乾燥室へどうぞ」

    なんとなく、雰囲気が「どうせ泊まるんだろ」と言われている気がして、

    「いや、テント泊でお願いします」

    と言ってしまいました。

    「まぁ、今夜が最後だから装備が濡れてもいいや。明日は室堂に降りるわけだし」
    と、心の中で言い訳しながら風雨の中をテントサイトへ降りて行くと、あちらから登ってくる人が、

    「こんにちは。テントサイトどうでした?」
    「いや、水浸しにはなっていなかったけど、だれも張っていないよ。今行ったお兄ちゃん達が張るんだろうけど」
    「そうですか。私も行きます」
    「ええっ、この雨だよ。本当にテント張るの?」
    と呆れられてしまいました。

    テントサイトに到着しました。

    OPS10249.jpg

    大学生ぐらいの3人組が、これから設営にかかるところです。

    他には誰もいません。雨もさらに強くなってきて、ちょっと後悔しています。

    浸水しないサイトを選びます。この広大なキャンプサイトに2張りだけですから、場所はよりどりみどりです。

    それだけは素晴らしい・・・

    頭の中で、雨天時の設営をイメージします。

    まず、ザックから素早くテント本体とポールを取り出す。
    テントを広げたら荷物を放り込む。
    ポールを立てて、なるべく大きな石で張り綱をとる。

    なんとかテントは設営出来ました。

    OPS10247.jpg

    念の為、周りに排水口として溝をつけときます。

    テントのなかに靴のまま転がり込みます。
    テント内に入り込むと、さらに強力な風雨が。雷も鳴り始めました。
    「まずいかも」
    「だめなら、まず近くのトイレに逃げこもう。それでもダメならテント放棄して小屋に引き返すか」

    幸いなことに、雷は遠そうです。連続した雨ではなく、昨日の夕立のようにリズムがあるようです。

    OPS10248.jpg

    しかし雨風は強く、換気口の吹き流しが「おちょこ」になって中に吹きこむほど。
    心配なのは、このテントは大雨だとじわじわと雨漏りがしてくることです。

    とりあえず、着替えをします。ゴアテックスの雨具を着ていても、中までぐっしょり濡れた衣類を替えます。これで、やっとひと心地つきました。
    装備全部をタオルで拭きます。ザック内部のスタッフバッグはすべて防水仕様ですから、中身まで濡れているわけではありませんが、
    「持ってはいるけど殆ど使ったことのないザックカバーはあったほうが良かったかなあ」などと、くどくどと考えています。

    明日のコースを確認します。五色ヶ原って確かに綺麗なところで登山客も多そうですが、室堂に出るためには、獅子岳2,714m、龍王岳2,872mというピークを越えなくてはなりません。
    「山小屋のお姉ちゃんたちは、どうやって下山しているんだろう。ひょっとして黒部湖方面から上がってきているんだろうか?」

    小屋で買ってきたビールと戴き物のワインを飲みながら、雨がおさまるのを待ちます。

    そのままうつらうつらしているとちょっと寒い。
    どれぐらいの気温か、温度計付きの腕時計を外して冷たくなるまで放置し計測してみました。
    結果:夕方17:00ごろの時点で14.8℃。おそらく夜半には10℃切るな。
    「新品のシュラフとシュラフカバー用意してきてよかった」

    ビール350mlとワイン2杯を空けて、うつらうつらしていると、夜になっていました。
    雨は時々止みます。
    いまいち食欲が湧きませんが、

    「この寒さだしなあ。なにか食べておかなくちゃなあ」

    OPS10246.jpg

    食事も終わり寝ます。やることがないんだもん。

    雨はまだ降り続いています。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2014夏 薬師岳から室堂 第四日目 プラス・ワン 2014年08月21日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    第四日目

    夜半に、喉が乾いて起きました。辺りがなんだか明るい感じがします。
    扉を開けると、雲の切れ間から月がときどき顔を出しています。
    「よおぉしっ、明日は晴れてくれよっ!」

    朝、目が覚めるころ、また降り出しました。うーむ。
    予備日をとってありますので、
    「小屋に戻って停滞でもいいけどなあ。翌日晴れるとは限らないしなあ」



    朝食はカップラーメンで済ませ、昼食用のアルファ米に水を入れて準備をしておきます。
    やっと小止みになったところで、出発します。



    「五色ヶ原は、晴れていれば綺麗なんだろうなあ。晴れてさえいれば・・・な」

    五色ヶ原山荘への分岐を過ぎ、ザラ峠を越え、

    獅子岳への登りにかかります。



    まあ、標高差400mぐらいなんですが、きつい急坂。それだけじゃなくて岩場が結構あります。
    「ええっ、あの岩を登るの?」
    というような岩を超えると平坦な道につながっていたりして、なかなかバリエーションに富んでいます。

    雨・風・急坂。鉄梯子も3箇所ほど。
    「たしかに、ここは逆コースのほうが楽しめそうだわ」
    コース自体は、真新しい赤ペンキで、しつこいぐらい、場所によっては10mごとにマーキングされています。



    ここで、ふと気がつきました。

    「このマーキングってTJAR(トランス・ジャパン・アルプス・レース)のためなんじゃないだろうか」
    「いや、きっとそうに違いない」

    喘ぎ喘ぎ、獅子岳に到着



    次はいよいよ最後の龍王岳に向かいます。



    途中、鬼岳東面とか呼ばれるところを通過しますが、



    ここも、バリエーションに富んでいて、雪渓を三箇所ほど横切り、



    岩を乗り越え、風に立ち向かい進みます。

    風が強くて、風を避けられる岩穴でもあったら休みたくなります。



    昔の山行記によくでてくる岩穴って見かけないですね。このあたりでも岩穴に潜むクマを追い出したなんて話があるらしいのですが。

    そういえば、一昨日、クマを見たという話を聞きました。
    場所は、折立の駐車場。
    夜間に車に行ったら、近くをクマの親子が歩いていたという話です。

    雨とガスで見通しが悪く、どこが頂上なのか見通せません。



    一歩々々進むと、いきなり眼前に小屋が、



    「なんじゃあ、こりゃあ」
    「ああ、そうか。これが富山大学立山研究所ってやつか」

    「とすると、着いたのか?」



    とにかく、風よけになる場所を探しますと、研究所と観測塔のあいだにビバークしているテントが一張り。「やっぱりなあ」

    小屋の脇で風を避けながら一服。
    「ふう。やっとか」

    これからの、行程を考えます。当初予定では、浄土山・展望台方向から室堂へ降りる予定だったのですが、
    「稜線は風が強いだろうな」

    そもそも、風が強くて浄土山方面への標識も見当たりません。
    「ならば一ノ越から降りたほうが風も弱いに違いない」
    「それと、あの赤いマーキング。あれも一ノ越までは続いているはずだ」

    意を決して、一ノ越山荘へ向かいます。



    予想通り赤ペンキのマーキングは続きます。山荘に水を送るパイプらしきものを追い、下って行くとありました。
    ジグザグに整備された登山道が見えました。



    そして、一ノ越山荘です。



    この先、雄山方面は歩いたことがあるはずなんですけど、まったく覚えてません。

    完全に整備されたコンクリで固めた石畳の登山道を下ります。下り始めると荷物を背負わない観光客とちらほら出会うようになりました。

    途中、石畳を横切る雪渓も数カ所、「今年は雪が多かったんだなあ」



    しかし、この石畳歩きにくいです。今まで、あまりに悪い登山道は「固めちゃえば良いだろうに」などと考えていたのですが、

    「コンクリで固めるとこんなふうになっちゃうわけか。これも考えものだな」



    とうとう見えました。立山室堂山荘。そして、その先には室堂ターミナル。

    坂を登りつめると、目の前には観光客の嵐。
    「げげっ。やっぱりか」

    さらに、日本語ではない世界。
    「やっぱり異次元だわ立山って」

    室堂ターミナルに入って、バス乗り場を探します。乗車券売り場をみつけ、発車時刻を確かめます。
    扇沢から信濃大町方面に降りるヒトが多いらしいのですが、富山方面は空いていて、かつ扇沢方面の最終よりも遅く17:00台のバスまであります。
    富山湾方面へ歩いてみたいと考えていましたので、「予備日を使って富山市内で一泊してもいいかな」などと考えています。

    とりあえずは温泉です。しかし、私は「おもらし」したかのように床に水溜りを作っています。

    昨日のテン泊で乾燥した衣類をほぼ使い果たしてしまいました。そこで、MKさん情報のノースフェースを探します。
    上の階にありました。ここで、ズボンを買って、となりで立山Tシャツを買い散財して、みくりが池温泉に向かいます。

    ターミナルを出た途端、なんと、
    「晴れとる!」



    いやあ、立山って美しい。昔、来た時は、もっと荒れ果てた荒野の印象だったのですが、あのときの印象とずいぶん違う緑豊かで良い所です。

    温泉に行きます。



    温泉は山小屋の営業で、乾燥室もあり雨具や靴・ザックも石油ストーブの脇に設置してから温泉に入ります。

    すこし、ぬるめ。私にはちょうどよい。

    臭かった体を洗い、泡も立たない頭を2度洗い、ゆっくり浸かって出ました。
    湯上がりで喫茶に。食堂は時間外とのことで喫茶に行きます。

    ピザとビールのセット。これが評判いいらしい。
    ビールをおかわりして、なんか「終わった感」がふつふつと湧き出てきました。

    外に出て一服。年配のご夫婦とご挨拶。

    「この温泉には5回も来てるけど、この時期に降られたのは初めてなんだよなあ。お兄ちゃんはどこから来たんだい?」
    「薬師岳から来たんですけど、四日のうち三日降られました。私もお盆の時期にこれだけ降られたのは初めてですねぇ」

    そこへ、白人のお兄ちゃん参加。
    「フランスから来ました。いま京都に住んでます」
    「そおかい。で、立山はどうだい?」
    「素晴らしいです。ここだけじゃなくて日本どこも素晴らしい」
    「明日は松本に行きます」
    「おお、松本のcastle見ておいで」
    フランス氏はニコニコでした。

    さて、こちらも下界に降りましょう。山中では、あれほどつながらなかったネットが使えますので直ちに検索して富山駅近くに宿を確保しました。
    乗車券を購入しようとすると、富山駅直行のバスがありますよと教えてくれました。
    バスは、天気の状態もあってか、乗客が数えるほどしかいません。

    バスからの眺めは神々しいほど美しい。



    下には雲海から顔を出す山の頂たち、天上には、もう一層の雲があって、正に天空ロードの名に相応しい道です。
    ひょっとしたら雨で良かったのかもしれない。これだけでも来た甲斐がありました。
    ただ、数時間前から曇ってしまったカメラのレンズのため、ろくな写真が撮れず残念でした。

    下層の雲に突入すると、そこは民家の並ぶ下界でした。
    コメどころ富山らしい水田が続きます。
    水田の中に、ところどころ防風林があって、その林の中に民家が建っています。



    「ああ、富山の家ってのは、こうやって建てるんだな」と感心してしまいました。
    途中10分の休息を入れ、計2時間半バスに揺られて富山駅に到着しました。

    予約したホテルにチェックイン。
    まずは、装備を全部干します。



    フロントで教えられた11階に上がって、コインランドリーで洗濯します。
    ついでに(晴れていれば)立山が一望できるという大浴場に入ります。まあ、展望は今日は無理ですな。

    どこか、ラーメン屋でもやっていないかと探しましたが、お盆でもあり開店している店が限られます。昔、食べた、やたらしょっぱいラーメン屋はなんて名前だったかなあ(翌日、観光案内所で聞くと、それは大喜ですねとあっさり教えてくれました)。

    ホテルに帰ると、水が滴るほどだったテントも大分乾燥していました。
    ベッドに入ると、簡単に入眠。ただし、今まで朝が早かったため、やはり4時半には起床していました。

    プラス・ワン(第五日目)

    パッキングしていると朝食の時間で、食堂のテレビで京都や北アルプスが雨で大変なことになっているのを初めて知りました。
    「やばいじゃん。ひょっとすると」と、部屋に帰ってネットで検索。
    案の定、北陸本線が停まっています。

    「まずい、昨年、大雨の影響で足止め喰らった中央本線の二の舞か」
    ただし、富山より西が大雨で、東の新潟方面の方が降水量が少ないようです。
    「ならば、富山駅発なら動くかもしれない」

    富山駅

    富山駅は大混雑になっていました。テレビカメラも回っていて、帰省客にインタビューしています。
    声は聞こえませんでしたが、私の頭の中では、

    「電車が止まって、大変ですね」
    「はい、今日中に東京に戻れるか心配です」
    などと、勝手に原稿が再生されていました。

    11時も近くなった頃、
    「当駅、6時44分発、はくたか1号は隣の駅を通過中です」
    とアナウンスがありました。ホームも人集りでした。



    入線してきた特急にはとても乗れそうにありません。駅員さんは、

    「次の臨時、はくたか81号をご利用ください」と叫んでいます。

    しめしめとばかりに、つぎの特急の列に並びます。ほどなくして入線してきた臨時列車は、ガラガラとは言わないまでも空席があります。
    あっさり座ることができました。単独行はこういうとき便利です。
    ここで教訓、「臨時列車をなるべく利用した方がいい。なぜか定時便より空いていることが多い」

    車窓から景色を眺めていると、右には白馬方面の山々。左には親不知の海。
    「良いところだなあ」
    私の友人のうち3人は富山県民で、なぜか我の強い人ばかりだったりします。別に嫌いじゃないんですけど、お国自慢に始まり我が強い。
    そのうちひとりは、富山は日本中で一番食い物の旨いところで、東京なんてメじゃないと言います。

    こちとら、三代続けて東京の私としては、
    「築地は全国から集まってくるんじゃい。ミシュランでも東京より星が多い場所があるか?」

    と反論していましたが、確かに富山は食事、特に海産物が安くて美味しい。隣の金沢や新潟は、京都や東京のコピーみたいなところがありますが、富山の地産は素朴で安くて美味しいです。
    「自慢するだけのことはあるわい」と納得した記憶があります。



    さて、越後湯沢で新幹線に乗り換え、難なく夏晴れの東京へ帰ってきたのでした。

    GPS

    累積標高6,100mって、高さだけならロプチェ登れるなあ。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2015夏 栂池から白馬岳 第一日目 2015年08月15日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    白馬岳に行こうと思いました。

    ちなみに、ロープウェイのおじさんの話では、山は「しろうま」と読み、その他、駅名やら何やらは「はくば」と読むのだそうです。

    山行計画を立て、切符や前泊の宿も予約したのに、数日前から気分が乗らなくなってきました。
    それは、雨マークのせい。
    もっとも重要な2日目・3日目が確実に雨じゃん。

    予定はこうでした。

    1日目 栂池ロープウェイ~乗鞍岳~白馬大池(テント泊) 曇.png
    2日目 白馬大池~小蓮華岳~白馬岳~白馬岳頂上宿舎(テント泊) 雨.JPG
    3日目 頂上宿舎~杓子岳~白馬鑓~白馬鑓温泉小屋(テント泊) 雨.JPG
    4日目 白馬鑓温泉小屋~猿倉 晴れ曇.JPG

    いかん、このままでは出発さえも取りやめてしまいそう。
    せっかく宿まで手配しているのだから観光ぐらいはしてこよう。
    ということで、仕事場にザックを持ち込み、仕事が終わると北陸新幹線に飛び乗りました。

    DSC_0243.jpg

    数年前に信濃大町に行ったときには、松本から大糸線に乗り換えたのだけれど、夜中の大糸線は寂しかった。

    そこで今回は、前夜のうちに北陸新幹線で糸魚川まで出ておこうという計画としました。
    新し物好きの私としては、単に北陸新幹線に乗ってみたかったというのもあるのですけど。

    東京駅から新幹線で、たった2時間で糸魚川

    DSC_0245.jpg

    夜の信濃大町も寂しかったけれど、夜の糸魚川も寂しいですな。
    やたら目に付いたのは、スナックの看板。
    なんか北の最果ての漁師町のイメージです。あくまで夜の話ですけど。

    宿にチェックインして、ホテルも記録しておこうとカメラを取り出したらSDカードが入ってない!
    あわてて、フロントでコンビニの場所を聞いて、買いに出かけます。
    「ちょうど、夜の散歩がしたかったんだ・・・」

    DSC_0249.jpg

    海岸まで出てみますが、海という感じがしません。
    この辺の海岸線は波消しブロックで埋め尽くされているらしいのと、海の匂いがしないこと。
    太平洋岸の海岸に出ると感じる海草や魚の干物のような匂いが全くしません。

    さて一泊して、初日の朝

    今回は大糸線で日本海側から白馬に南下しようとしたのですが、列車の本数が少ない。
    始発の6:04を逃すと8:54まで待たなくてはなりません。

    当日の朝になっても、まだ気分が乗らない私としては、
    始発をあきらめ、ホテルで朝食をしっかり摂ってから出かけます。

    DSC02890.JPG

    この大糸線というやつ、糸魚川から南小谷まではJR西日本で、その先はJR東日本。

    DSC02896.JPG

    だから南小谷で乗り換えることになります。
    乗り換え2分なので、それほどロスはしませんが、便がよくないのは確かですな。

    大糸線は、姫川にそって渓谷を登っていきます。
    そして、信濃森上を過ぎると一気に平野が広がります。

    白馬駅

    DSC02898.JPG

    少しやる気が出てきた私は、停車しているタクシーに乗って、栂池ゴンドラリフトの搭乗口へ。

    DSC02899.JPG

    このゴンドラ、途中駅があって乗り越すと終点に着きます。

    DSC02905.JPG

    さらに、ロープウェイに乗り換え

    DSC02908.JPG

    結構長いな・・・
    「ここまで歩いてきたら、さぞや大変だっただろう」
    と妙な優越感というか、お得感があって、やっとやる気がでてきました。

    DSC02914.JPG

    始発電車を逃しているので、観光コースの自然園はパスして登り始めます。

    周囲は色とりどりのお花が咲き、綺麗なところです。

    DSC02913.JPG

    天狗原

    DSC02926.JPG

    良い処ですねぇ。

    乗鞍岳への登りになると、岩を飛び跳ねるようになって、道はちょっと悪くなります。

    DSC02920.JPG

    アイゼンを出すほどではない雪渓もあります。

    DSC02940.JPG

    来ました、今日の最高地点

    DSC02943.JPG

    乗鞍岳

    そして、少し歩くと本日の宿営地

    DSC02948.JPG

    白馬大池が見えます。

    ここから池を半周して、テン場に向うわけなのですが、岩を敷き詰めたような道をずっと歩くことになります。

    DSC02952.JPG

    膝が痛くなるので岩の道は、あんまり好きじゃありません。

    テン場は平地だし、みなさんお行儀が良いのかテントが整然と並んでいて張りやすい。

    DSC02962.JPG

    「石で張り綱固定が禁止、ペグを打ち込んでください」とのこと。

    ただし、テン場代1,000円とられました。

    千円が高いとは思いませんが、だったら整備はしっかりして欲しいよね。
    トイレ(大)が4基中2つが故障中とか、明朝が心配です。

    明日が少しでも良い天気になって欲しい。

    DSC02970.JPG

    夜中から雨。とうとう来たか。

    昨年も雨に降られてさんざんな思いをしましたけれど、今年もですかい?

    日頃、そんなに悪い所業はしていないつもりだけどなあ。
    いやいや、こんなに沢山の登山客がいるのだから、ひとりぐらいは悪い行いの人がいるに違いないw

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2015夏 栂池から白馬岳 第二日目 2015年08月16日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    天候は朝になっても回復せず、

    DSC02975.JPG

    断続的な雨と纏わりつくような霧

    出発を30分ほど遅らせました。

    DSC02972.JPG

    雨の時の転進はいろいろと考えていまして、
    引き返すよりは、白馬頂上宿舎に出て、大雪渓を降りた方がよいだろうと結論していました。

    天気が回復すれば白馬鑓に向えばよいし、今回は一日の行程を短く区切ってます。

    まずは、あの稜線に登ります。

    DSC02976.JPG

    登山者は、そんなに多くはありません。

    DSC02980.JPG

    あれだけテントがあっても、栂池に下山する人も多い模様。

    稜線に出ました。

    DSC02982.JPG

    振り返ると昨夜の野営地が

    DSC02985.JPG

    少し明るくなってきました。

    このトレイルといい、いい感じいい感じ。

    DSC02987.JPG

    船越の頭

    DSC02993.JPG

    晴れてきた。

    「おお、アルプスだ!」
    という感じ。

    DSC02997.JPG

    だけど、西には雲があるので、また降られるでしょう。

    DSC02998.JPG

    小蓮華を目指します。

    この辺りから、本格的に雨粒が落ちてきました。

    DSC02999.JPG

    小蓮華山

    DSC03002.JPG

    全く見えん・・・

    眺望はさっきの晴れ間で終わりだなあ。

    苦行モードに入ります。

    DSC03005.JPG

    ちょっと下った窪地が三国境

    DSC03007.JPG

    ここから、白馬岳への最後の登り

    なんか居るのわかります?

    DSC03009.JPG

    そして、白馬岳

    DSC03012.JPG

    東斜面は切り立っているんだな。

    DSC03013.JPG

    ここまで来れば、宿泊地まで30分ぐらい。

    ううむ、先が見えん・・・

    DSC03015.JPG

    すぐ下にあるのが白馬山荘。

    うっすらとシルエットが・・・

    DSC03016.JPG

    玄関口といい、きれいな整った小屋のようでした。

    しかし、ここにはキャンプサイトがないので、もう一つ下の村営頂上宿舎に向かいます。

    DSC03020.JPG

    テン場を偵察に行くと、トイレと山腹に挟まれた、なんか開放感が全くないところだし、

    まだお昼なのに雨は降り続いているから、半日以上も狭いテントで縮こまっているの嫌だし、

    テン泊あきらめました。

    DSC03025.JPG

    宿泊受付に行って聞いてみると、個室も空いているとのこと。

    ちょっと高いけど、荷物を広げてパッキングやり直したいし、知らない人の鼾で眠れないのイヤだし、個室にしてみました。

    DSC03024.JPG

    個室の印象はというと、

    私ひとりに6畳間は広すぎる。

    DSC03026.JPG

    そして、空調はありませんので、自分の匂いを初めて発見しましたw
    そんなにイヤな匂いではなくて、日向のような、畳のような匂い。畳の和室だったのは確かですが・・・

    そして個室だと、やたら退屈なのが一番の印象でした。

    小屋泊まりが便利なのは、乾燥室があったりすること。
    濡れたテントまで片隅に吊るして乾燥に努めました。

    DSC03027.JPG

    そして、翌日のコースを悩みます。

    天気が気になります。
    かろうじてネットに繋がりますので天気図を見てみると
    午後3時の時点で、低気圧が能登半島の西にあって、時速20Kmでこちらに向ってきている。
    計算すると明日も雨だなあ。

    このままでは持参した食料が減らないので、夕食のみ頼み、昼食と明朝の朝食は自炊としました。

    夕食は豪勢なこと。

    DSC_0253.jpg

    鶏の水炊きがうまかったなあ。
    山で鍋物ってやっぱりいいなあ。

    受付の前に、コース相談所が出ていましたので、お兄ちゃんに聞いてみます。

    「天気が良くなれば白馬鑓に向い、雨ならば大雪渓を降りたいと思うのですがどうでしょう?」

    お兄ちゃんと話した結論は、

    天気は本日と同じよう。
    白馬鑓への稜線は吹かれると結構厳しい。大出原まで出てしまえば風除けにはなる。
    ここから5分も上がれば稜線ですので、明朝稜線まで出てみて、決めるのが一番でしょう。

    「だけどね、雨の中歩いても、単なる難行苦行ですよね・・・」

    パッキングも完了し寝ます。

    しかし個室ってヒマだなあ。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    2015夏 栂池から白馬岳 第三日目 2015年08月17日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    起床して、

    「やっぱり雨降っとる・・・」

    DSC03030.JPG

    予報では今日が一番悪いはずですので驚くべきことではありませんが、

    「やっぱりなあ」

    これで諦めました。
    大雪渓を降りることにします。

    チェックアウトは7:00とのこと。
    「7時から全館清掃に入りますので、時間を潰す方はレストランに移動してください」だそうです。

    DSC03043.JPG

    谷底に落下していくようですが、両側はお花畑で綺麗なところ。

    DSC03037.JPG

    宿舎を見上げます。

    DSC03053.JPG

    お世話になりましたっ!

    こういう、お花畑の谷間を降りていきます。

    DSC03048.JPG

    ここは、避難小屋

    DSC03055.JPG

    むこうに見えるピナクルはなんだろう?

    これをしばらく降りると、大雪渓上部が見えました。

    DSC03060.JPG

    人間がアリのようだ。

    ここで、私はチェーンアイゼンを装着。

    DSC03064.JPG

    下から登ってくる人もいて、行列になってます。

    DSC03065.JPG

    「アリのよう」だと言ったけど・・・
    (ちょっと例えが悪くて大変申し訳ありませんが)
    「うわぁ、地獄の亡者が登ってくる・・・」という印象でした。

    雪渓なんだから、左右に少しずれて歩けば良さそうなものだけれど、

    DSC03066.JPG

    道の両側には落石が落ちていて、道は落石が通りにくい場所を選んでできていのかもしれません。

    見えた、あれが雪渓下端部だ!

    DSC03068.JPG

    地図には1時間半とありましたが、1時間かからないぐらいで雪渓末端に到着。

    どうということはありませんでしたが、
    「滑落防止のため、雪渓途中では尻を降ろして休まないように」
    という立て札がありましたので、

    「喉が渇いたな。さぞやビールがうまいだろう」

    アイゼンを外します。

    DSC03070.JPG

    雪渓でのチェーンアイゼンの印象は、
    4本爪よりは、よほど良いだろう。だけど、もう少し歯が長いといいのだけどなあ。

    DSC03074.JPG

    トコトコと歩いていくと、白馬尻小屋に到着です。

    DSC03073.JPG

    いやあ、テラスというかヒサシのある小屋って素晴らしい。

    大抵の山小屋ってヒサシがないんですよね。
    だから、テン泊だと雨の時は小さいテントで縮こまっていなくちゃならないし、炎天下では炙られつづける事になるし。

    さらに、ちょっと歩くと林道になって、

    DSC03077.JPG

    しばらく歩くと猿倉に到着です。

    DSC_0254.jpg

    猿倉の小屋にも大きなテラスがありました。

    ビールを買って、かわいいお姉ちゃんに
    「この辺に温泉ありませんか?」
    と聞くと、ベンチまでパンフレットを持ってきてくれました。

    「ありがとう!感謝!感激!」

    温泉に寄りたかったので、客待ちしているタクシーに乗って「みみずくの湯」で降ろしてもらいました。

    DSC_0255.jpg

    下界は、晴れてはいませんが雨も降ってはいません。

    私は、雨具を通してズボンまで濡れていますし、カメラもビニール袋に包んでいたのに、すでにファインダーが曇っていました。
    昨年もカメラが曇った私としては、本気で防水カメラが欲しくなりました。

    温泉の前には、物干しになりそうなバーが立っていましたので、雨具とかザックカバーを吊るして温泉に入ります。

    いい湯だな。
    内湯は熱めで、外湯はちょうどよい。

    ただし、外湯は隣家が畑を挟んで50mも離れていないんですけど・・・

    DSC_0256.jpg

    隣家から、象さんブランブランがよく見えるだろうなあ。

    白馬の駅に出て、日に3本もない新宿行き直行のあずさを待ちます。

    DSC_0259.jpg

    白馬村って長閑でいいところだなあ。
    名古屋行きも新宿行きの特急も出ているから、そこそこ乗降客もあるのに、

    DSC03089.JPG

    ホームの隣にお墓が残っている駅なんて、そうそうないだろう。
    列車は南小谷が始発で、ここ白馬が始発ではありませんが、充分座れて新宿に余裕で帰ることができました。

    今年も雨に祟られた夏の山行でしたが、白馬は噂にたがわず美しいところ。

    次回は天候を選んで、また来たいと思いました。

    2015夏栂池白馬地図
    JRさん、それまでに糸魚川から白馬までの便数増やしといてね。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

    上高地への道(導入) 2016年07月19日 北アルプス トラックバック:0コメント:2

    銀座での飲み屋でのこと。
    友人と呑んでいて、私
    「今度、上高地に行くことに決めました」
    友人 「ふうん、で、どこに登るの?」
    「いんや、上高地が目的地です」

    私の登山の目的のひとつに、いずれは太平洋から日本海まで、足跡を繋げてやろうというのがあります。
    あくまで結果であって、最優先事項ではありません。
    それなら昨年の白馬なんか行っている暇はありません。
    現在のところ、登山と自転車もアリで、多摩川河口から瑞牆山、小川山を残して飯盛山から赤岳を越えて夏草峠までは歩いています。
    ALL

    その先はというと、上高地から剣岳までは歩いています。

    だから、歩いていない主要な山岳は、北八ヶ岳と剣の向う早月尾根ぐらいのものとなります。
    その間の、いくつか繋がっていない道は、よほど暇になったら歩いてみたいと思っています。
    ですが、その中でも興味のあるサブコースがありました。

    それは徳本峠(とくごうとうげ)

    上高地へ入山する古のコースです。

    日本アルプスという名付け親、ウォルター・ウェストン(Walter Weston, 1861-1940)が100年前に歩いたコースでもありました。
    今や誰も歩かなくなったためか、台風が来る度、通行止めになるコースです。
    上高地からの下山で使うか、体力に自信があれば一日で踏破出来るかもというコースではあります。

    標高から言えば、上高地へバスで入って徳本峠に登り、ひたすら降りてくるのが楽そうですが、
    それじゃ、さすがに感動しなかろう。
    新島々から入って徳本峠を越え上高地へ入る。
    これじゃないと面白くなかろうな。

    今回、古の人々と同様に一泊二日で歩いてみようと計画しました。
    shimashima.jpg
    別の項にも書きましたが、最近出不精になっています。
    それを防止するためにも、前泊としました。
    松本で前泊して、始発の電車で新島々に向かおうというプランとなります。

    ところが松本の宿が取れません。昨年も別の用事で松本に宿を取ろうとして困難を極めました。
    もっとも宿を予約しにくい地方都市のひとつなんじゃないでしょうか。
    探しあぐねた末、宿を確保したのは岡谷
    DSCN2532.jpg

    松本までは電車で20分ちょいの距離でした。

    テーマ:旅行記 - ジャンル:日記

    上高地への道 第一日目 2016年07月19日 北アルプス トラックバック:0コメント:2

    岡谷からJRで松本に向かいます。
    DSCN2545.jpg
    松本で松本電鉄に乗り換えるのですが、システムがよくわかりません。
    この先Suicaは使えないし、ホームは同じ構内にある。

    一度、改札を出て切符を買ってきたけれど、要は後払いのワンマンバスと同じでした。
    だけどJR側の精算できないよなあ。

    この松本電鉄の車窓の風景は好きです。
    DSCN2862.jpg
    とくに梓川高校付近の風景が良いと思います。

    降りたのは終点の新島々駅

    ここでバスに乗り換えます。

    上高地行きのバスが停まってはいますが、私みたいに途中で降りる人はいない模様。

    整理の人に「島々で降りたいのですが」と確認してから切符を買い、乗り込みました。

    バスの中では車掌さんに、
    「徳本峠ですか?、20Kmの距離を本当に行くんですか?」
    とニヤニヤされてしまいました。

    島々という停留所は今はありません。
    「安曇支所前」という名称に変わっています。

    そこで降りていよいよ歩き出します。

    おっと、その前にトイレ見っけ

    新島々で十分に用を足しておけば良いわけですが、しっかり支度を完了するのにちょうど良い場所でした。

    少し行くと第一ゲート

    鎖を巻き付けてあるだけ。

    この先は広場になっていて、県外ナンバーの乗用車が停まっていたので、このコースの駐車場になっているらしい。

    この広場の先で車止めとなっていました。

    この先、発電施設のある二俣までは林道が続き、

    この島々谷川沿いの道をずっと歩くことになります。
    DSCN2570.jpg
    数人の釣り人とすれ違いました。駐車していたのは釣り客だったのでしょうね。

    見どころというか案内板はそこそこあって、こちらは「戦国落人悲話」

    秀吉に攻められた松倉城城主・三木秀綱の碑

    すこし歩くと、二俣の施設

    ここにはトイレがあります。

    ここまでで6Kmちょっと。
    今夜の野営地、岩魚留小屋まで、あと5Kmちょっとのはず。

    ここ、二俣から登山道となります。

    問題はこの天気

    降りだして雨具を着ると、陽が射してくるという意地悪な空模様。
    着込むと死にそうなぐらい暑い。

    雨が止んでも下生えが濡れているので、歩くだけでズボンがびしょびしょになる。
    着たり脱いだりを繰り返した後、雨具のズボンだけは、着ていることにしました。

    先ほどの松倉城城主・三木秀綱夫人の落命の地

    夫人は中尾峠から上高地へ抜け、徳本峠を越えたところで島々の杣人の手にかかったのだとか。

    さすがに歴史のある道らしく、川と一定の距離をとりながら、平らな道が続いていきます。

    しかし、荒廃が進んでいます。

    上から崩れてきた土砂で寸断されている場所がいくつかありました。

    踏み跡は付いていますので通行は可能です。

    道の感じは奥多摩を歩いているのと、さほど代わり映えしません。

    なんでこんなところを、わざわざ歩いたのかと訊かれたら

    「おれはウエストンと同じ道を歩いたことがある」
    と自慢できるわけですな。

    奥多摩と違うのは島々谷の急流。

    これが延々と続くこと。
    このスケールは奥多摩ではちょっと見ることができないもの。

    お次は、昭和28年頃まで使われていたという炭焼き釜

    一回の生産量は40Kgほどで、一昼夜かけて作られたのだとか。
    しかし、里に下ろすには山に入りすぎているような気もするがなあ。

    離れ岩

    上にが生えているところを見れば、相当の年月、動いてはいないのでしょうね。

    こういう、立派な歩道になっているところもあります。

    しかし今日は滑るので要注意です。

    おっ、2世帯住宅のクマホームみっけ。

    「そうか、当然クマの心配もしなくちゃいけないわけだよな」

    そして、とうとう岩魚留小屋が見えてきました。

    雑草をかき分け小屋に到着。
    DSCN2685.jpg
    なんかWebで見るより、さらに幽霊屋敷化していませんか?

    今にも倒壊しそうな雰囲気はすごいですが、雨宿りできる軒下があって一息つけます。

    徳本峠まで行って行けない時間ではありませんが、テン場は混んでいるだろうし、
    明日、霞沢岳に登らなければ、特別急ぐ必要はありません。

    予定通り、ここに泊まることにします。

    誰もいないので静かで良いのですが、

    静かすぎて怖えぇ・・・

    テン場は、ブナの大木を挟んで、小屋のすぐ隣にあります。

    ものの本では4張と書かれていましたが、7〜8張ぐらいはとれそうです。

    しかし、雨宿りしている小屋の軒下、

    ここが快適すぎて、誰も来ないのを良いことに、この軒下に張らせていただくことしました。
    テントは半分以上軒下からはみ出ますが。

    雨は降ったりやんだりしていますが、天気は快復に向かうはず。

    完全に上がったところで設営しましょう。

    それまでは、小屋の軒下で夕食作ったりコーヒー飲んだり、濡れた衣類を干したりして過ごしますが、

    誰も来ないって、
    やっぱり怖いものだな。

    ひええ、耳を澄ますと幻聴が聴こえてきました。
    どんな幻聴かというと、誰かがどこかで合唱をしているような声
    曲名はわかりませんが、どこかで歌っているなあという雰囲気です。
    遭難して幻聴を聞いたという話はよく聞きますが、まだ遭難したわけじゃないしなあ…

    どうも、すぐ近くを流れる島々谷の轟音のある周波数成分と、風の音の複合で、そのように聴こえるみたいです。

    夕食は昨年から予定していたフリーズドライによる鶏の水炊き
    それとソーセージとFDのご飯としました。

    日没まであと1時間しかありませんが、

    夜が怖いな・・・
    DSCN2683.jpg
    ローソクを持参しているのですが、風が強くて使えません。
    焚き火台も持ってくれば良かったな。

    いや、熊が出そうな場所での野営のときはガスランタン持ってくるべきだった。

    寒くもなってきたので、
    DSCN2682.jpg
    テントの中でマットの上に横になれば、知らないうちに眠りこけていました。

    目が覚めたのは夜10時少し前。
    トイレに出ると、小屋の裏手が明るい
    月も出ていないし理由がわからない((((;゜Д゜)))

    まあ、幽霊だったら金色の光に包まれて出現したりはしないだろうしな。
    かぐや姫なら・・・しまった、竹やぶ探しとくんだった。

    目が覚めたので、今回初登場のスペシャルデザートを作ります。

    酒のツマミによくあるドライフルーツ。
     これを湯戻しして、フルーツカクテルにしようというもの。
    残念ながらアルコール類を持参し忘れていますがw
    しかし、登山後の甘いフルーツは格別ですなあ。

    さて、ちゃんとシュラフにもぐり込み安眠の態勢に入ります。

    テーマ:旅行記 - ジャンル:日記

    上高地への道 第二日目 2016年07月21日 北アルプス トラックバック:0コメント:2

    さて、ちゃんとシュラフにもぐり込み、次に目が覚めたのは6時過ぎ。

    寝坊しました。

    今日は晴れのようです。

    しかし、夜はあれだけ怖かったのに、寝てしまえば、知らぬが仏というか怖いものなしですな。

    実は昨日、暇だったもので小屋の周囲は探検していまして、風雨で外れたのか動物にやられたのか裏口が破られていました。

    家宅侵入するつもりはありませんので、外から写真をパチリ

    近くの川に行って顔を洗い、

    朝食を食べ、テントを撤営して出発です。

    ちょっと出掛けるのが遅くなりましたが、3時間も歩けば良いので10時には目的地の徳本峠に到着するはずです。
    そして、峠から1時間半もあれば明神に着くはずです。

    しかし、この沢すごいな。

    昨日からずっと遡上しているわけですが、どこまで行ってもずっと急流が流れています。

    これは、奥多摩にはないな。

    渓流や滝が好みの方にはお勧めできます。

    ところどころ、古くなっているところもありますが、

    整備されてはいますので、

    長野県と環境庁の役人さんも忘れてはいないようです。

    そして、今回の最大のピンチ!

    この高さでこの長さ、しかも昨日の雨で濡れて滑る丸木橋を渡れってかい?

    意を決して渡り始めましたが、半分も行ったところでギブアップ
    かといって引き返せるわけでもなく、こういうときは最終奥義を使います。

    敵に隙を見せる間を与えず、姿勢を低くし地面に手をついた私は、そのままの姿勢で丸木橋を踏破したのでした。

    まぁ簡単に言うと、四つん這いで渡ったわけですな。

    誰もいなくてよかった。この無様な行動は誰にも知られることはないだろう。

    そろそろ沢を離れて峠への登りにかかります。

    行動開始以来、耳にまとわりつく渓流の水音が小さくなっていきます。

    峠の直下はジグザグ道になっています。

    今回思ったのは、同じジグザグでも、こういう歴史のある道のジグザグは一辺が長くできていること。
    だから、地図で見るより急峻ではありませんでした。

    そして、小屋が近くなってくると、下草が刈り払われています。

    くまだあ! じゃなくて さるだあ!

    そして、前方に青空が見えてきたかと思ったら

    徳本峠に到着です。

    小屋の前がテン場になっていますが、

    スペック通り10張張れるかなという狭さでした。
    うん、昨日の野営は成功だった・・・ことにしておこう。

    たしかに見張らしは良い。

    標識をみると、

    ここから45秒で展望台があるらしい。

    正確には50秒かかって展望台に到着。

    峠より一層眺望が利きました。

    ウエストンの本にある写真の撮影場所はここだったんだろうな。
    TOKUGO_Walter_Weston.jpg
    峠らしい良い風が吹きぬけ気持ちいい。
    DSCN2749_20160722103004169.jpg
    今回の山行のハイライトですから、十分に景色を楽しんだあと上高地へ下ります。

    こちら側も急傾斜は少なく良い道です。

    ときどき樹林の間から明神岳が見えます。

    日本アルプスだな。

    そして、小一時間も歩き、あと30分ぐらいかなという所で、

    年配のご夫婦に道を訊かれました。

    「これ、真っ直ぐ行けば明神ですか?」

    は?・・・真っ直ぐ行くと徳本峠ですが・・・」

    明神は、今来られた方向ですよ

    ご主人は何か特定の場所を訊きたいご様子でしたが、
    そんな細けえことを訊かれても山屋が詳しいはずもなく。
    「分岐があったでしょう。あの辺を明神と呼んでいますが・・・」

    高原の中の小道という感じで綺麗だなあ。

    上高地は何度も来ていますが、実は満足に観光したことがありません。

    出た。徳沢への分岐。

    ここいらは、覚えているぞ。
    なんというか、槍沢とか上高地から歩いてきて
    「まだまだ先だな」と思う場所

    すぐ先には明神館
    DSCN2796.jpg
    うん十年ぶりに来ると、すっごい観光地化してるな

    ここから先は、忍耐の道
    まあ、久しぶりだったので、ときおり見える梓川の風景を楽しみながら歩きました。
    DSCN2803.jpg
    頭の中は、半分風呂で残りの半分はビールが占めています。

    とうとう小梨平に着きました。
    DSCN2805.jpg
    風呂は河童橋周辺のホテルにあると聞いていましたが、この小梨平キャンプ場でも入浴できるようだ。

    あっちより空いていそうだから、ここでお風呂としよう。
    DSCN2809.jpg
    外湯もなんにもない風呂でしたが、空いていてカランも10個近くもあり、ゆっくり浸かることができました。

    さて、次はお食事です。
    DSCN2812.jpg
    食堂のメニューは、いわゆる観光地というものでしたが、

    岩魚の塩焼き定食?
    昨日からその名だけは頭に鎮座しているわけですが、もう少しコッテリしたものが食いたい。

    山賊焼き?
    英文で解説が添えられていて、スパイスの効いた鶏のカツレツのようです。
    ということで、山賊カツカレーと生ビールとなりました。

    食堂の窓越しに梓川が流れ良いところです。
    DSCN2813.jpg
    さて、帰りましょう。

    小梨平のキャンプ場なんてミーハーの極地と思っていたので、泊まったことはありませんでしたが
    DSCN2820.jpg
    車が入らない為もあってか、なかなか良い所じゃありませんか。

    さて、バスターミナルに向かいますが、これまた歩いたことのない川沿いを散策しました。
    DSCN2826.jpg
    ううむ、お上りさん状態だぞw
    DSCN2833.jpg
    そして、バスに乗り新島々、
    DSCN2858.jpg
    松本へと無事に帰ってきたのでした。

    折角なので、作成したGPS用のウェイポイントとルートを閲覧できるようにしておきます。
    https://drive.google.com/open?id=1j9-VZxQWi4MJZ2eFLoqowPdjcq0&usp=sharing

    本当はヤマレコなどにアップロードするのが良いのでしょうけど、あのシステムがどうも苦手なものですみません。

    テーマ:旅行記 - ジャンル:日記

    2016夏 風吹大池から蓮華温泉 第0日目 2016年08月12日 北アルプス トラックバック:0コメント:0

    「……一カ月以上たち、すでに、この地域の住民は一人もいなくなっていると思われていたが……自衛隊の小型ヘリが、北ア乗鞍の東、天狗原の山小屋付近に孤立して、手をふっている一隊がいるのを見て、肝をつぶした。
    降下してみると、あきれたことに、学生や、若いサラリーマン、OLなどをふくむ、三組十三、四名の登山隊だった……」

    これを読んで、出典がわかる方は、けっこう歳のいった方だろう。
    正解は小松左京の「日本沈没」である。
    もう沈没が始まっているというのに、主人公が白馬山麓で遭難者を発見するというシーンである。
    この話のつづきに、

    「……風吹高原のほうから縦走をやって、平岩まで出るかだ。距離はあとのほうが長いが、平岩まで行けば、自衛隊のトラックに乗れる……」

    「風が強くなると、それこそ、風吹岳のほうは動けませんよ」と、体の大きな青年がいった……

    そうなのか? 風吹というぐらいだから、そんなに凄いところなのか?・・・

    よし、風吹大池に行ってみよう

    じつは、ここじゃなくて、白馬あたりから朝日岳・栂海新道を歩いて日本海へ行こうと考えていました。
    栂海新道とは、地元の「電気化学」の社内サークル「さわがに山岳会」が、親不知から朝日岳までのルートを切り開いたという伝説のコースだそうです。

    tsugamishindo_map.jpg

    引用:新潟県:栂海新道登山案内

    http://www.pref.niigata.lg.jp/itoigawa_kikaku/1253739685429.html

    いろいろ準備はしていたのですが、決定的な準備不足に気がつきました。それは・・・

    運動不足だな・・・

    入山口にもよりますが、
    初日9時間、2日目8時間、次いで7時間半となるコースにはエスケープルートがありません。
    なにせ、徳本峠越えから運動していない。
    こりゃ今年は無理だな
    しかし、ホテルも予約済みだし、天気は絶好のようだし、
    さて、どこに行こう?

    押さえたホテルは糸魚川ですし、その周辺でと調べたところ前述の風吹大池に行ってみようとなったのでした。
    コースはいくつか考えられますが、車やタクシーを使わず公共交通機関利用となると、
    大糸線平岩駅からバスで蓮華温泉。あるいは栂池からロープウェイで天狗原を越えて千国揚尾根となります。

    20160810.jpg

    まあ、ここは文明の利器を利用させてもらおうと、昨年、白馬に登ったときと同じ栂池ゴンドラリフトとなりました。

    そして当日
    最近お得意の前日発

    20160814100006878.jpg

    東京駅から新幹線に乗ります。
    糸魚川に着いたのは20:31

    DSCN2891.jpg

    しかし、駅前には驚くほど何もありません。
    駅構内にあるセブンイレブンが頼りの綱ですが、これも20:30で閉店となるようです。
    予約したのは最近出来た駅前のビジネスホテル。

    20160814100333740.jpg

    ホテルは伝統がどうとかより新しい方がきれいで気持ちが良いです。

    テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

     » »